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単位民生委員児童委員協議会と知事との懇談会 知事あいさつ(コメント)

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単位民生委員児童委員協議会と知事との懇談会 知事あいさつ(コメント)

  • 平成19年11月12日

皆さん、今日はご参加いただき本当にありがとうございます。

日頃より民生委員・児童委員の皆様には、まさに昼夜を徹して、週末、祝日にもかかわらず、それぞれの地域で活躍いただいておりますこと、心から感謝と敬意を表するものでございます。

事例発表にありましたとおり、皆さんが活動の中で抱えられている問題は、まさに最近の社会情勢の投影そのものと感じています。例えば国際結婚をされた夫婦間で、お母様が外国籍を持っておられる方であるとか、二世代、三世代で同居をしている家族構成の中で、御年配のおじいちゃん、おばあちゃん方が認知症などに悩んで、みんなでそれをケアしなければいけない態勢になるとか、まさに現在の少子高齢化やグローバル化の進展が地域の中に及んでいる状況が、実は山形県も埒外ではないことがひしひしと感じられるような話でございました。あらためて、皆さんから、その御苦労ぶりというのが、本当に大変なものだということを肌身で感じたところでございます。

山形県庁では、毎年100人を超える職員が退職されます。そうした方々と最後に感謝状を贈呈しながら、ちょっとした立食の昼食会を行うのですけれども、その時に、退職者の職員の方に毎年お願いしていることがあります。それは、退職後は職場を離れることで、さらに地域に根ざすわけですので、是非「子どもたちを”ごしゃいでける”おじちゃんとおばちゃんになってください」ということを必ず忘れずに声を大にして申し上げております。

確かに、私も自分が育ったときを振り返ってみますと、私は、山形市内で生まれてずっと育ったわけですけれども、やっぱり近所のおじちゃんおばちゃんからよく「ごしゃかれ」ました。そのおじちゃんとおばちゃんのおかげで実は今があるかなと、ただ当時はおじちゃん、おじいちゃん、「おっかないからやんだな」と思っていたのは事実でありますけれども、やっぱりそういう方々がいるからこそ子どもたちは支えられている面もあるのかなと思います。最近は、ともすれば怒ったりすると訴訟沙汰になったり、本当に大変だと思います。

皆様も今のお話のように本当に日々御苦労なさっているのに、何かそうした狭間、隙間のところから事件が発生したりすると、児童相談所の機能が不十分ではなかったかとか、そこに携わっていた民生委員の方からの連絡が遅れたのではなかったかとか、学校も家庭と真摯に向き合っていなかったのではなかったかとか、そういうことで、実は一生懸命やっていたのですが、その狭間で事件・事故が起きたりするときに、社会の目は容赦なく一生懸命やっていた人の背中から非難を浴びせるという、こういう世の中になっているという面も少なからずあるのではないかなという思いもします。もちろん、それぞれは完璧ではありません。残念ながらそうした事情が生ずるということもあるわけでございます。

そうしたことに、まさにめげずに、皆さんからそれぞれの地域で、子どもたちが安全に幸せに育っていけるように、これからも是非お力を発揮していただきたいと思います。やはり地域全体で子どもたちを見守る、子育てを行う、家庭・学校だけが子育ての場ではないと思います。

そしてひとつあえて申しあげますと、食事というのは大切ですね。先ほどの事例報告の中にも、ひとりで食事をしていたというようなお話もありました。まさに今、県では食育などという言葉を使ってやっていますが、食は誰にでも共通して存在するものであって、したがって、どこかでは食べなければいけない、そこで、家族と一緒に食卓を囲む、友達同士で食卓を囲む、はたまた地域の皆様で食卓を囲む、ということはやっぱりそれぞれの子どもたちのみならず地域の方々の気持ち、絆というものを支えていける、そういう場面ではないかなと思います。

よく、私は、家族で食卓を囲むとそこには愛情が育まれ、友達同士で食卓を囲めば友情が芽生え、そして、地域の皆様で食卓を囲めば、そこには絆が育まれますと、ですから食事というのはそれだけ大切なものだなと。食材は多種多様な山形でございますので、そうしたところから、子どもたちの心の健全性というものを培っていくということもとても大切なことではないかと思います。

行政と関係機関との連携については、杓子定規に陥ることなく、我々も胸襟を開いて皆さんと常に連絡を密にさせていただきたいと思います。また、子ども見守り隊ですが、確かに発生の生い立ちというのはいろいろあるんだなというのは街を歩いてみてもよくわかります。ただ、本当に雨風の中でも、例えば蛍光色のジャンパーを着て朝晩見守っていただいたりする人を目の当たりにしますと本当に頭が下がる思いでございます。私どもとしても、皆さんの活動を支えるという意味で、一生懸命努力していきたいと思います。

民生委員児童委員の皆様の仕事、取り組みというのは答えがないというところに大変難しさがあり、ここまでやれば十分だというところがないというところに難しさがあるのだろうと思います。これは福祉分野全般について言えることだろうと思いますが、だからこそ、常日頃からみんなで力を合わせてやっていかなければいけないと思います。本格的な人口減少社会を迎える中で、是非皆様と御一緒に「全員野球」の世の中を作っていきたいと思います。

どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。



 

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  • 平成19年11月16日掲載