やまがた木づかい推進大会 知事あいさつ
やまがた木づかい推進大会 知事あいさつ
- 平成19年7月7日
今日は、多数おいで頂きましてありがとうございます。
皆様に、一言ご挨拶ということですが、県政の考え方も併せて申し上げることにしたいと思います。
私はこれから大切なのは、「つくる」ということから「のこす」という概念に変わる、「つくる」から「のこす」という、これがこれから山形県の進むべき道の一つの方向性ではないかと思っています。
これを思うに至ったのも、実はインディアンの長老のお話を聞いてからでございます。
インディアンの長老というのは、その部族にとって大切なことを判断・決断するときには、7代先の部族のことを考えて判断・決断するのだそうでございます。まあ、一世代30年と申しますから、7代ですとほぼ200年先のことをいいます。さてこの部族の長老は200年先を読み通せるかどうか、我々が200年前の時に身を置いてみれば江戸時代、今を生きる我々の価値観であるとか、例えば、新幹線であったり、自動車であったり飛行機であったりするような移動手段などというのを当時想像し得たか、まあこれは想像し得なかったわけであります。そして、我々は今7世代向こう200年先のことをその当時を生きる、その時を生きる人たちの価値観、移動手段などについて、確実に予想しえるかおそらく不可能であります。
そうすると、その部族のインディアンの部族の長老の最大の関心事というのは何であるか、おそらくはこれまで部族が生き延びてきたこと、何百年も生き延びてきたことが今後7世代向こうにおいても引き続きその部族が存続しうることこれが一番、その長老にとっての最大の関心事になる。そう考えていくと、将来の我々の世代を受け継ぐ人たちの価値観やその他を想像して我々がその為に物事を作り上げるというのは、あまり意味がない。むしろ我々がこれまで受け継いできた、そしてそれを受け継いでいくことがすばらしいと思われるものを遺していくことこそが重要だと思います。
その意味で、素晴らしい自然環境を山形県は受け継いで参りました。これをやはり我々の子供たち、さらにその向こう側にいる世代の我が国、我が山形県の担い手に、引き継いでいくことが大切なのではないかと思います。そういう意味でも「つくる」ということではなく、やはり「のこす」という概念がこれからとても大切になります。
今回このやまがたの木、木材を使って我々が森林から受けている恩恵を、これを我々の子供たちにも受け継いでいこうと、そんな思いで皆様からのご協力の下に、やまがた緑環境税、基金を創設しました。我々が受け継いできた森林という大切な過去からの資産は、また将来の子供たちからの預かり物とでもいえるものだと思います。これを大切にしてそして残していこう、そんな運動を、山形県全体を上げて県民運動として盛り上げていく。ぜひ皆様のお力を持って、そうした機運を山形県全体に広めていくことによって我々の子供たちからの将来の子供たちからの預かり物である木材を、木を彼らにしっかりと受け継いでいこうではありませんか。
こうした運動の、キックオフとなるのが今日のこのイベントでございます。
大沢元監督の講演を後ほど予定されておりますが、それもまた大変、皆様にとっても啓発的な内容になるものとご期待申し上げます。皆様一人一人のお力が山形県の木づかい運動を全県的に広げ、そしてそれが我々の子供たち、さらに向こう側にいる子供たちに、預かり物である山形県の木材をみんなで力を合わせてぜひ残してまいりましょう。よろしくお願いします。
今日のこのイベントがその大いなる飛躍の一歩となりますことをご祈念申し上げて、そしてまた今日ご参会の皆様のご健勝も併せてご祈念申し上げ、主催者としてのご挨拶に代えさせて頂きます。今日は本当に多数お集まり頂きましてありがとうございました。