県内唯一の離島~飛島の魅力②~

自然豊かな飛島には、今から6千年前の縄文時代前期の遺物が発見されていることから、当時から人々の営みがあったようです。現在は、定期船発着所があり、飛島の玄関口ともいえる勝浦、海沿いの東に位置する中村、島の北東に位置する法木の3地区で人々が生活しています。島民のみなさんとの出会い、会話を楽しみながらの島めぐりはいかがでしょうか!?飛島の魅力、2回目は、北側の見どころを紹介します。
写真撮影/本間生也さん
飛島は渡り鳥の中継地であり、春は大陸へ向かう鳥、秋は大陸から来る鳥と列島を南下する鳥でにぎわいます。その時期にあわせて、多くのバードウォッチャーたちが訪れます。同じシーズンに5、6回訪れたり、10日から2週間も泊まりこみながら、野鳥を見るファンもいます。春は4月中旬~5月中旬、秋は9月下旬~11月上旬が飛来シーズンで、平成23年の春は、例年以上に鳥の種類が多かったということです。お話を伺った中央旅館のご主人、本間生也さんは、風景、花、野鳥など、さまざまな飛島の魅力を撮影しており、今春、「ルリビタイジョウビタキ」という野鳥を日本で初めて撮影しました。野鳥ファンからの反響が多く寄せられたそうです。今秋のシーズンには、双眼鏡を持って飛島でバードウォッチングをしてみてはいかがでしょうか。きっと、いろんな野鳥に出会えることでしょう。
トビシマカンゾウの群生地でもある荒崎海岸を見渡せる八幡崎には、荒崎が「日本の渚百選」に選ばれた際の記念の鐘「渚の鐘」があります。美しい海岸が続く、島の北西部は、季節風が強く、人々が住めないため、自然そのものの姿が見渡せます。
冬になると、島の東側が穏やかでも、船が欠航になることもあり、島の人々は強い風が吹くと「山が鳴る」というそうです。また、ここは、
西の絶景ポイントが八幡崎展望台なら、東の絶景ポイントは鼻戸崎展望台です。晴れた日には、鳥海山と勝浦港が一望でき、手前には寺島を見ることができます。
鼻戸崎展望台の遊歩道脇には、タブノキやマツの巨木がうっそうと繁る巨木の森が広がります。タブノキの群生が見られるのは、飛島が北限といわれています。巨木の葉で太陽の陽射しがさえぎられ、真夏でも涼しく、静寂につつまれた森の中は、一瞬、別世界に迷い込んだような気持ちになります。
2回に渡っての飛島の旅は楽しんでいただけましたでしょうか!?
帰り道、勝浦の道沿いにあるお土産屋さんでウミネコの餌付け用にスナック菓子を購入。そして、定期船の発着所になっている「とびしまマリンプラザ」へ。特産品のイカをイメージした三角形の建物には、喫茶室や物産販売コーナーの他に、島の自然や歴史に関する資料展示コーナーがあります。4階の展望台からは、晴れていれば、遠方に鳥海山が見えます。
飛島に別れを告げ、酒田港へ。帰りの船を追いかけてくるウミネコにエサをあげるのも楽しみのひとつです。ウミネコたちは、とても上手に手から直接スナック菓子を取っていきます。間近に見るウミネコは、とても美しく、エサをあげているうちに愛着がわいてきました。5月~6月には、イルカにも出会える時があるそうです。
平成23年は、8月16日まで定期船が1日2航海です。宿泊してじっくり飛島を満喫するのも良し、目的を持っていけば日帰りでも充分楽しめます。