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第8回 「~つや姫誕生の地から~ 元気な山形の農業を考える」

知事室タイトル

平成21年度 第8回 知事のほのぼのトーク
【テーマ】 「~つや姫誕生の地から~ 元気な山形の農業を考える」

開催日時等

  • 【とき】 平成21年8月31日(月)13時00分~14時30分
  • 【ところ】 鶴岡市渡前字太田地内 つや姫栽培田、鶴岡市藤島字山の前  エコタウンセンター楽々
  • 【出席者】 鶴岡市認定農業者会議 20名、知事、庄内総合支庁産業経済部次長、農業振興課長、農村計画課計画調整主幹ほか

活動状況視察の状況

来年度本格デビューする山形県期待の県産米つや姫の栽培田で生育状況の説明を受け、地元農家の方々との交流の場面も。エコタウンセンター楽々では、藤島特産のさつまいも(翠王)を使った料理教室の試食や産直施設の視察を行いました。

トークの状況

(参加者からの主な意見)

≪活動内容の報告≫

  • 鶴岡市認定農業者会議は、市内の旧市町村ごとに組織されていた認定者組織が合併し、昨年8月に設立された。鶴岡市の農業担い手1,700人を会員とする団体で、昨年、三重県で開催された、第11回全国農業担い手サミットに10名が参加した。1月には、鶴岡市長に農業生産現場からという意見をまとめ要望書を提出した。今年度も埼玉で開催される第12回全国農業担い手サミットに24名が参加し、全国の農業者と交流を深め、経営の向上のための研修をしたいと計画しており、研修会、情報交換会などにより、会員の研鑽と農業経営の改善を図っている。

    本市の認定農業者の状況ですが、認定者の自己所有の耕作地は7,323ha、借りている耕作地が3,930ha。総経営面積は11,254haで、全農家の経営面積の67.9%を占めている。自作地と小作地の割合を見ますと、3分の2が自作地。認定者が目標とする面積は、自作地はほぼ現状のままで、小作地を3割から4割、拡大という考え方である。所有よりも農地の受委託による規模拡大を目指していることを表している。個人の現在の経営面積と目標とする経営面積を比べてみると、市全体の平均として、所有地は田んぼ2反歩増やしたいが、畑と樹園地は減らしたい。借りるイメージの田んぼを増やしたいと計画していることになろうかと思う。これはあくまでも数字上、計算上の平均値であり、市内でも地域により、実質は異なるが、所有権移転による経営の拡大よりも、農地の受委託の借入による経営拡大を考えている結果になっている。

    市内で生産されている農産物で、販売されている主な品目は、メロンや枝豆だけでなく、転作田やビニールハウス、また畑で安定して作れる品目を育てていかなければならないと考えており、県への要望としては、東京のアンテナショップ、今、特に大勢のお客さまから活用していただいているが、お客さまの嗜好を取り入れた農業施策を進めていただきたいと思っている。「つや姫」については、主食用として家庭で食べていただけるような販売戦略を打ち立てていただきたい。私どもこれまで先輩方に築いていただいた、日本有数の米どころと自負しており、その気概を持って、「つや姫」を作ってまいりたい。

≪意欲の持てる農業経営実現のために≫

  • 県の農林予算の増額ありがとうございます。県の予算、補助金だけに頼らず、自分でも一生懸命努力して、山形県の農業に対して頑張ってやっていきたい。

  • L資金の無利子枠をもう少し拡充してもらいたい。農地を借りるといっても、貸し手は貸すのはいやだけど売りたいという場合もあると思うので、自作で農地を取得して経営を規模拡大しようとする場合、L資金を使っての農地の所有を認めてもらえるようL資金の使い勝手をもう少し良くしてほしい。

     
  • (知事からのコメント)

    農業に携わっている皆さんが意欲を持ってやってくださるというのが一番かなと思う。やる気の出る農業そういうものが大事だと思う。6月の補正でオーダーメイド型の支援事業を整備した。従来の事業と合わせて活用していただきたい。

    若者が後継者になってくださるというのが本当に大事なこと。東京に就職した知人が仕事を辞めて故郷の高知県へ帰り農業法人で働くという実例を目の前にしたので、若者はそういう道を見ていると実感して、ある意味、今チャンスではあると思っている。

    所得の確保というのは、すぐこうすればああなるというようなものはないのが現実。農業はやはり工業とか商業とかと違い、1年に1回の収穫とか、そういうのが多いので、倍の生産とか、何回も生産できるものではない。農商工の連携で加工するなど所得・雇用というところに結びつけていくということだと思っている。お金の面だけですべて解決するかというと、そうではないんじゃないかなと。農業の喜びというところをもっともっと打ち出していくべき。苦しみ、大変さもあるけど、喜びもいっぱいあるよという、そういう面ももっと出していった方がいいんじゃないかと思う。おもしろいと思えなければ長続きしないと思う。畑で田んぼで、物を植えて、育つ喜び、収穫の喜び、そして消費者の皆さんが喜んでくれる時の充実感とか、いろいろなことがあるので、そういう面も大事にしたいと思っている。

    山形県は食糧供給県として、やっていきたいと思っているので、誇りをもって、農林水産業に取り組める気運を醸成していきたい。今すぐ解決できるような問題でないことは重々承知しているけれども、行政だけでもできないし、皆さんだけでも難しいところはある。一緒になって取り組んで、一緒になって農業というものをしっかり進めていく、そういうふうに考えていきたい。

  • (村山総合支庁)

    L資金については、総枠ではある程度毎年確保しているが、雇用を条件にして欲しいとか、省エネを条件にして欲しいとかということで、中身が毎年社会情勢により変わっている。本来のL資金として使える枠が大分減ってきている。平成19年度、20年度は相当の融資実績がありますが、21年度は前年に比較し64%まで減っていると聞いている。日本政策金融公庫で扱っている資金なので、融資枠の確保について皆さんの声を届けていきたい。使い勝手の件も伝えていく。

    今、山形県としても農林水産業活性化推進本部を立ち上げて、具体的なアクションプランを検討している。その中で、これから庄内農業が何で食べていくのか。きちんと議論して、例えば地域全体で考えれば産地化という話、経営体で考えれば、生産品目の話、そういうものをしっかりと議論していくことが大事であると考えている。皆様は地域で活躍されている農業者なので自立されているが、経営を伸ばしていくため、土地、資金、技術、後継者など何が必要なのか。一番必要なことに集中的に対処していくという考え方が必要だと思う。農業施策にとっては、資金の手当てとか、補助事業とか、いろんなツールがあるので、最適なツールを選択するという考え方で振興していくことが県のスタンスと考えている。農業振興課だけでなくて、市の農政課とか農業委員会、普及担当の職員もいるので、御相談いただきたい。

 

≪つや姫の生産と販売戦略について≫

  • 28日に「お米はここまで美味しくなれる つや姫」という、キャッチフレーズのパッケージ、デザインが決定し、いよいよ来年の秋、正式デビューに向けて、着々と整いつつあるということで大変感謝している。庄内でも、農家の関心が非常に高く、鶴岡市農協、庄内たがわ農協とも募集が大変多いと聞いている。県の具体的な販売戦略、どのぐらいの販売価格か、普及の方法、県外での作付けについて説明いただきたい。

  • 旧市町村単位で、作付面積の割合が決まっており、櫛引地区には64町歩くるんですが、実際個人で30haとか、産直「あぐり」で売る分には、割付けになる面積がないみたいな話を聞いている。直接消費者とのやりとりができる産直や個人で直接販売をやっている人が意欲を持って作付けをやりたいといっても、「1町歩しか個人販売用の作付けはありません」と言われている。解決策はないものか。

     
  • (知事からのコメント)

    この名前を決めたときも、「山形97号」のほうが多かったが、「つや姫」として決め手は、東京の消費者、主婦の方々に対するアンケート。決まってからは、皆さん、生産者の方々もいい名前だということで喜んでいただけていると聞いている。米袋デザインも、委員会の中では「どうなのかなあ」という声が結構多かったが、女性委員や消費者に好評だった。相手の顔が見えるというか、買ってくださる方々の感性の方を優先させていただいて、こういうデザインになった。実際に売り場に行くと、こういうのは珍しくて目立つと言われた。先行販売ではあるけれども、これに決まったところ。委員会の中でも、「庄内つや姫」というような売り出し方などいろんな意見が出た。それは来年に向けて皆さんで検討をしていくことになった。「魚沼産コシヒカリ」もあるし、販売戦略はこれからも続けていかなくてはならないと思う。

    数量という問題が出ているが、「はえぬき」のときは、山形県のお米だから県内だけ生産ということで、県外に生産させなかったことが、結局、全国的には非常に少ない生産量で、前に置いてもらえなかったと聞いている。15年間特Aは「魚沼産コシヒカリ」と「はえぬき」だけなのに「はえぬき」という名前が全然定着していないのは、市場の流通量が少ないからと聞いている。「つや姫」に関しては、その轍は踏みたくないと思っている。本格販売の時には県外にも生産をお願いするというつもりでいる。作りたいという声は、内陸の方でも聞いている。今年は300t、来年は大体このくらいというのがある。一時に量を作ってしまうと、需要と供給で決まりますから。コシヒカリですら、今だぶついていると聞いているし、高級米として考えているので、いきなり売り出すというのはどうかという考えもある。種子も限られているということもある。作りたい人と整合性を図っていくように御意見を持ち帰りたいと思う。

    消費者の期待も大きい。「つや姫」という名前が先行している。サッカーのモンテディオ山形のユニホームのロゴの問い合わせがたくさんあったと聞いている。私も最高のお米だと宣伝している。ですから、品質をしっかりやっていきたい。それは生産者にお願いするしかない。おいしい米で安全・安心な米、山形県生まれの米だということしっかりやっていきたい。

  • (庄内総合支庁)

    庄内総合支庁には1,212haの枠が来ました。そのうちの5%の60haを、庄内の戦略枠といって外している。その残りを各市・町に配分した。農協から、その配分だけでは分からないので、農協分をどれぐらいの目途にすればいいか聞かれ、転作関係の需要量で、農協、米集、その他と分かれてやっている。その他が1haしかないから限度だとなってしまう。その辺が説明不足だったかもしれない。基本的に各市町ごとの枠は取っていないので総体的に調整する部分があるので申し込みいただいて結構です。ただ、農協は農協の販売戦略を持ってやっているので、農協に売る方は、農協とよく御相談いただきたいと思う。ただし、すでに50haオーバーしているという情報もある。申し訳ないが切るということも出てくると思う。庄内の認定委員会のほうに任せていただくしかないと思う。

    県外の普及については、宮城県から沖縄まで28県に出して、適性を見ていただいて、いいというところには、積極的に出すという方向で、「コシヒカリ連合」に次いで、うちも「つや姫連合」ということでやっていきたいと思う。販売戦略ですが、業務用ということで「はえぬき」は行っていましたが、今回は米穀の専門店、百貨店、一部量販店など「つや姫」という名前が消費者に見えるような販売を立てていくということにしている。10月10日の日にデビュー1年前イベントも全国でやり、マスコミに現れるような形でPRしていきたいと思っている。

     

≪鶴岡の野菜生産農家として≫

  • 羽黒町川代で野菜を主に生産している。集落、地域で田んぼを作ってほしいという人が増えている。現在の転作もみんな付いてくるので転作田も増える。中山間が多いので、ほ場整備がされていない。稲しか作れない場所に野菜を作るときには排水対策がしっかりしないと駄目なので、畑地化事業の継続をお願いしたい。ただし、今までは、面積など条件があって、中山間で個人で作った田んぼは採択されないので考慮いただきたい。転作田の水利費軽減支援があればよい。

  • 1町歩団地という制限がある。このほ場は1枚が30aなので、1町歩だと4枚になる。その辺の面積を緩和してもらうとありがたい。再度出発するときは考慮願いたい。

     
  • (知事からのコメント)

    畑地化事業は、平成13年度から10年間の継続しており平成22年度末で一応事業を終えると聞いている。継続の要望があるので検討させていただきたい。

  • (庄内総合支庁)

    水田畑地化事業を10年やってきて、米しか作らないところを畑にして畑作物を作ろうという、いいきっかけになった事業で大変効果があったと思っている。継続については地域の農家の皆さんの要望をもう1回確認した上で、検討していきたい。

    水利費のことですが、畑にした場合もっと安くていいのではないかという話はよく言われるし、気持ちは分かるが、土地改良区で、水・水利費について管理しているが、米の低迷もあり水利費をできるだけ安くしようと効率的にしたり、いろんなことを考えてやっている。水というのは、まとめて取水して、それを延々と水路で持ってきて配分しているものなので転作田に限って水利費を無しにするというのはなかなか難しい。改良区とできるだけ水利費を下げるためのシステムを考えていますのでご理解願いたい。

     

≪大豆の品種開発≫

  • この辺でも大豆というのは米に次ぐ農作物なので、県で大豆の早生の品種の開発をお願いしたい。太平洋側と違って日本海側は、天候が悪いと、すぐ雪が降って収穫ができなくなるという状況にあり、「つや姫」がこれから面積が増えてくると、「つや姫」の刈り取り終わるとすぐ大豆の収穫ができるというような大豆の品種の開発をお願いしたい。

  • (庄内総合支庁)

    畑地化事業は、平成13年度から10年間の継続しており平成22年度末で一応事業を終えると聞いている。継続の要望があるので検討させていただきたい。

  • (知事からのコメント)

    品種開発とか、温暖化対策とかは10年も見据えてやっていくのが県の仕事だと思っている。皆さんの御理解をいただきたいのは、行財政改革という面で、県の人員も削らざるを得なく、農林の技術担当もぎりぎりと聞いている。本当に必要なときには、必要な力というのを投入しなければいけないと思うけれど、そういうところが難しいかなと思う。

     

    知事からの感想

    庄内というところに、いつ来ても、その田園風景が非常に美しい、すばらしいところだと思っている。よく映画の舞台になりますが、それはこの土地の田んぼや畑をしっかり守ってくださっている皆さんがいるから、この庄内の風景というものがずっと美しいままで残っているんだと思っている。皆様は特に魅力を持って農業というものに携わっていただいている方々だと思う。そういう方々だからこそ、熱心なやはり御要望というものも出てくる。山形県の農業を元気にするために、これからも現場の皆様から御意見を賜りながら、私も県政というものに頑張ってまいりたいと思う。

     

 

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