国際ロータリー地区大会
国際ロータリー第2800地区 地区大会 知事祝辞
平成20年10月4日
皆さんおはようございます。人類普遍の友愛と奉仕を旨といたしまして、そして国家や地域を越えて国際理解と地域発展のために尽くす、これを旨といたします国際ロータリークラブ第2800地区大会がこのように盛大に開催されますこと、心よりお祝い申し上げたいと思います。そしてまた、日ごろより、それぞれの皆様の地区で、それぞれの地区の、そして全体として山形県発展のために、また我が国発展のためにご尽力いただいて、ご貢献いただいていることに対しましても、心より御礼と敬意を表するものでございます。
また今日は、福井RI会長代理もお迎えいたしまして、ご夫妻ともども山形にお運びいただきました。本当にありがとうございます。福井会長代理のご出身であります京都と山形、遠いようで実は大変近い、北前船を介しまして、そして今、我々が大きく一歩足を踏み出した最上川、世界文化遺産に向けて踏み出した最上川を介して、大変つながりの深い地域でございます。もちろんそれをつないだのは紅花ということになります。
そしてまた、今日はたくさん海外からもお客様が、ロータリアンがおいででございます。先だって、台湾の皆様も山形県庁を表敬訪問していただきました。心より御礼申し上げたく存じます。On behalf of the people of Yamagata, I’d like to express my deepest welcome to the prefecture Yamagata. Thank you.
ところで、私は今日、皆様に三つお話を申し上げたいと思ってここに立っています。ひとつは、何といっても「安心」というキーワードでございます。今我々を取り巻く環境は大変厳しいものがある、三つ上げるとすると、まずひとつは先行き不透明な米国金融問題、そして原油原材料をはじめとする国際原料品市況の高騰、さらにオリンピック終了後の中国経済、もっと正確に言えば中国政治経済動向、こう言ったほうがいいと思います。
これら三つの主な要因でわが国、そして世界全般に対して、震撼させるほどの影響を及ぼしている、大変これは大きな不安材料としてございます。そしてまた、地球温暖化の影響でしょうか、最近では雨も局地化、集中化しておりまして、これまでにないような未曾有の豪雨に見舞われております。地震も多発している、などなどと考えると、何はさておき、一丁目一番地として我々は「安心」ということを考えなければいけないのではないかと思っています。
行政ももちろんそれについては八方手を尽くすわけですが、やっぱり基本はそれぞれの地域で生活をされているお互いの絆であり、お互い様というこの気持ちで、お互いがお互いを与しあいながら生活し、そしてお互いが支えあうということなのではないかと思いました。
そして二つ目はやはり「未来」ということであります。今、我が山形県政は「子ども夢未来指向」という理念を県政の基本としています。我々は未来のために何をしてやるか、という発想ではなくて、果たして未来の子どもたちや、未来のまたその子どもたちというのは、現在を生きる我々に対していったい何を求めているのだろうか、ということを発想の起点にしようと。
そうしてきますと、例えば財政の問題では、借金をたくさん作るということは、「お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん、僕たちに借金をたくさん残してくれてありがとう」と未来の子供たちは言うのではないか。また環境問題にしても、これはまた、大変大きな問題でございますが、これをやっぱり未来につないでいくために我々は一所懸命がんばらないといけない。そしてまた、地域の発展のため、経済の発展のためにも新しい芽を吹き出す産業というものを、まさに「いぶき」を「かたち」にしていく必要があるのではないかと。
今日午後、石坂公成先生がご講演いただく由でございますが、先生の大変深い洞察力を持って、これからの教育というのも未来へつなぐということは非常に大切であるとしています。こうした諸々のことを考えると、やはり我々は「未来」ということをしっかりと見据えて行動しなければいけないと思います。
そして最後に三つ目、これは「世界」であります。山形県は農業県であります。農産物をたくさん売って豊かになりたいと、こういう思いがあります。しかし、所得と農産物、食べるものといっていいと思いますが、これは必ずしも比例しません。なぜならば、所得が倍になったからといって、人類の食べる量が倍になることではございません。食糧は価格弾性値が大変低うございます。したがって、食糧が売れる、たくさん生産できるというのは何に比例するかというと、これは頭数であります。
残念ながら日本は今人口減少社会を迎えております。もちろん、少子化対策などによってこれをV字回復させるということを狙っているわけですが、そうはなかなか問屋が卸さない。そうしますと我々の豊かさというのは、人口が増えている地域、すなわち今成長著しい東アジアであったり、またその他の地域であったりするところと仲良く取引をし、関係を結んでいかなければいけない。人口減少社会に見舞われている日本が、この人口減少社会を乗り切るある意味では唯一の方策が、この、人口増加著しい地域との交流を深める、というこれしかないのではないかと今考えています。
そういう意味でも、あらゆる政策領域において「世界」ということを見据えたうえで交流戦略をきちんと打ち立てていくということが、わが国にとってそして我が山形県にとっても極めて重要になるのではないか、と今日はそんな思いで今日は皆様に「安心」「未来」そして「世界」この三つのキーワードをお届けしたくて参りました。
時あたかも、RI会長、李会長が「夢をかたちに」ということを語っていると先ほどお聞きいたしました。よく我々は、「夢なんか実現できないよ」とこう言いますが、しかしながら、「夢をかたちに」という会長のこころをさらに翻訳すれば、実現できるのは夢しかないのでございます。
そういう思いで我々も、そしてまた、国際貢献、そしてそれぞれの地域の発展を旨とする一人ひとりのロータリアンの活躍をこれからもますます盛んになりますことをご祈念申し上げ、そして「夢をかたちに」、実現できるのは夢しかない、こういう気持ちで行政も、私も県政をしっかりと担って行きたいなと思っているところでございます。
今日の第2800地区大会の開催にあたりまして一言お祝いと、そしてまた、福井会長代理はじめ、海外からもたくさんおいでの皆様を歓迎する気持ちを込めまして、私の祝辞とさせていただきます。今日は誠におめでとうございました。ありがとうございました。
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