平成20年度第2回山形県町村会総会知事挨拶
平成20年度 第2回山形県町村会総会 知事あいさつ
平成20年5月16日
総会にお招きいただきありがとうございます。ただ今、会長から大事な話がありましたので、それを受けまして、3つのお話をさせていただきます。
まず、「道路財源の問題」についてですが、今年は、道路に始まって、道路に振り回されてきた感があります。制度設計も相整って前に進むようになってきた感もありますが、まだまだ、一般財源化の議論につきましては、とりわけ地方に対する影響、ないしは負担を強いない形でどう進めていくのか。正に、地方の自由度が高まる形で一般財源化とはどうあるべきなのかということをしっかりと議論していかなければならないと考えています。その際には、道路に関する税だけでなく、税制全体、なかんずく、一般消費税のあり方も必ず議論の対象になることになり、我々も、目を凝らして見ていかなければならないし、発言もしていかなければならないと思っています。
また、直近の歳入問題につきましては、政府は地方には迷惑をかけないと基本方針にも盛り込んでおり、幸いなことに、政府自体が回り出して来ましたので、財政的な影響というのも、ある意味では最小限に踏み留めることが出来たような気がします。実際に走ってみないと本当に今申し上げたことがどうなるかわかりません。箇所付けも未だ明らかではないし、不透明な要素が多々あるので、そこは注意して見ていかなければならないと考えております。
なお、道路ありきの議論ではなくて、まちづくりとか、地域の活性化のためにどの道路が必要かということを真剣に考えていかなければならないということも忘れてはなりません。
次に、「地方分権改革の動き」についてですが、御心配の方もいらっしゃるのではないかと思いますが、会場に入るギリギリ前まで、京都の山田知事と電話で話をしました。山田知事は、全国知事会の分権改革委員会の委員長をしており、そこでのいくつかあるPTのうちの「まちづくりPT」が道路や河川など全般を扱うことになっており、PT長を私が務めています。もう一つ、丹羽委員長の地方分権改革推進委員会という政府の委員会がありますが、ここでは私が専門委員という立場で知事会を背負って委員会に出ています。国土交通省との議論の中で、道路や河川について知事会からも話を聞こうという発言があるのですが、今のところ、まだこちらに正式なアプローチは来ていません。第一次勧告は今月の末には出るので、おそらく時間切れとなり、国交省が自治体の意見を聞いてまとめるのではなしに、自分たちの考えを今一度、地方分権改革推進委員会に対して意見として開陳することになるのではないかとの話がありました。
既に、一級河川については地方に渡そうという話があり、早速、地方と協議していくと伝えられていますが、これは非常にあぶないアプローチになります。なぜかというと、国の事業が地方に来るという大前提は、言わずもがなですが、権限のみならず、財源、技術ないしは技術を伴った人が地方に移譲されてはじめてなし得る、ということであります。ですから、先に権限だけ移されても、あとの資金負担は皆様でどうぞということを前提として議論を始めるのであれば、地方として受け入れられないことになります。もちろん、こんなことで議論を始めたら、河川を抱える地域としては、ちょっと待ってくれ、とても受けられないとなってしまいます。そこで、しっかりと交通整理をしたうえで、皆様とも意見交換できる環境を整えてまいりたいと考えております。
次に、「市町村合併の推進」についてですが、合併新法の平成22年3月までという期限の中で、どう考えていくのか。逆算的に申し上げますと、この秋口くらいまでには協議会が成立していなければいけない、そうしたことが望ましいということになります。様々、地域でのお考えや動きがあろうかと思いますので、そうしたスケジュールを念頭に置いて、考えをまとめていただければありがたいと考えております。
加えて、皆様方に御礼を兼ねて、申し上げたいことが2つあります。
まずは、「最上川を暫定リストに登載するための運動」につきましては、皆様のお力で運動が盛り上がって来ています。8月にはその結果が出ますし、文化的景観の指定も受けて弾みがついたものと思っています。こうした取組みによって、最上川を中心として改めてその自分たちの地域というものを再認識するキッカケになればいいのではないかと思っております。祈りと舟運、そして、農業、農作物というものを中心としたテーマであり、そうした動きが自分たちの地域の自信と誇りになっていくようになればと思っているところです。
次に、「子どもたちの米飯給食」につきましては、皆様の御理解を得て、米飯給食を増やしていただけるということでございました。今の週平均3日を、平均4日にして、ぜひ、米飯給食の日本一を目指しながら、お米の需要を少しでも支えていければと考えていますので、これからも、御理解と御支援をお願いします。
おわりに、山形県の課題は山積でありますが、ひとつひとつ誠実に、丁寧に取組んでいくことを心がけて、皆様方のアイディアも十分斟酌しながら、これからの山形のために御一緒になって、取組んでまいりたいと考えておりますので、これからもよろしくお願いします。