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天童中央ライオンズクラブ結成10周年記念式典 知事祝辞

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天童中央ライオンズクラブ結成10周年記念式典 知事祝辞

  • 平成20年2月10日

今日は天童中央ライオンズクラブの結成10周年記念、誠におめでとうございます。一言で、世の中は十年一昔と申します。そして、また、30年は一世代、このように言います。実は、私はライオンズクラブとの接点は今を去ること30年前にさかのぼります。

当時、まだ実は高校生でありましたが、米国へ一年間留学いたしました。私の留学した町は大変小さな町でございまして、アメリカのちょうど真ん中の、カンザス州、オズの魔法使いなどで有名な小麦畑が一面に広がる州でございますが、ここにラッセルという小さな8,000人ばかりの町がございます。そこに町の留学生の一人として迎えられたわけでございます。

当時は、時代も蝉噪でございまして、ちょうどベトナム戦争が終えてですね、サイゴンが陥落して間もないころでございました。そこの中西部というのは、いわゆる白人以外の方を見ることすらまずほとんどない。ましてや東洋人が、その8,000人ばかりの小さな、石油事業ばかりをやっているような、オイルビジネスで潤っている地域に東洋人なんて見たことがない。見たことがあるのはそうやってベトナムから流れていった難民でございました。

その中にぽつんと、向こうの人にベトナム人だか日本人だかの区別はほとんどつかないわけですが、私もその町に招かれて、そしてライオンズクラブで日本の紹介をしてくれ、このように依頼された、それが私のライオンズクラブとの接点でございました。もともと、ライオンズクラブは、まさに友愛と相互理解の精神でなっておりますけれども、まさに文字通り、この友愛と相互理解、とりわけ相互理解ということを、私も大変心に強く印象付けられ、そしてまた我が日本国、そしてまた山形のことを宣伝したことをよく覚えています。それが私にとっての30年前のライオンズクラブとの接点でございました。

そして、このたびの天童中央ライオンズクラブさんが10周年を迎えられて、10年前ってどういう世界だったのかなあ、私もふと、振り返ってみました。まさに当時、私も身をおいていた金融の世界が、大変大きな崩壊、うねりでございました。三洋証券の破綻に始まり、北海道拓殖銀行が破綻し、日本長期信用銀行、日本債権信用銀行それぞれ破綻し、またその間いろいろな中小の金融機関も破綻をきたした。まさか金融機関がつぶれるなんてことはありえないよな、と誰もが思っていた時代に、そうした、金融機関がばたばたと倒れるというのがちょうど10年前でございました。

皆さんも、今度我が国でサミットが行われる、洞爺湖サミットが行われること、大変心待ちに、また誇りに思っておられると思います。あの会場となるウィンザーホテルというのは、まさにその北海道拓殖銀行が破綻したそのもっとも大きな原因となるホテルでございます。まあ、本当にこの10年間の歴史、歴史はめぐるなあ、その北海道拓殖銀行が破綻したその原因の最たるところが、まさに今度はわが国が環境問題を誇りにして、そして世界に胸を張るこのサミットの会場になるというのですから、本当に10年間の歴史というのはめぐりめぐるなあと改めて思っております。

そうした時代でしたから、なおさらこの中央ライオンズクラブが、先ほど佐野実行委員長からもご紹介あったように、まあそういう時代によくも新しいクラブを立ち上げるという、まさにそのご英断をされたものだなあと、私は先ほど本当に心からそのご英断に、そしてまた皆様のそうした一致団結したお力に心から敬意を表したく存じます。

我が山形県も今、大変課題山積でございます。新しい価値を創造しなければいけない、そしてまた古くから伝えられてきたその価値に磨きをかけ、そして次世代へつないでいこう、こういう大きな2つのうねりがございます。その意味でもこの天童地区というのは天童市長さんはじめ、また皆様のご努力もあり、その両方を兼ね備えた地域ではないのかなあ、と改めて思います。

まさに時代をリードする企業、「山形何々」というところのこの「山形」を取れば、全国そして世界に名立たる企業がたくさんあるわけでございます。そしてまた、今ご紹介にございましたような、明治大学の創設者がこの天童から生まれた、そうした、古き良きものも、若松観音も開闢以来1300年を記念する行事も行われると、こういうことでございますが、まさに新しいものとそれから伝統的なものが、まさに融合しているこの地域でございます。そこにはやはりその相互理解、そしてまた友愛の精神というのが、そうした企業活動も、また地域全体のまちづくりも支えているものであろうというふうに思います。

これからまた新しい一歩をこの天童中央ライオンズクラブが歩み始めるわけですが、その1ページはまさに皆様のお力で綴られるわけでございます。このときにこそ、新たに皆様のお力たる絆、地域に対する愛情、熱意というのがまさにこの発揮されるべき時がこれからであろうというふうに感じます。こうしたライオンズクラブの活動というのは、この地域の、ぜひオピニオンリーダーとなっていただきたい、心から思います。

チャレンジtoチェンジというのがこのところの一つの目標である、そしてまた、先ほどこの会場に入るときに佐野実行委員長からは平均年齢も49歳である、最も若いクラブのメンバーたちであるとこのようなご紹介がございました。まさにチャレンジtoチェンジということを私も心に秘めながらこれからの天童中央ライオンズクラブのご発展、ご清栄を心からご祈念申し上げたい、そしてまた併せて会員の皆様、そして全県下の、沼澤会長をはじめ皆様それぞれのご健勝を心からご祈念いたしまして、私の祝辞に代えさせていただきます。今日は誠におめでとうございました。



 

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  • 平成20年2月14日掲載