夢未来やまがた食育フェア 知事あいさつ
夢未来やまがた食育フェア 知事あいさつ
- 平成19年10月27日
皆さんおはようございます。今日は雨も降って足元も悪い中でたくさんお集まりいただきまして誠にありがとうございます。
そしてまた、今日は食育関係で数々の受賞をされます方、後ほど表彰式があるようでございますが、心よりお祝い申し上げます。おめでとうございます。
今年は私ども、食育については食育元年という位置付けでございます。
今、子どもたちを巡る、いろいろな目を覆いたくなるような話題に事を欠かないということでございます。ただそれは何も子どもたちだけということよりも、やっぱり我々大人もその一環として、何がしかの原因があるというふうに思います。その時に、我々せんじつめて考えるとどうもそのお互いの大人同士もそうですけれども、大人と子どもとのコミュニケーション、心を通わせるとあえて申し上げますが、この、心を通わせることが少なくなってきているのではないのか、こんなことを思っています。
例えば、食育とは直接には関係ございませんが、今、多くの子どもたちは携帯電話を持っています。三世代同居率日本一の山形県で特に最近言われるのは、おとうさん、おかあさん、それからおじいちゃん、おばあちゃん方が子どものお友達の名前を知らない、というんですね。あれっ、と思ったんです。これまでですと電話は家庭に一台ですから、「これ太郎、次郎さんから電話だぜ。」こう言って電話の取次ぎがあるわけですけども、今やそのお友達からの電話を子どもに取次ぐということがない。それは全部携帯ですから、家族の人たちが、どんなお友達がいて、どんな名前の人がいるのかさっぱり知らないというんですね。まさにそういう場面で、ちょっとした電話の取次ぎなどということでの、子どもと会話を交わす場合に、その時に電話に出てくる子どもの顔色をうかがいながら、どんな気持ちでいるのかな、などということに思いをめぐらす。そういう場面が非常に少なくなってきています。
そう考えていくと、我々はもっと共通の場面で心を通わせる場というのを、改めて認識する必要があるものと思っています。それがまさに食卓であります。我々は食を離れて生きるわけには行きません。必ずや誰かしらとどこかで食事をとるわけです。せっかくですので、食卓を家族のみんなで囲みながら心を通わせる場面であり、ひとときであって欲しい、こう願うわけです。食育の基本はそこにあろうかと思っています。
まさに、家族で食卓を囲めば、そこには愛情が育まれます。そしてまた、友達同士で食卓を囲めば、そこには友情が生まれます。さらに、地域のみんなで食卓を囲めば、そこには絆が生まれます。この、食を通しての我々の心を通わせるということに、食育を、我々としては中心をすえて展開していければいいなと思っています。
もちろん、そうすることによって食に対する感謝の心も出てまいります。「いただきます。」「ごちそうさま。」という言葉から、「命から命をいただく。」そういう気持ちも生まれてくるのではないでしょうか。
昨日、たまたま新庄にまいりまして、新庄北高等学校の3年生としばらく意見交換をする場がございました。鳥を絞めたことのある人、鳥を絞めたところを見たことがある人ということで、両方どちらでもいいですからと聞いたときに、200人位の生徒の中で、そうですねぇ、10人はいなかったと思います。そのぐらい、やはり、昔ですと、それぞれの家庭で、鶏などを飼っていて、ここ山形ではですね、鳥を絞めるなどということは日常茶飯事に良いことがあったわけですけれども、今や、まさかチキン照り焼きがトレイの中でそのままあがって食べられる状態になっている、なんてことを思っている都会の子どものような山形の子どもはいないとは思いますけれども、しかし、実際に命から命をいただく場面なんていうのを見る子どもはとても少なくなってきていると思います。
コミュニケーションのほかに、そうした命から命をいただいているという意味での感謝の気持ちをこめて、食卓では、「いただきます。」「ごちそうさま。」ということばを、大きな声で言う、ということも励行していければなあと思います。
そうした、まさに、家庭での、学校での、また地域での、それぞれ食卓を囲みながら人間教育を、食を通して心を通わせる。命に対して感謝の心を育んでいくことを、皆さん御一緒にやっていきたいと思います。ぜひ、これからもよろしくお願いします。
今日は、この会場にお集まりの皆様は、大変意識の高い方々だと思いますが、一人ひとりがそうした気持ちになって、まさに食育元年の今年の名にふさわしい、県全体にそうした機運が広がりますよう、皆様からも、今後ともどうぞ御努力、御指導のほどよろしくお願い申し上げたいと存じます。今日お集まりになりました皆様に感謝の気持ちをこめまして、ごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
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