山形県弁護士会定期総会 知事祝辞
山形県弁護士会定期総会 知事祝辞
- 平成20年2月22日
今日は、弁護士会の総会ということで、誠におめでとうございます。私も、お役目柄、いろいろな会合に出させていただく機会がございますが、この会合ほど硬い雰囲気の会合も無いと思っております。
最近は、多少色あせてまいりましたが、「改革」という言葉です。この「改革」になじまない分野というのがいくつかあるんですが、その一つが法曹界というものではなかったかと思います。しかし、この法曹界が大きく変わってきているとあえて申し上げたい。弁護士会の皆様も裁判所も、県民との関係や国民との関係で、より信頼を得ることが大切になってきたときに、もっとその距離感を縮めていこうかということが大切になってくるのであろうと思います。情報という観点からすれば、もっとオープンにするということになるわけですけども、弁護士会の皆様からは、その点では、大変ご尽力いただいております。法律の無料相談をこれまで以上に手がけていただいておりますし、法テラスも一昨年開設されました。昨年は、1,000件を超える相談を預かったと伺っておりまして、県民の悩みも深いのだなあという気がします。そして、またこれから、被疑者の段階での国選弁護人の制度ができるということになるわけですから、これも、国民の権利をきちんと守っていこうということの表れにほかならないわけでございます。そういう意味で、弁護士会も県民からの距離感からすれば、ぐっと近づいたことになると思います。
また、裁判所におかれましても、まもなく、来年の5月までには、裁判員制度がスタートするということですが、本当に明日明日だなあという感じを改めてしたわけでございます。これも、やはり裁判というのが国民との距離感においてぐっと近づいてくるということがまさにポイント、真骨頂ではないのかなと思います。
先日、裁判所長が県にいらしたときに、裁判員制度を分かりやすく、やわらかく説明していただけるビデオを頂戴いたしました。また、近々、小林綾子さんと模擬裁判をやるということで、県民との距離感を縮めるという意味では、大変ご尽力をいただいているのだなというふうに思っております。
私もかつて、知事に就任する前ですが、地方裁判所委員会のメンバーでもあったこともございまして、この制度につきましては、今の立場からも一生懸命支援していきたいと思います。
今日、山形県議会が開催されましたが、これまでにないことが二つ起こりました。毎回、知事は、知事説明というものを、会議の冒頭で行うわけですが、それに加えて、この2月から、教育委員会教育長も知事説明に続いて、教育に関して、議会に向かって説明をするということになりました。これは新しい動きでございます。予算権も含めて、全部知事が掌握できるかというと、必ずしもそうではない、しかも教育の現場というのは、教育委員会という独立した部署が設けられていて、そこで教育についての政策を行うこととされております。教育についてあまり政治が介入しないほうがいいと思いますので、そこはやっぱり教育委員会が、きちんと県民の皆さんに向かって、教育のあり方、考え方について説明するということです。これも新しい動きでございました。それから、山形県政史上、議員提案で、議員が冒頭議案の説明をしたというのも、実は、はじめてでございました。これもまた、県民の皆様にぐっと距離感を縮める方策ではないかと思っています。
やはり、国民あっての法曹界、そしてまた、県民あっての県政でございますので、お互い、距離感をきちんと測りながら、これから互いに努力してがんばっていこうではありませんか。そしてまた、弁護士会の皆様からは、常日頃、大変、県政においてもいろんな事案を捌いていただき、また、ご支援、ご協力いただいていることに、心より感謝申し上げたく存じます。これからの弁護士会のご発展、そしてまた、今日ご参会の皆様のご健勝も併せましてご祈念申し上げまして、私のお祝いの言葉とさせていただきます。本日はお招きありがとうございました。