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第38回 日本看護学会地域看護学術集会 知事祝辞

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第38回 日本看護学会―地域看護―学術集会 知事祝辞

  • 平成19年10月10日

(概要)

第38回 日本看護学会―地域看護―学術集会が開催されるにあたり、一言お祝いを申しあげます。

今回、山形で開催されます地域看護学会は、「クオリティ・ヘルス-新たな地域看護への挑戦-」をテーマとして、在宅医療を推進するための在宅療養ケアや、地域看護システムの開発に焦点をあて、健康と福祉の向上に貢献することを目的として開催されたとうかがっております。

この学会のために、全国から多くの研究者、教員、看護師、看護学生の方々が参集され、シンポジウムや研究発表の中で、知識や技術の交流がなされることにより、保健・医療・福祉を担う皆様の資質向上と、皆様が住まわれる地域の看護の充実が図られることと期待を寄せております。

さて、昨今の社会情勢に目を転じてみますと、少子高齢化の進展、医療技術の高度化、医療制度・保険制度の適正化など、保健医療を取り巻く環境がめまぐるしく変化してきており、以前にも増して看護サービスに対するニーズが高まっております。

こうした中、山形県看護協会は、長きにわたり本県の看護職員の地位向上と資質向上に努めて来られ、また、創立60年を迎えられた日本看護協会におかれては、設立から今日まで、日本全国の看護職員の資質向上と医療・看護の安全対策の推進を図り、保健・医療・福祉の向上に取り組んで来られたと聞いております。

60年前といえば、終戦直後の混乱の時期であり、戦前の価値観が否定され、戦後の価値観が全く別なものとして位置づけられた時期であります。 戦前と現在とでは、価値観や命の考え方は捉え方がかなり違っております。

100年前の日露戦争以後、勝てない戦争を行って終戦を迎え、日本は物の無い時代を過ごして来ました。生活の中に、物による豊かさを求める事を目標として生きてきましたが、豊かさとは、物では無く生活の質である事を知った時代を経て、今日があります。

ナンバーワンからオンリーワンを求める時代となり、個人の多様性を活かせる社会を形づくる事が求められてきました。この様な新しい価値観のもと、一人一人が自立の精神を持ち、その能力を発揮していく事が今大切になっております。

また、少子高齢化の時代、皆で力を合わせて世の中を支える時代となってきており、ノーマライゼーション、つまり、健常者も障がい者も、老いも若きもが普通に生活できるよう、地域で生きる一人一人の命を大切にしていく時代であります。

ここ山形県においては、三世代同居率が全国一位であり、皆で支え合う姿が山形の地域性を示しております。このことは、県民がそれぞれに自分の能力を発揮し、各々のポジションを守り、チームワークを大切にしながら全員野球をすることと似ていると思います。この山形の地において、地域看護に携わる方々が一堂に介し、研究討論や意見交換を展開することは、大変意義深いことであると考えております。

そして、我が山形県は皆様ご存じのとおり、いも煮や、おいしい果物等、食材が大変豊富な地域であります。また、他県にまたがない最上川が中央を流れ、これからは紅葉も美しい季節となります。ぜひ、この機会に山形の味覚と自然を堪能していただき、皆様の今回の学会が大変有意義なものになりますよう、心から祈念申しあげ、ご挨拶に代えさせていただきます。



 

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  • 平成19年11月16日掲載