吉村新知事職員訓示 (2月16日)
吉村知事職員訓示
平成21年2月16日
皆さま、おはようございます。
この度、第50代山形県知事に就任いたしました、吉村美栄子です。
よろしくお願いいたします。
さて私は、皆さまご存知のように、選挙戦を戦い抜いてその結果、県民の皆さま方から当選させていただいて、今、ここにこうして立っております。
私が思いますに選挙というのは、終わった時点でノー・サイド。私を支持してくださった方々も、私を支持してくださらなかった方々も、等しく県民であります。私は、県民全員を一つの大きな家族だと考えておりますので、皆さまとともに全県民のための県政を行ってまいります。
そして、私は、政治と行政の最も重要な役割は、「県民の皆さまの生命(いのち)と生活を守ること」だと考えております。そのためにも必要な政策や施策が、必要とする方のお手元にきちんと届くように、そういう県政を目指してまいります。
もちろん、私ひとりで県政が行えるわけではありません。
やはり直接選挙で県民の皆さまから選ばれてきた県議会議員の方々と、ご相談申し上げながら、県民の皆さまのための県政というものを全力で取り組んでまいる所存であります。
そしてまた、県政を実行するという場面におきましては、私と皆さまが県民の方を向いて、一丸となって「県民のための県政」というものを実行しなければならないのであります。私は、県庁マンとして鍛えてこられた、みなさんの優秀なお力を信じております。是非「県民のための県庁」という意識を、改めてしっかりとまた考えていただきたい、そして、しっかりとその意識を持っていただきたいと思うのであります。
恐縮ではありますが、ひとつの事例をお話しさせていただきます。昨年になりますけども、ある福祉施設に勤務する女性が県の機関を訪れた際に、「財政難だから無理」という一言で片付けられて、どっと疲れが出て立ち直れないと言っておられました。
私はそれを聞いたときに、お互いにその時に対話をするという姿勢を持っていたならば、その女性が、絶望して帰っていくようなことはなかったのではないか、というふうに思いました。具体的にどうしたらいいかという今後のあり方については、今後の課題としてご一緒に考えていきましょう。
私は、風通しのいい元気な県庁をみなさんと一緒に創ってまいりたい。そうすることで、みなさんのお力をこれまで以上に発揮していただいて、私と一緒に、県民の方を向いた「県民のための県庁」を実現していきたいと思っております。
ところで今、世界的にも、日本的にも、もちろん山形県内においても、大変な経済状況の悪化で、未曾有の事態だといわれております。
もちろん、この状況を克服するために、緊急に景気雇用対策を講じていかなければならない、というのは当然のことであります。
ただし、必ずや経済が好転する時期がやってまいります。世界はそのようにして動いてきましたし、歴史が証明しております。
私たちも「希望」という二文字を胸に刻んで、官と民が一緒になって助け合いながら、前向きに、厳しい状況を共に乗り越えようという、そういう姿勢が大切だと考えております。
今、山形県は全国に注目されております。
「天地人」という大河ドラマのせいもありますけれども、山形県初の、そして東北初の女性知事が誕生したということで、山形県はかなり有名になっております。
これは、山形県民の皆さまが、地元の女性を知事に当選させるという画期的な選択をしていただいた。それで、山形県が注目されるという状態になっております。
私は山形の女性のひとりとして、逆境に負けないで前向きに、皆さまと力を合わせて活力ある山形県を創ってまいりたいと考えております。
また、ここ山形県は、かのイザベラ・バードが「日本奥地紀行」の中で、「実り豊かに微笑する大地」と、称えたところであります。
私たちの先人が、黙々と勤勉に働いて努力して、私たちに残してくれた有形無形の財産、それは誰にでも誇りうるものであります。
私たちはそれらを大切にしながら、次代を担う子供たちにも山形県の素晴らしさを伝えて、さらに誇りを持ってもらえるように、力を合わせて、努力を重ねていかなければなりません。
最後になりますが、「赤ちゃんから長寿の方まで、いきいきと生きていける山形県」、そういう山形県を創っていくことが、私の願いであります。そのために、対話を重ね、「心の通う、人を大事にする、温かい県政の実現」、それを目指して、私と一緒に頑張りましょう。
よろしくお願いいたします。