第2回山形県農業・農村政策審議会 知事あいさつ
第2回山形県農業・農村政策審議会 知事あいさつ
- 平成20年1月21日
皆さん、こんにちは。
これまで1年間、農業の「多様な担い手の確保」ということで、様々ご議論、ご審議いただきましこと、心から感謝申し上げます。
ご案内のとおり、農業を取り巻く環境というのは大変厳しいものがありまして、また、いろいろな方が、いろいろな想いで、農業について語る、または実際に動くというようなことがございます。いろいろ振り返って考えてみますと、これはいろんなところで申し上げておりますが、我が国全体の大切なことというのは3つあって、国民の安全安心、国防といってもいいと思いますが、それが1つ。それからやはりエネルギーの確保、そして食料だろうと。この3つのうち、前2者はどう逆立ちしても我々で100%供給したりすることは難しい。困難である。ただし、食料に関しては、頑張れば我々で何とかなる。逆に言えば、国家の基盤に関わるような3つとも、海外依存が100%、あるいはそれに近くなどということでは、まさに我が国の国際社会における位置付けというものはどのようなものかということになります。食料をきちんと支える、自給するということが、国際的にも主権国家としてとても大切なのではないかと思います。その食料を支える農業を基幹産業とする山形県は、これからますます重要性が高まってくるのではないかと思っております。
この秋口は、米価問題について、政治的にも大変いろいろな動きがございました。そして、これに対して、我が山形県も、これからの農家の方々を支えていくために、また農家の方々がこれまでの土地に対する愛着というものを引き続き保ちながら農業生産、農業に携わっていけるように、持続的な農業をどうやっていくのかということをしっかりと思い描いていかなければならないと考えております。これから平成20年度の予算編成に本格的に取り掛かるわけですが、いくつかすでに、農業の振興を図るための所得の向上策や農業の体質強化に向けた施策など、主に5本の柱を中心にして、議論している最中でございます。やはり基幹産業のなかでも、特に動きのある米について、どのように所得を確保できるのかということを一生懸命考えていきたいと思います。
暗い話ばかりでもと思いますので、明るい話題としては、やはり我々の「山形97号」がございます。これは大変いろいろな方々からご議論いただいて、この審議会のメンバーにも実際に戦略会議に携わってくださった方もいらっしゃいますが、そうした方で、山形県の農業、お米の生産のいわば浮沈を掛けた取組みであるこの「山形97号」をぜひ全国にも広めていきたいと、また価格帯についても相応の価格が取れるようにするといったことを検討しています。まさに、農業、米づくりを総合産業としてとらえていくことが始まったといえます。去る14日には、「1000日前イベント」というものも併せてやらせていただいたところであります。
それからもう1つは、今年の秋に、山形県のアンテナショップを新装オープンしようという取組みがあります。これまでの虎ノ門にある山形県の「ゆとり都」を銀座一丁目に移転し、そしてまた新たなコンセプトで山形の情報の受発信基地として形づくっていくものです。銀座ですから、虎ノ門と違って、夕方というよりは、むしろ遅くなってから人が多くなるような土地柄でございます。これまでのように、5時まで、6時までという営業時間帯はとても想定していません。もっと遅くまで。それから食の物販だけを中心にするというよりは、むしろレストランなども経営しながら、アンテナとして、つまり山形県の伝統野菜などの食材を提供してお客様に食べていただきたいと考えております。そして、そのおいしさの情報を生産者側にフィードバックするような動きがでてくるように、このアンテナショップの経営というものも綿密に取り組んでいかなければならないと思っております。
このように明るい話題も少なからずあるなかで、この平成20年については、ぜひ「脱・悲観論」で、これからの農業についても考えていきたいと思っているところです。
委員の皆様からは、大変短期間ながら、中身の濃いご議論をしていただいきました。ぜひ、これからもご指導をよろしくお願いいたします。