がんの予防方法について
がんの予防方法について
がんにならないためにはどのようなことをすればよいでしょうか?
がんの原因は、「遺伝子の要素」と「生活習慣や環境的要因」によって発生します。
「遺伝子の要素」とは、人間の細胞の中にある「がん遺伝子」と「がん抑制遺伝子」によって構成されます。「がん遺伝子」に突然変異が生じると、がん細胞が作られるようになります。「がん抑制遺伝子」は普段がんを抑える働きをしているのですが、その作用が失われると、がん細胞が作られ増殖します。喫煙によって「がん遺伝子」が傷つけられ、遺伝子が突然変異したり、野菜などに含まれているビタミン類が「がん遺伝子」が傷つくのを防いだりしています。
では、「生活習慣・環境的要素」とは、どのような生活習慣や環境によって、がんが発生するかというと・・・
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・喫煙 |
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・食事(塩分・脂肪・アルコールのとりすぎ、野菜・果物をとらない等) |
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・紫外線 |
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・感染症(C型肝炎ウイルスによる肝がん,ヒトパピロマウイルスによる子宮頸がん)など |
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・化学物質 |
特に、喫煙と食生活の割合が大きく、がんの原因の60%以上を占めるといわれています。ここでは、特に重要な「喫煙」「食生活」とがんついて説明していきます。
<塩分と胃がん> 塩分の過剰摂取により高血圧症が発生してしまうことはよく知られていますが、実は胃がんの発生にも関係があります。胃がんの発生を防ぐためには、日ごろから減塩に心がけることが大切です。男性なら10g/日以下、女性なら8g./日以下の食塩摂取を目標にしましょう。
<脂肪とがん> 脂肪の摂取量が多いと、乳がん、大腸がんの発生リスクが高まります。また飽和脂肪酸(動物性の脂肪に多い)の摂取量が多いと、乳がん、大腸がん、子宮体がんの発生リスクが高まります。
日本人の脂肪摂取量は多くはありませんでしたが、食生活の欧米化により、20~40歳代の摂取量が増えています。脂肪の摂取は控えめにすることが望ましいです。<アルコールとがん> アルコール摂取量が多いと、食道がん、肝臓がん、乳がんのリスクが高まります。
食道がんは、毎日飲酒している人のほうが毎日飲まない人とくらべて、2倍なりやすく、飲酒量が増えるほどそのリスクは高まります。また、飲酒と喫煙が重なるとさらにリスクが高まります。
肝がんは、C型肝炎ウイルスの感染が最も多い原因ですが、C型肝炎ウイルスに感染していて過剰な飲酒をすると、肝炎・肝硬変の進行が早まり、結果的に肝がんのリスクが高まってしまいます。<野菜・果物とがん> 新鮮な野菜・果物の摂取は、胃がん、食道がんのリスクが低くなると報告されております。野菜・果物の中のビタミンCやカルテノイドが効果的に働いていると考えられています。
<喫煙とがん> 「たばこを吸うと肺がんにかかりやすい」という事は、よく知られていますが、実は肺がんだけではありません。非喫煙者とくらべて喫煙者のほうが、「32.5倍」喉頭がんになりやすいのです。また肺がんでは「4.4倍」、食道がんでは「2.2倍」、膀胱がん・すい臓がん・肝がんでは「1.5~1.6倍」喫煙者のほうが、がんになりやすいことが報告されています。また、すでに喫煙習慣がある方でも
10年間の禁煙: 肺がん 10~30%減少
5年間の禁煙: 食道がん 50%減少
2年間の禁煙: 膀胱がん 50%減少する、といった報告もあります。
今からの禁煙でも決して遅くはありません。
「科学的根拠に基づくがん予防」現状において日本人に推奨できるがん予防法(国立がんセンター)
○たばこは吸わない。他人のたばこの煙を可能な限り避ける。
○適度な飲酒。具体的には、1日あたりエタノール量に換算して約23g以内。飲まない人・飲めない人は無理に飲まない。
○食事は偏らずバランスよく。
●塩蔵食品・食塩の摂取には最小限。具体的には、食塩として1日10グラム未満、特に、塩分濃度が10%程度の高塩分食品は、週1回以内。
●野菜・果物不足にならないように。例えば、野菜は毎食、果物は毎日食べて、少なくとも1日400gとる。
●熱い飲食物、保存・加工肉の摂取は控えめに。○定期的な運動の継続。例えば、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な運動、週に1回程度は汗をかくような運動。
○成人期での体重を維持(太り過ぎない、やせ過ぎない)。具体的には、中年期男性のBMIで27を超さない、21を下まわらない。中年期女性では、25を超さない、19を下まわらない。
○肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合は、その治療の措置をとる。がんを引き起こすウイルスへの感染を予防する。