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建設工事など、入札・契約制度についての懇談会

知事室タイトル

建設工事など入札・契約制度についての懇談会 知事あいさつ

  • 平成20年1月7日

皆さんおはようございます。

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

今年は、ぜひ明るい年にしたいなという思いもあって、どういう年にしたいのだと聞かれたときには、いの一番に「脱・悲観論」だと、このようにお答え申しあげております。

とかく、我々の考え方は、今のいろいろな社会情勢を踏まえると、どうしても内向きないしは下向きになりがち、ないしは後ろ向きになりがちですので、そうしたことがないように、できるだけアップリフティングな(気持ちを高揚させるような)、前向きな物事の考え方をしていきたいなというふうに思っています

そして、特にもう一つ留意したいのは、やっぱり仕組み、…モデルという風に申しあげていますが、仕組みをがらっとこう変えないと、世の中はうまくいかなくなってきているのではないのかなと思います。

その点、私は、成長と発展という二つの言葉を対比させて申しあげておりました。成長というのは、これまでのいろいろなモデル、つまりやり方などを効率化して、合理化して、そして、例えば生産量を高めると、こういうことです。一方、発展というのは、全くこれまでのやり方とか、物事を変えて、そして、新しく物事を生み出していこう、ということだと。

成長と発展をあえて分けて考えてみたいと思います。これは、例えばですけれども、郵便小包の配達を一所懸命、効率化していったところで、宅配便というものは生まれてきません。また、新しいやり方、モデル、商品であったりするということは、例えば、かつてポケベルをみんな持っておりましたが、携帯電話ができてきて、ポケベルはどうなったでしょうか。ポケベルの効率化を一所懸命図れば、こういう携帯の今のメールややりとりができるようなものって生まれたでしょうか。卑近な例で申しあげると、CDが普及したことによって、これまでのレコードはどうなったか。こういうことを考えていくと、やっぱり、物事の見方、考え方というのを発展の定義に従って、がらっと変えていくということがとても大切なのではないのかと。

もちろん、成長ということで、今まで大切にしてきた諸先輩方が脈々と伝えてきてくれた我が県の良さというのは、これは一所懸命、我々が磨きをかけていかなければいけませんが、モデルを、やり方を、がらっと変えて全く違った世界から出発するということも、今申しあげたような事例のように、とても大切なものであるというふうに思います。

翻って、今日のこの会合は、実は、私は大変楽しみにしてまいりました。楽しみにしてまいりました、というのは、そういう意味で、今が発展のチャンスなのではないのかなと思っています。

これまでも、協会の方々には、本当に、山形県の社会インフラの整備、そしてまた、安心・安全、これをしっかりと担保していただいております。

他方、残念ながら、いろいろな入札を巡る行為において、必ずしも社会から評価されなかった点も少なからずあった、これは事実であります。しかし、それは、全体としてはマジョリティ(多数)ではなくて、全体としてはやはり皆さんの支えによって、この山形県が、しっかりと社会インフラ整備であるとか、安心安全であるというのを担保していただいていたということであります。

しかし、一部のそういう動きに全体が評価されるというのは、これは残念なことでございますので、そうしたことがないようにどうすればいいのかということを、みんなで知恵を出し合って考えていこう、そんな場に今日はしたいなと思っています。

そういう意味で、今年は、改革のいろいろな手触り感がより出てくるようにということで、「実効」、「実が上がること」と、こう申しあげておりますが、「県民協創」、みんなの力で、一人一人の力でやっていこうと。こういう思いもありますので、まさに今日のこの会合は、「県民協創」のその一環であるというふうに思います。

それから、建設業界を巡る環境というのは、大変厳しゅうございます。投資的経費についても、今や、かつてのピークから比べると約4割、4割減ではなくて、6割減という世界になっておって、大変そういう意味では、パイ自体がものすごく小さくなってきていると。

それからもう一つは、いわゆる低価格入札というのが、これは統計的にもかなり出てきております。これまでも、なかったわけではございませんが、全体の比率からするともう2桁に乗っているほど、低価格入札が、いわば横行しているということに認識いたしております。この反射効果として、2つ、具合が悪いことがあります。

これは、品質管理の面でどうなのか。まさに、先程申しあげた、安心・安全、社会インフラのしっかりとした未来に広がる山形づくりのための整備ということが、これからどうなっていくのだろう。

それから、もちろん、賃金。働いておられる方々の賃金というものは、雇用、生活そのものに対して大きな影響を及ぼしている。当然、その生業として建設業を専業にしている方はもとより、例えば、農業と御一緒に建設業にも携わっている、働いておられる方々への影響も、決して無視できるようなものではなくなってきております。

ですから、この価格を厳格に守っていくというのはもちろんですけれども、一方で、その地元の経済を支える。地元の生活をしている雇用者の生活をきちんとしていく意味でも、この低価格入札は、どうしても防止しなければいけないというふうに思っています。

地元育成と、入札価格の厳格化というのは、相反するような問題ではありますけれども、両方をやっぱり成り立たせていくような知恵をみんなで出していきたいと、このように思っています。

そういうことで、我々としては、精神訓話論だけではなくて、やはり、制度としてきちんとしたものを作って、皆さんが満足していただけるように、そしてまた、県民の皆様からも、全体が、ごく一部のようなことで指摘されることがないように、我々としても、そこはしっかりと御支援し、支えていきたいというふうに思っています。

ぜひ、今日の会合が実り大きいものでありますように、そしてまた、決して形式にこだわらずに、ざっくばらんにいろいろな御意見を伺いたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

本日は、お忙しいところお集まりいただいてありがとうございました。



 

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  • 平成20年1月8日掲載