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令和2年 年頭に当たっての職員に対する知事あいさつ

知事室タイトル

 

令和2年1月6日

 
 皆さん、新年明けましておめでとうございます。

 職員の皆さんも清々しい気持ちで新春を迎えられたことと思います。

 令和の時代となって初めて迎えたお正月、元旦の朝はうっすらと雪化粧しておりました。本当にうるわしい光景でありました。昼には太陽も顔を出して、青空が広がり、本当に穏やかな元旦となりました。私は、今年一年が災害がなく穏やかな一年になってほしいと、心からお祈りしたところであります。
 
 さて、今年は庚子(かのえね)、ねずみ年であります。
 ねずみは繁殖力が高いので「子孫繁栄」とされ、株式相場でも「子年は繁栄」で上げ相場になると言われております。景気が良くなることを期待しております。
 また、「子(ね)、ねずみ」は、十二支の中で最初の干支でありまして、新しい物事のサイクルが始まる、そういう年と言われております。皆さんが新しいことを始める良いチャンスになると思います。人間は一生進化するものです。是非皆さんも、何か新しいことにチャレンジしてみてほしいと思います。

 県政に目を転じますと、まさに、「令和」の新たな時代における県づくりの指針となる「第4次山形県総合発展計画(仮称)」のスタートの年となります。若者世代を始め、県民の皆さんや市町村の皆さんの考えをお聞きしながら、年度内の策定に向けて検討を進めているところでありますが、県民誰もが真の豊かさや生きがいを実感できる、新しいやまがたを創生していくこと、そのためにも人口減少を乗り越え、持続的に発展できる社会を実現していくことなどを、これからの県づくりの基本的な考え方に掲げて、しっかりとした将来ビジョンを描きながら、県民の皆さん、市町村とともに取組みを進めてまいりたいと考えております。
 本県では、これまで、「山形県エネルギー戦略」に基づく再生可能エネルギーの導入拡大や、女性活躍促進を図るウーマノミクス、また森林ノミクスなど、持続可能な開発目標、SDGsと言われておりますけど、それに通じる先駆的な施策を既に展開してきております。今後も、地球規模の持続可能な社会の実現に貢献していくといった視点を持って、令和という新しい時代の県づくりを進めてまいりましょう。
 そして、農業や工業、福祉などあらゆる分野で付加価値や生産性を高めるイノベーションを促進し、本県の価値を高め続け、国内外に広く発信する取組みをこれまで以上に強く推し進め、「やまがた創生」の取組みをステップアップしてまいります。
 私の基本姿勢であります「心の通う温かい県政」のもと、県民のための県政を推し進め、県民が本県で暮らす幸せを感じ、本県を訪れる人も幸せを感じられるような、そういう山形県づくりを進めてまいりたいと考えております。
 
 また、昨年、一昨年と、本県も地震や大雨、台風による大きな災害が発生しました。今年は、そのような災害が起こらないことを切に願っておりますが、万が一発生する、そういう場合も考えて、しっかりと備えておくことが肝腎であります。そのために、今年度から、「防災くらし安心部」を設置したところでありますが、これまでの災害で明らかになった課題や教訓を踏まえながら、防災、減災の強化に取り組み、災害に強い県づくりを進めてまいりたいと考えております。
 
 それでは、これまでの成果を踏まえながら、今年さらに飛躍を目指したい事案をいくつかお話ししたいと思います。
 
 まず、新たな芽生えとしまして、昨年の12月にプレオープンした山形県総合文化芸術館について申し上げます。いよいよ3月に、新しい山形県の文化芸術活動の拠点となる山形県総合文化芸術館、「やまぎん県民ホール」が愛称ですけども、それが開館いたします。組子や米織、オリエンタルカーペット社製の緞帳や絨毯、天童木工の技術を駆使した椅子など本県のものづくり技術や県産材がふんだんに用いられ、大ホールは東北地方屈指の2,001席を誇ります。
 加えまして、県内35市町村の産品を扱うショップや、県産食材を使用するカフェもオープンする予定です。なお、レストランは10月頃になると聞いているところです。
 まさに、建物全体で本県の魅力を発信する、交流の拠点となる複合施設であります。私は、この施設が大いに活用されて、県民の皆さんお一人おひとりの元気や活力の源になることを願ってやみません。県内はもちろん、県外、あるいは国外の方々にもおいでいただいて、賑わいや交流が深まり、地域経済活性化にも寄与し、末永く愛される施設となるよう、県民の皆さんとともに育んでまいりたいと考えております。
 
 そして、夏には、待ちに待った東京2020オリンピック・パラリンピックが開催されます。本県出身、本県ゆかりの選手の活躍が大いに期待されるところであります。
 また、県内では、多くの市町村がホストタウン事業などを通して国際交流に取り組んでおりますし、オリンピック聖火リレーが6月の7日、8日に予定されております。こうした取組みを通して、本県でも東京オリンピック・パラリンピックを、県を挙げて大いに盛り上げてまいりたいと考えております。
 この大会を、山形県の美しい自然や歴史・文化、美食・美酒など、本県の魅力を世界の人々に発信する大きなチャンスと捉え、しっかりPRしていきたいと思っております。
 かつてイザベラ・バード女史が「東洋のアルカディア(理想郷)」と呼び、ライシャワー元駐日大使が「山の向こうのもう一つの日本、そこには自然と人間が調和して生きる、将来の理想的な姿がある」と絶賛した山形県でありますので、世界の多くの人々にとっても魅力的なところだと私は自負をしております。
 これを機会に、より多くの方に本県を訪れていただき、本県の素晴らしさを知っていただいて、交流人口の拡大につなげていきたいと考えております。
 特に、この大会は、インバウンド誘客拡大に絶好の機会になると考えております。
 これまでも様々な取組みを進め、昨年度は、台湾からの国際定期チャーター便が春夏期と秋冬期で運航され、過去最高の便数となりました。
 外航クルーズ船の寄港も着実に増加をしておりまして、官民挙げてのおもてなし効果により、寄港地として高い評価をいただいているところです。
 こうした取組みの中で得たノウハウを十分活用し、本年の外国人旅行者受入れ目標30万人掲げておりますので、その達成に向けて、プロモーションの強化にしっかりと取り組んでまいります。
 
 ここで私は、中長期的な視点で、何が山形県の強みなのか、将来にわたって魅力あるものになるのか、じっくりと考えてみました。
 
 皆さんもご案内のとおり、山形県にはなんでもあります。
 四季折々に美しい姿を見せる豊かな自然、山や川や日本一の数を誇る滝、田園風景。全部の市町村に湧いている温泉、つや姫や雪若丸といったおいしいお米、米沢牛や尾花沢牛、さくらんぼやラ・フランスなど多種類の果物、庄内北前ガニなどの美味しい食べ物、日本一とも称されているお酒やワイン。花好きな方には、古典桜や千本桜、霞城公園の桜、バラ園やダリヤ園、シャクヤク園などを楽しんでいただけます。
 本当になんでもありますし、なにより、世話好きで親切、勤勉な県民性があります。
 さらに、先人が伝えてくれたものづくりの技術や伝統文化、民族芸能など豊富でありますし、今日私が、インナーとして着ているこの黒いTシャツなんですけども、普通のTシャツに見えるかもしれませんが、これはスパイバー社の糸を使ってつくられたものであります。こういった世界最先端の技術もあります。
 本当に多彩な魅力にあふれている県なのです。こんな県はなかなかないのですね。
 県民の皆さんは、もっともっと自分の県の、ふるさとの魅力を認識してほしいと常々思っているのです。
 でも今日は、それを強調したいわけではありません。

 本県を他の県と比べてみました。すると、ただ今申し上げたことはどれも本県素晴らしいものでありますけども、新しい魅力もどんどんと芽出ししていかなければならないのでありますけども、やっぱり、山形県の強みは「精神文化」ではないか、というところに行き着きました。
 なんといっても、東日本随一の精神文化を誇る出羽三山があります。これは世界遺産級だと思っております。
 そして、日本遺産となった山寺があり、沢山の重要文化財を擁する本山慈恩寺もあります。
 即身仏は、全国十数体のうち8体が山形県にあります。草木塔も本県固有の文化だと言われております。
 そして、出羽百観音です。三十三観音というのが3つも県内にあるという県は他に聞いたことがありません。四国まで行かなくとも、山形県で巡礼をすることができるのであります。
 神社仏閣を宗教という視点で捉えてしまいますと、政教分離という言葉に縛られて、役所は腰が引けてしまいがちです。しかしながら、フランスは観光という視点で、そういう切り口で関わっていると聞いておりました。それで、本県も「山形の宝」事業として、文化財の修理や保存に関わり始めたのであります。日本人にとって背骨といえる精神文化を、先の戦争で負けたからといって、遠ざけることはないというふうに思っています。私たちは、先人が伝えてくれた本県の精神文化に誇りを持って、次の世代にしっかりと守り伝えていくべきだと思っています。
 そして、その精神文化が県内外、国内外の沢山の方々を魅了することは間違いありません。伊勢神宮は常に国内、国外からの観光客であふれています。
 また、フランスの孤高の修道院として知られる「モン・サン・ミッシェル」は、年間に300万人の人々が訪れているそうです。これは1,300年の歴史があるようですけども、出羽三山の歴史はそれ以上の1,400年を誇るものであります。
 昨年は御代替わりの年で、即位礼正殿の儀が行われ、世界中から注目を集めました。日本の歴史と伝統が世界に周知されたと思っています。
 やはり、日本固有の伝統芸能や文化に外国人は魅了されるのです。日本人も心の安らぎや癒しを求めたりしますし、将来を見据えて、山形県の強みであります精神文化、そして出羽百観音といったことをしっかりと支えていきたいものだというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 次は、高速道路ネットワーク、横軸道路について少し申し上げます。私は、県勢発展に向けて、交通基盤の整備が重要と考え、その整備促進に力を入れてまいりました。その結果、高速道路の整備率は、10年前の50%から76%まで着実に高まっております。特に縦軸であります「東北中央自動車道」は、東根市から首都圏までつながりました。つまり、全国の高速道路ネットワークにつながったので、観光やビジネスなどで交流が増えました。より多くのお客様を呼び込んでいかなければと考えております。
 今後とも、着実に整備が進む横軸道路を含め、本県の高速道路ネットワークの早期完成に向けて、県民の皆さんや市町村、隣県と連携して取り組んでまいりたいと考えておりますので、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
 
 これまで申し上げたような成果を積み上げていく取組みは大変重要ですが、一方で、本県の将来に向けて「種」を蒔いていく、そういう取組みも非常に重要だと考えています。
 フル規格新幹線につきましては、これまでも地元関係者が一致団結して要望活動を行うとともに、沿線の関係県などとの連携した要望活動や調査検討を進めてきたところです。引き続き、オール山形の推進組織である「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」を核として、地域の推進組織や沿線の関係県とも緊密に連携しながら、フル規格新幹線の早期実現と、これにつながる福島~米沢間トンネル整備に向けた重層的かつ波状的な取組みを展開してまいりたいと考えております。
 そして、国際定期便を実現するには、県内空港の滑走路延長も欠かせないところであります。実現目指して各種シミュレーションを行っているところでございます。
いずれも一朝一夕に成し遂げられるものではありませんが、本県の将来の発展を見据え、長期的な視点を持って、令和の新時代もしっかりと前に進めるべく取り組んでまいりましょう。

 なお、農林業の専門職大学や、県立新庄病院もしっかりと進めてまいりたいので、皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
 
 今日は二十四節気のうちの小寒、寒の入りに当たっています。
 県内はこれから、本格的な雪の季節を迎えるわけであります。
 県民の皆さんの安全・安心な生活を守るため、適切な道路除雪に努めるとともに、雪害事故の防止に向けて、安全な雪下ろしや除排雪作業についての広報活動を行ってまいります。
 また、雪国に住む私たち大人にとっては苦しみの種となりやすい雪であります。その雪を逆手にとって、観光など交流人口の拡大や地域経済活性化につなげていく視点も大切だと思います。
 実際に現在も、沢山の観光客の皆様が本県の雪を見に訪れています。観光客が宿泊したり、お土産を買ったりしますと、本県の米や肉、魚、野菜など食べ物が消費されますし、バスやタクシーなど交通機関も利用されて、地域経済が潤うのであります。引き続き、「やまがた雪フェスティバル」など、雪を活かした冬の観光振興・地域経済活性化に力を入れてまいりましょう。

 最後に、今、本県、我が国を取り巻く世界的な動向から目が離せない状況であります。米・中間の通商問題や、景気の減速が続く中国経済、英国のEU離脱、まもなくです、日韓関係など、海外の政治経済の動向が本県産業にどのような影響を及ぼしていくのか、注意深く見守っていく必要があります。
 加えて、昨年10月の消費税率引上げ後の景気動向なども踏まえながら、本県産業の持続的な発展に向けて、各種施策を展開していく必要があります。
 広い視野を持ちながら、足元をしっかりと見つめ、臨機応変に対応してまいりましょう。
 
 以上、年頭に当たっての所感を述べましたが、こうした様々な取組みを進めていくにあたっては、職員の皆さんの気力と体力が充実していることが大切でございます。
 今年はねずみ年で、新しい物事のサイクルが始まる年であります。折しも、「第4次山形県総合発展計画(仮称)」スタートの年でもありますので、是非、職員の皆さんには、チャレンジ精神を持って、前向きな姿勢で仕事に取り組んでいただきたいと思います。
 皆さん、私と一緒に、新たな気持ちで新しいことに、そして進化をしてまいりましょう。
 
 結びになりますけども、令和2年、2020年が、皆さんにとりまして、健やかで、喜びと希望に溢れた、素晴らしい一年となりますよう、ご祈念を申し上げまして、新年の挨拶といたします。
 皆さん、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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  • 2年1月6日掲載