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日本三文殊 大聖寺(亀岡文殊)

いま、山形から・・・ 山形漫歩 日本三文殊 大聖寺(亀岡文殊)(高畠町)
(平成27年12月18日掲載)

 奈良県桜井市の安倍文殊院あべもんじゅいん、京都府宮津市の智恩寺ちおんじ切戸きりとの文殊)とともに、日本三文殊の一つに数えられる亀岡文殊。知恵をつかさどる文殊菩薩をまつる、東北地方稀有けうの名刹には、合格祈願や学徳成就のために県内外から多くの参拝者が訪れています。

生きるための「知恵」を授ける
高くそびえ立つ杉の木が出迎える参道の入り口。文殊堂へは、15分ほど歩きます。

 山形県高畠町にある亀岡文殊は、正式には、松高山しょうこうざん 大聖寺だいしょうじといい、真言宗智山派に属します。その歴史は古く、平安時代の大同2(807)年に徳一上人とくいつしょうにん(当時の奈良東大寺住職)が、平城へいぜい天皇の勅命ちょくめいを受けて、中国五台山より伝来した文殊菩薩を、ここ亀岡の地に移したのがはじまりと伝えられています。

古杉に囲まれた長い参道。参道沿いには、芭蕉の句碑があります。

 「当山は、知恵の文殊様を祀っているため、学校の関係者や受験生が参拝にいらっしゃることが多いです。部活動が一段落する夏休み明け頃から、受験の合格を祈願するために、県内はもちろん、県外からも受験生やその家族が訪れます」とお話しくださったのは大聖寺の青山永三えいぞう 住職。「“知恵”とは“勉強”だけに限ったものではなく、生きていくために必要なものです。知恵の文殊様は、家内安全、交通安全、商売繁盛など、生活全般の知恵を授けてくれます」と話してくださいました。


 

護摩木<ごまぎ>に願いを込めて
護摩木には、願いごとや自身の名前を書きます。

 亀岡文殊を訪れた方は、文殊堂で願い事をお祈りします。まず、文殊堂の正面で一揖いちゆう(おじぎすること)し、お賽銭を入れます。胸の前で合掌し祈願したら、最後にもう一度、一揖します。次に、護摩木と呼ばれる細長い板に願いごとを書いて奉納します。「護摩木の書き方に決まりはありません。奉納いただいた護摩木は、毎週お焚き上げしています」と青山住職。願い事は、煙にのせて天に届けられます。

ご祈祷を受けた「知恵の鉛筆」は、一袋(2本入)300円。

 午前10時から午後3時までは、ご祈祷も行っています。

 文殊堂隣の寺務所では、試験合格や学徳成就のお札やお守り、「知恵の鉛筆」などを購入できます。受験生本人が購入するのはもちろん、受験を控えた家族や親戚への贈り物としても人気があります。


 

戦国武将とゆかりの深い亀岡文殊
参拝時に飲めば御利益があると言われている「利根水」。
文殊堂正面の大黒天様は、軽く持ち上げられると願いが叶うと言われています。

 文殊堂の周りにも知恵を授かる謂われがあります。お堂を回っていくと、背面に大日如来や文殊菩薩の兄弟とされる普賢菩薩、虚空蔵菩薩が祀られています。そして、お堂の裏側の右奥には「利根水りこんすい」と呼ばれる水が湧き出ています。「天然の非常にきれいな水で、飲めば文殊様の知恵を授かることができると昔から言われています」と青山住職。参拝の際に一口飲んで、文殊様から知恵を授かってはいかがでしょうか。

 また、亀岡文殊は戦国武将とのさまざまな縁がある寺院としても知られています。「直江兼続が慶長7(1602)年2月27日に歌会を開催しました。そのとき詠まれた詩歌百首は、『直江兼続等詩歌百首帖』として宝物殿に祀っています。現物を見ることはできませんが、その写しを解説付きで寺務所に展示しています」。境内には、伊達政宗が寄進した鐘など(昭和26年に鋳造し直して復元されている)もあり、戦国の歴史に思いを馳せることができます。


 

願いを込めた合格米
「受験合格米」は、つや姫2kg入りです。

 受験シーズンを目前に控え、亀岡文殊では今年も「受験合格米」の祈祷式が行われました。寒空の下、米俵を担ぎ「諸願成就、大願成就、受験合格」と唱えながら、石畳の参道を踏み締めるように登る白装束姿の人々。亀岡地区の生産者が丹精込めて作ったお米が文殊堂へと運び込まれ、青山住職によるご祈祷が行われました。このお米は「受験合格米」として数量限定で販売されており、亀岡文殊の駐車場近くに店を構える、「おみやげ・お食事 いとう」をはじめ、県内のスーパーなどで購入することができます。

 厳かな雰囲気の中、歴史の重みを感じながら過ごすひととき。安らかな心で自分自身と向き合うこと、大切な誰かを想うことが、知恵や幸福を授かる第一歩かもしれません。自分のため、子どものため、孫のため…、静かに手を合わせ願うとき、知恵の文殊様が幸せに繋がる道へとそっと背中を押してくれるはずです。


 

取材協力・お問い合わせ

松高山 大聖寺(亀岡文殊) 山形県東置賜郡高畠町大字亀岡 tel.0238-52-0444
おみやげ・お食事 いとう tel.0238-52-1746


 


 

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  • 平成27年12月18日掲載

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