社会保険労務士記念式典
社会保険労務士法制定四十周年記念式典知事祝辞
平成20年12月7日
本日、社会保険労務士法制定四十周年記念式典が盛大に開催されましたことを心よりお祝い申し上 げたいと思います。会員の皆様のお一人お一人の協力によりまして、これまで山形県もこうした分野で の問題について、一つ一つ、県民の皆様に的確に対応していただいて参りました。心より感謝申し上げ たいと思います。
私どもを今、取り巻く環境ですが、いろいろな構造変化がおきています。雇用問題については、若 者のニート化、フリーター化といった問題もあります。グローバル化の影響でしょうか、労働の回転率 も随分上がってきたように思います。したがって、日本の労働構造で最も特徴的であった終身雇用制と いったものも、その言葉自体が、やや過去のものになりつつあるのもまた事実です。
また、ワーク・ライフ・バランスといった言葉に代表されるように、家庭と仕事の両立といったこ とも、男女共同参画の実現を目指した社会的なムーブメントに合わせて、たいへん大きな動きになって きているのではないでしょうか。
さらに加えて申し上げれば、もちろん、国で今、大変問題になっている年金問題については言うに 及ばずということです。さらには、昨今の米国のサブプライム問題に端を発した世界的な恐慌も、こう した労働問題、社会問題に色濃く影を落としているのも事実です。
こうしたいろいろなことを考えていきますと、年金問題であったり、労働問題であったり、それぞ れの問題について社会保険労務士会の会員の皆様が、四十周年を迎えて、さらにこれからの1ページを 記すにあたって、その意義というのはますます大きくなってきているのではないでしょうか。いわば、 県民の皆さんから、住民から、本当に真底、生活の相談で頼れる存在というふうになるのではないかと 私は思っております。
皆様のこれまでの御活躍、御活動も、山形県政にとって大変有意義なものとして役立たせていただ いております。いろいろな相談事で、私どももみなさんに相談申し上げておりますし、様々な審議会等 にもメンバーとして御協力いただいております。また、子どもたちのためにも、最近では高校に出向い ていただいて社会問題や、労働・社会保険の基礎知識といったことを懇切丁寧にお教えいただいていま す。このような地域に根ざした活動にお取組みいただいている。そういう意味でも、本当にこれからの 山形県にとって無くてはならない存在なのではないかと思います。
先ほど、社会情勢の変化といったことを様々申し上げました。やはり、我々に今求められていると いうのは、安心・安全の確保ということであると思っています。
かつて改革ブームがあり、私自身も県政改革を掲げて、四年前に知事に就任いたしました。しかし 、やや改革自体が多少サビを帯びてきたと申しますか、ややそれ自体に難しい意味合いも秘めてこられ たのではないか。
昨今の経済情勢や社会問題などを考えると、改革でガンガン歳入増、歳出減らしをやるぞというよ りも、やはり県民の皆様、住民の皆様の安心・安全をいかにして担保するか、制度的にも、個別の事業 的にもいかに担保していくかーということが、今、日本国の中でも、山形県の中でも、最も強く求めら れているのではないかと私は考えております。
したがいまして、我が山形県でも今、様々な分野で-子育て支援であるとか、高齢者介護であると か、社会福祉問題であるとか-手を打っていこうと思っております。その中で、具体的に、町の中にあ る「総合生活サポートセンター」というものを各地に設けようと今、実は考えています。
これは、そこに行けば、とにかく何でも相談ができる、まさに住民の方々の安心・安全の担保とし てそういう窓口があるといったことが、とても重要なのではないか。これは、もちろん県だけではなく 、市町村とも連携しながらやっていこうと思っておりますが、そうすればいろいろな問題を抱えている 人もそこに集まらなければいけない、そうしますと、中心市街地にも、そうしたセンターが設けられれ ば、人が集う町の活性化にもまたつながるのではないか。そういう意味では、大変欲張りな考え方でご ざいますが、そうした総合生活サポートセンターを設ける機会にあたっても、社会保険労務士会の皆様 から必ずや御協力、御支援をいただかなければ、これは成り立ち得ないものと思っております。
是非そういう意味で、これからの山形県が、我が国が、安心で、安全で暮らせるように皆様からの 御協力・御支援をこの四十周年に当たりまして、さらに次の一歩を踏み出すときに、改めてお願い申し 上げたいと思います。
これからの皆様の会が益々御隆盛であること、御参会の皆様のひとりひとりの御多幸もあわせて祈 念申し上げて私のお祝いの言葉にかえさせていただきたいと思います。今日は誠におめでとうございました。