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絹本著色地蔵十王像 (けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうぞう)


名称(事業名) 絹本著色地蔵十王像
ふりがな けんぽんちゃくしょくじぞうじゅうおうぞう
指定区分 県指定文化財 絵画
指定年月日 平成30(2018)年 1月 12日
所在地(市町村) 寒河江市大字慈恩寺字鬼越34
所有者(実施団体名) 華蔵院
概要
(活動状況等)
(形  状)絹本。著色。掛幅装。
(製作年代)14世紀前期
(寸  法)表具211.1×77.6 本紙114.6×58.9(㎝)
(特  色)
  高麗仏画の優品。諸尊の顔は髪、眉、髭などを細い線を引き重ね、淡い暈しを施すなど丁寧に表現されています。着衣には鮮やかな赤が目立つ一方、朱の具、白群、白緑などの中間色も多用され、それらが金泥による細やかな文様によって装飾されており、高麗仏画らしい華やかな画面となっています。
画面構成は上部中央に地蔵菩薩を大きく描き、地蔵菩薩の台座の前には合掌する二菩薩が左右対称に配されています。同じように四天王も地蔵菩薩の周りを取り囲んでおり、向かって右上で宝塔を掲げる多聞天の下に道明が描かれています。その下に亡者の審判を行う十王が宝冠をつけ笏をとる姿でV字形に4体ずつ配されています。その下3段には上部よりも一回り小さい人物が描かれており、そのうち上段と中段には十王の従者と思われる人物が描かれ、最下部には武器を手にした獄卒が描かれています。
本図の地蔵菩薩は頭巾を被る「被帽地蔵」と呼ばれ、高麗仏画の他の地蔵菩薩と比べると耳を表さない点が珍しく、加えて宝珠の持ち方、胸部を覆う衣、袈裟、台座なども他には見られない特徴を有します。これらの特異な図像の特徴はチベット仏教の流入によるものではないかと推測されています。
制作者は不明ですが、宮廷の仕事を受注する絵師の手になるものであり、宮廷様式に分類されるものと考えられています。
また、本図における諸尊の配置の窮屈さは、原本よりも小さな画面への模写であるためと考えられています。写しであるということは本図の価値を減ずるものではなく、特異な図像を持つ地蔵十王像をこの世に残したという点が重要です。

  【高麗仏画】
その名の通り高麗(935~1392年)において制作された仏教絵画。美術史的に極めて価値の高い絵画であるが、現在確認されている作品数は約165件と多くはない。現存する高麗仏画の制作年代は13世紀後半から14世紀に集中している。

※現在、東京国立博物館寄託中
問い合わせ先 華蔵院

公開の有無:無
Tel:0237ー87-3992