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お笑い芸人 三浦友加さん

いま、山形から・・・ 寄稿このひと お笑い芸人 三浦友加さん
(平成27年4月3日掲載)

 「ブォオオ~」と法螺貝を吹く、限りなく天狗に近い人間、山伏。ちっちゃこい頃、ある時期になると山から下りて町中に現れる彼らの姿を見ては、ビビって隠れていました。あれから30年、まさか私もあの天狗の姿で山にこもり、山伏修行をするとは…。

 「全国47都道府県に芸人を住ませて日本を盛り上げよう!」という企画で、私、三浦友加は「山形県住みます芸人」として2011年の5月から3年間山形に住ませて頂きました。最初は1年間の滞在予定でしたが、山形での生活は新しい発見の連続。面白くって、3年間もお世話になりました。
「東京で芸人として成功して、故郷に錦を飾れるまでは山形には帰らないぞ!」と思っていたのですが、東日本大震災をきっかけに故郷を思う気持ちや人生観が変わり、住みます芸人企画に立候補したのです。

吉村山形県知事のモノマネでごあいさつ。

 住んだのは県庁所在地であり、メディアが多くある山形市。同じ山形県内といえども、生まれ育った、海側の鶴岡市とは言葉も文化も全く違い、友人や知り合いもなし。時には外国にホームステイしているような瞬間もあり、最初は戸惑いの連続でした。
そうなのです。山形県は村山、庄内、置賜、最上と4つの地域に分かれており、それぞれお殿様も違うことから、方言も文化も全く違うのです。独自の文化を持つ4地域が、現在まで混じることなく、それぞれの違いを維持しているというのは、全国的にみても珍しいそうで、県民性を題材にしたテレビ番組では「山形はネタの宝庫」と有名なのです。

 また四季がハッキリしており、どの市町村にも温泉があり、旬の海の幸、山の幸、果物、野菜、お米など、おいしい食べ物が盛りだくさん。

 山形に住み始めたのを機に、「まずは友達を作ろう!山形ならではの趣味も持とう!」と山形民謡の教室にも通いました。会場となっている和室のふすまを開けると先生と6名の生徒さんの姿が。思ったより同世代の姿がなく、全員、還暦越えされているという事でちょっと驚きましたが、1時間みっちり稽古した後には、「休憩」と題した女子会が始まります。

 先生や生徒さんが持ち寄った手作りの漬け物、お惣菜、お茶菓子がなどパーティのように並びました。大きなどんぶり鉢に5種類くらいの漬け物があり、箸が一膳ありました。「けぇ(食べなさい)」と勧められ、そのまま箸で自分の口に運ぼうとしたら「んねず、ほいずで、かいずやらんねだず」と謎の言葉でごしゃがれ(怒られ)ました。

 食べ方は「てしょ、してけぇ」と教えていただきました。「てしょ、してけぇ」とは、箸で食べる分の漬け物を取り、自分の片手を小皿(てしょ=天塩皿)と見立てて、漬け物を置き、空いている片手で、つまようじを使って食べるのです。そして、その漬け物が美味しい、そうでもないに関係なく、食べたら必ず、「あんべいいごど」と作り手に感謝の言葉をかけるという、山形ならではの風習も教えて頂きました。
約3年間、この教室では、山形民謡にとどまらず、山形マナーや方言、伝説など本当に多くの事を教えて頂きました。民謡の全国大会の決勝にも2回出場させて頂き、すっかり好きになった山形民謡は生涯の趣味にしようと思っております。

山伏修行にも参加しました。

 山伏の話に戻ります。かつて出羽三山は「西の伊勢参り、東の奥参り」といわれ、日本中から多くの人が訪れていたと、住みます芸人になってから知りました。一説によると山形という字は、三つの山に鳥居のマークで、「ここに神様がいる」という意味だそうです。

 西の伊勢神宮に対して、東の奥参りがそんなに目立たないのが気になりましたが、出羽三山には「語るべからず 聞くべからず」という、「内緒にしてね」という文化もあるようです。松尾芭蕉や岡本太郎さんなど、昔も今も数多くの著名人を魅了する出羽三山文化。

 秘密にしておくのはもったいないので、ぜひ多くの人に、山形に来て楽しんで、そして思わず秘密にしちゃいたくなる、お気に入りを沢山見つけてもらえたら嬉しいです。私もメイドイン山形の芸人、田んぼで育ったコメディアンとして頑張っていきます。

 

プロフィール

三浦 友加 みうら ゆか さん
1982年生まれ。鶴岡市出身。吉本興業所属のお笑い芸人。吉本興業グループの「あなたの街に住みますプロジェクト」に立候補。生まれ故郷の山形県にもどり、ふるさとの良さを再発見し、現在も山形の魅力を発信しています。趣味は料理、手相占い、歌(作詞・作曲)、ダンス、ものまね、iphoneカバー作り、図工など。

 


 

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  • 平成27年4月3日公開

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