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米沢市立病院 松本 幸夫 先生

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1. 松本 幸夫 先生(米沢市立病院 第二診療部長)

松本先生1

リンク:米沢市立病院のホームページ

ポイントアイコン(明るい赤の四角) 松本 幸夫 先生のプロフィール
 昭和61年 福島県立医科大学卒業
 福島県立医科大学医学部臨床教授
 山形大学医学部臨床教授
 山形大学医学部非常勤講師
 山形県立保健医療大学非常勤講師
ポイントアイコン(明るい赤の四角) 日時
 平成25年2月22日(金)午後2時~3時
ポイントアイコン(明るい赤の四角) 場所
 米沢市立病院 7階 ICU面談室
ポイントアイコン(明るい赤の四角) インタビュアー
 置賜保健所長 山田敬子

赴任のいきさつ、救急医としての仕事について

 
山田
まず、先生のご出身と米沢市立病院(以下「市立病院」)に赴任されたいきさつを教えてください。
 
松本
出身は福島県で、福島県立医科大学(以下「福島県医大」)を卒業後、大学の麻酔科に入りました。米沢には、市立病院に集中治療室を作るということで、設計から関わって欲しいという依頼があり、大学からの派遣という形で来ることになりました。当初は5年の予定だったんですが、いつの間にか13年経ちました。
 
山田
福島県医大の麻酔科からということですが、勤務されたのは大学だけではないですよね。
 
松本
その前は、郡山の太田西ノ内病院や会津中央病院で、救命センターの仕事をしながら、麻酔の方も一緒にやっていました。
 
山田
麻酔科を担当しながら救急をやるというのはどんな感じなんですか。
 
松本
麻酔をかけている時に急患が入り、救急に行かなければならない場合は、麻酔の管理は他の先生に頼んで自分は救急の患者を診る。そこで緊急に手術が必要な場合は、自分が麻酔をかけて、術後は集中治療室で自分が主治医になるというような流れです。
 
山田
そんなスーパーマンみたいなことが出来るんですね。でも、大変ですよね。
 
松本
昔の福島県医大の麻酔科の医局は、そういう目的で入る人が多かったんです。今はそういう時代ではないと言われても、昔は皆3つの仕事をやるっていうのが普通でした。普通というか、そのために麻酔科を選んだようなものです。
 
山田
もう少し具体的に、麻酔科を選ばれた理由を教えてください。
 
松本
危機管理のことをやりたかったんです。麻酔も、救急も、集中治療も危機管理なんです。この集中治療室で診ていると、初めからいろんな患者の経過を見ながらずーっと関わっていける。そういう面も良いと思います。
 
山田
そうですね。都市部のER(救急救命室)だと最初の救急だけやって、その後は関わっていないですよね。先生のお話だと、最初から元気になって退院するところまで関わっていらっしゃる。そこは明らかに違いますね。でも学生は分かりませんよね。
 
松本
多分、学生も医師も分からないと思います。だから、ここに来ると、みんなずーっと経過を見られて良いねといいます。救急だけだと初めのところだけで、その後どうなるか分からないまま終わってしまう。そういうことを考えるとこういう仕事も案外楽しくやりがいがあると思います。
 
山田
そうだとすると、この市立病院は医局の壁はあまり無い、学閥はあまり関係ないということですが、そいういうのは非常にやり易い感じですよね。
 
松本
やり易いですね。患者さんを他の科の先生が診ても、治療方針でディスカッションしながら一緒に患者を診ていける。他の科の先生が口出しするのが嫌だということが無いので、来てくれる学生なり研修医の人達も、患者が違う科に行っても回診することができて一緒に関われる。それが、他の所との大きな違いだと思います。
 
山田
ただ診るだけではなくて、一緒に診療に参加していけるということですね。
 
松本
診療に参加しながら、科が違ってもそこのドクターがいろいろ教えてくれる。この病院の最大の「強み」だと思いますね。うちは、3つの大学(福島県医大、山大、東北大)から医師が来ており、結構大学のカラーがあるんですが、一人の患者に対して皆で話し合いながら医療ができるというところは、やり易いですね。
 
山田
それが13年も居らしゃる理由ですか。
 
松本
ええ(笑)。加えて、集中治療室の仕事が一段落したら、新しい臨床研修制度が始まる。それがある程度落ち着いたら今度は新病院の計画が始まる。そろそろ辞めようかなと思うと、そういうことが次から次に起きて離れられなくなってしまったんです。

 

米沢の働きやすさについて

 
山田
米沢で長年働いてみて、どんな感想をお持ちですか。松本先生2
 
松本
医師会の先生方はすごく友好的で、コミュニケーションを取り易い先生方が多いですね。私は、医師会の方は忙しくてなかなか参加できないのですが、各科の先生方は開業医の先生方と良く話し合っていて連携が取れていると思います。
 
山田
置賜は人口が少なく医者も少ないので、先生方の顔がよく見えるので(笑い)、苦労しないというところがありますね。
 
松本
あと、やり易いところは、一般市民の方が患者さんとして「治療してもらっているんだ」という感じの方が多いんですね。逆に都会の人は、何かと病院の粗探しをして、すぐつけ込んで文句を言ってきますけれど、そういう人が少ないと思いますね。こちらがきちんと話をして医療を行えば、例えばちょっとしたトラブルがあったとしても、納得してもらえるというのは仕事がし易いですね。
 
山田
先生がここから一番遠いところで仕事をされたのはどこですか。
 
松本
静岡ですね。そのあと東京の聖路加国際病院など、あちこち回っています。
 
山田
だと、違いが分かりますよね。私は、東京で医師として3年働いていますが、山形に来て一番最初にびっくりしたのは、「先生様」と言われることでした。
 
松本
こっちは、「お医者様」なんて思ったことが無くて、皆と同じように話ができればと思っています。ですから、患者さんや家族からそういう風に言われても、皆と同じ立場で、医療を提供するという立場でやっています。
 
山田
それにしても、救急医療の担当は実質先生お一人ですよね。
 
松本
救急は、各科でやっているので、内科系、外科系の当番が救急を担当しているんです。手伝ってほしいという時は行きますが、そうでないときは当番で回してやっているので、どっちかというと困った時にどうするかというスーパーバイザー的なものが多いですね。ただ、精神疾患で命にかかわるような問題がある時は、私が担当になります。また、複数の科で関わっている患者については、私に主治医の仕事が来ます。
 
山田
この集中治療室では、常時何人くらい入室していますか。
 
松本
5床のうち平均4人です。全員それぞれ主治医がいるんですけど、私は多いときには4人担当することもあります。今は外科の患者さんが多いですね。
 
山田
市立病院での「やりがい、生きがい」は何ですか。
 
松本
繰り返しになりますが、集中治療室で受け持った患者は、その後一般病棟に行っても退院するまで自分で診ることができるということですね。
 
山田
他の病院ではそこまでは無かったのですか。
 
松本
他では、一般病棟に移ってある程度良くなったら、お願いしますというのが多かった。ここでは、退院まで関わることが多く、患者さんが退院しましたということで挨拶に来る。それが一番うれしいですね。
 
山田
その律儀さも置賜・米沢人ですね。
 
松本
退院した後も集中治療室に寄って、看護師さんと一緒に退院のとき写真を撮って行ったりします。良くなると結構そうやって来てくれるんですね。それもこの地域の方の人間性なのかなと思います。そういう時が医療をやっていて良かったと思うときですね。
 
山田
そういうところは、学生さんに知ってほしいですね。都会に行くととてもつまんないですよね。

 

趣味、ストレス解消法について 

 
山田
先生の趣味、ストレス解消法があれば教えてください。
 
松本
趣味は料理で、大体何でも作ります。魚の刺身も自分で造ります。
 
山田
へぇー、魚釣りから始めるんですか。
 
松本
いや、釣りに行く暇は無いので(笑)、買ってきた魚を三枚に下ろして刺身を造ります。刺身以外にも塩辛も作ります。
 
山田
でも、先生は単身赴任ではないですよね。
 
松本
はい。うちの子供たちは土日の料理は父親が作るものだと思っています。色んな中華風の炒め物も作ります。大きな中華鍋で作るとお店で作るのと同じ味がするんです。
 
山田
先生が料理をされるのは昔からなんですか。
 
松本
父親が小学年生の時に「がん」で死んだんですが、5歳くらいの時から入退院を繰り返していて誰も家にいなかったんです。だから、自分で作らないと食べられない。とにかく、子供の時から自分で作るというのが普通だったんで、自分で楽しみながらアレンジして作るというのをやっていました。学生の時もずーっと作っていました。
 
山田
それで先生は、とてもお元気なんですね。私も、先生とはちょっと違いますが、高校時代に母が寝込んでしまって、受験勉強しなければいけないのに、家に帰ってから私が料理をしていたんです。だから料理は大好きですし、得意です。
 
松本
あとは、ドライブですね。車の運転は好きで、一度も行ったことの無い道を自分で探して通るのも好きです。最近はナビがあるので、知らない道があると、それを見ながらここを通ってみようかなと。
 
山田
でも、休みってほとんど無いですよね。
 
松本
無いので、何とか時間を見つけるんです。何も考えないでいる時間というのは必要だと言われていますけれど、その時間に自分のやりたいことをやってしまう。だから、何も考えないでやっています。
 
山田
行動して切り替える。料理とかドライブとかで体を動かしてしまうんですね。
 
松本
時間を見つけたら、とにかく行動すると。

 

医師、看護師の卵の方にメッセージを 

 
山田
最後に、将来こちらで働こうかなと思っている医師、看護師の卵の人にメッセージがあればお願いします。松本先生3
 
松本
大きな病院と違うところは、色んな患者さんと身近に接して、その後も経過を追って診ていけるというところがいいんじゃないでしょうか。若い人達にも、治療とかやってもらうように計画とかを立ててもらいますので、大きな間違いとかがなければ実際やってもらい、どうなるかというのを自分で考えてもらう。
  今、若い人は何でもかんでもマニュアルどおり、エビデンスがあるかどうかしかないんですが、そうではなくて、医療というのは科学であり、医者というのは科学者だから、自分で診断して、治療を組み立てて、それでその患者さんに合ったように考えていく。私は、それが医者だと思っています。

そうでなければ、機械と同じなので、きちんと自分の頭で組み立てられるような医者になって欲しい。そうすれば、次のステップとして、研究をやる時の発想ができるのではないかと思うのです。決まりきったことを、言われたことだけやっていると、良い研究が自分で浮かばなかったりするので。若い時からそういうトレーニングをしていると、疑問に思ったことを研究テーマとしてやっていけるような、そういう医者になっていくんじゃないかと思います。
 
山田
その通りですね。
 
松本
だから、自分でうまく考えろと研修医には言っています。何故これが起きたか説明できるように考えなさいと。昔から正しいと思われている、一般的にやられている医療行為も、常に違うんじゃないかとか、もっと理論的に考えて正しいかどうか、自分でよく考えなさいと。
 
山田
どうですか、皆ついてこれていますか。
 
松本
まあ、半分くらいはついてこれると思います。昔だと、皆一生懸命頑張って、とにかく勉強して、怒られても頑張るという人がかなりの数いたんですが、今はそういう人がどんどん減ってきて、逆に無気力な感じを受ける人が多くなっています。そのことは、とても心配ですね。
 
山田
ただ例えば、この病院に限定すればですけど、色んな縛りが無いから、自分で本当に自由にいろんなところに行き来して、くじけずに何回でも専門の先生とディスカッションできるということですか。
 
松本
そうですね。指導医にも、それで「何だお前は・・・」という人は居ないと思いますので、何かあったら相談してくる分には全く問題ないです。
 
山田
本日は、大変お忙しい中、ありがとうございました。先生の知られざる趣味のお話までお聞きできて、とても楽しかったです。今後ともよろしくお願いいたします。


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