私学大会
第47回山形県私学大会知事祝辞
平成20年9月28日
こんにちは。本日は第47回山形県私学大会の開催、誠におめでとうございます。そして、今しがた受賞されました齋藤様、里村様、大変おめでとうございます。二人のこれまでのご努力が今日ここに結実したものと心からお祝いを申し上げたいと思います。
さて、ご案内のとおり、私学と言えば、我が県においては、幼稚園教育では9割が、また、高校教育においては3割が私学に依存しています。そういう意味でも、私学というものが、正に公教育の一端を担っていると位置付けられると思います。
したがいまして、山形県も、大変財政が厳しい中にありますけれども、経常費の一般補助、さらには授業料の軽減補助といったことで、一生懸命、これまで努力してまいったところでございます。そして、皆様からのご理解を得まして、それぞれの建学の精神に基づいた私立学校の運営のもとで、全国的にも大変活躍なされる生徒達が数多く出ているということは、山形県全体としても大変すばらしいことであり、また、誇りに思えるところでございます。
今日は、皆様に二つばかり、一緒にやりませんかというよりも、むしろ皆様から是非、建設的なアイディアや、また新しい発想で、これはどうかというご提案をいただければなあと思ってまいりました。まさに今回のテーマ、新しい発想、そして実践ということが今年度のテーマになっているわけですので、なおさらのことでございます。
まず一つは、私ども、いかにして子供達と向き合っていくことができるか、これを一言でコミュニケーションの「C」を取って、「C改革」と申し上げております。いかにして子供達と心を通わせることができるか。これは単に家庭のご両親やご家族の皆様だけの問題ではなく、もちろん学校においての先生方と子供達の間、さらには子供達同士の間、そして地域では、近隣の隣組の方々、こうした皆様といかにして向き合っていくことができるのか。心を通わせていくことができるのか、これを我々は中心テーマにして考えています。
なぜならば、象徴的に言われるテレビゲームなどというものは会話が必要でない。しかも、それに一生懸命がんばっている子供達は常に勝利者でありえるという別の世界を作られる。なぜ勝利者かというと、負けが混んでくればテレビゲームをリセットするとまた試合が始まることになります。
実際は、そうはならないわけでございまして、悔しいこともあるし、負けた、完敗だと思うこともある。そうしたときに常に勝利者である、常に自分の思い通りにリセットできる世界だけを心の中で描いている子供達というのは、現実の世界に直面したときに何が起きるか。その背景なり、原因をひとのせいにするということになります。目に耳に痛い事件や事故が起きる。そうならないようにするためには、いかにして、そうした子供達が持っている悩みや心を開いて、いろんな人とお話しができる、コミュニケーションができるような学校生活や社会をどうやって築いていくかが、私どもにとっては、大変な悩みでございます。文字どおり、私学としては建学の精神に則って、こうした生徒達を教育なさっているわけで、是非、そうした建学の精神に基づいた場合に、こんなことがあるぞといったことを、是非、我々と一緒になって考えていただき、また、実践していただきたいと思います。
それから、もう一つ、皆様と一緒に考えていきたいと思うのは、まさに食育でございます。今年度、山形県は食育を県民運動の一つに掲げております。「いただきます」、「ごちそうさま」、これは作ってくれた人に対する感謝の気持ちでありますが、一方で我々は、食を通して、命から命をいただいているということを忘れがちであります。
食卓で「いただきます」という言葉を言うときに、そうした気持ちが子供達の中で育まれていくようにしたい。先ほどの「C改革」、心を通わせることにもつながるわけです。家族同士で食卓を囲めば、そこには愛情が育まれ、そして、友達同士で食卓を囲めば、そこには友情が芽生え、地域のみんなで食卓を囲めば、そこには絆が育まれる。そうした食育がいかに、これからの子供達が人生を送っていくときに有益であるか、大切であるかということを心に刻む、それを考えていきたいと思っております。
幸いに、山形県は農業県でございます。もちろん、農作物のみならず、畜産や漁業も盛んでございます。森も持っています。そういうことを考え合わせたときに、我々はいかに大きな自然から我々自身が育まれているか、そこに思いをいたしたときに、山形県こそが食育先進県となりえる環境が整っている。そうした環境のもとで、いかに子供達と食を通して心を通わせることができるのかということを皆様と一緒になって考え、そして実践してまいりたいと考えております。
是非、心を通わせ、また、食育の大切さということを皆様とこれから一緒になって考え、そして実践していくことこそが、これからの山形県、また我が国の明日の担い手たる子供達の心に大変良い影響が出るのではないのかなと考えております。
今日は、これから皆様からのいろいろな発表があり、そして活発な意見交換があろうかと思いますが、是非、そうした一つ一つの積み重ねがこれからの山形県の私学、そして山形県全体の教育界にとって有意義なものとなりますことをご祈念申し上げたいと思います。
皆様のますますのご活躍、そして皆様一人ひとりのご健勝も併せてご祈念申し上げまして、私のお祝いの言葉に代えさせていだたきます。今日はお招きいただき、誠にありがとうございました。
この記事に対するお問い合わせ
- 担当課:教育やまがた振興課
- 担当:私学担当
- TEL/FAX:023-630-2670
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