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平田赤ねぎ

いま、山形から・・・ おらほの自慢 色鮮やかな伝統野菜 平田赤ねぎ(酒田市)
(平成27年10月16日掲載)

 んんん?!ねぎが赤い! 初めて見た方は鮮やかなその色に驚くのではないでしょうか。根元部分の美しいワインレッド色が目を引く「平田赤ねぎ」。平成27年シーズンは、10月下旬から首都圏などに向けた出荷が始まります。

代々受け継がれてきた野菜
最上川近くに広がる赤ねぎ団地で、6名の会員が協力し合って大切に育てています。

 江戸時代末期に北前船で訪れた上方の商人より譲り受けたとのルーツをもつ在来作物「平田赤ねぎ」は、酒田市(旧平田町)の飛鳥あすか砂越さごし楢橋ならはし地区で、地元農家により栽培されてきました。しかし、収穫まで1年以上の期間が必要なうえに手間もかかるため、収穫量は少なく、市場に出回ることはありませんでした。「昔から農家の自家用野菜、主に冬の保存食として栽培されていました。当時は、今のような美しい見た目ではなく、色もくすんでいて、魅力的な作物とは思えなかったですね」と教えてくれたのは、「JA庄内みどり 平田赤ねぎ部会」部会長の石川さん。「味は美味しいが、時代に合わないと思っていた」と石川さんが言うように、栽培する人は年々少なくなっていたそうです。

水はけのよい肥沃な大地で育まれた収穫間近の「平田赤ねぎ」。

 そのような中で在来作物の関心が高まり、「『平田赤ねぎ』の美味しさを世に広めたい」と、生産者と県・町などが一体となって「平田赤ねぎ」の産地化・特産化に向けて動き出します。平成15年に「平田赤ねぎ生産組合(現:JA庄内みどり 平田赤ねぎ部会)」が結成され、本格的な市場流通への挑戦が始まりました。

専用の機械による土寄せ作業。農作業の軽減・効率化に繋がっています。

 「真っすぐで色鮮やかな太いねぎを作ること」「栽培期間を短縮させて1年サイクルで出荷をできるようにすること」「生産量を増やすこと」、一般に流通させるための条件が次々と挙げられました。しかし、白ネギよりも軟らかく病気にも弱い「平田赤ねぎ」。ハードルは高く、組合を結成した年に収穫出来たのは1割ほどだったそうです。その後、栽培方法のマニュアルを確立させ、専用の農作業機械を導入するなどし、栽培期間の短縮や増産を実現させました。結成当時150アールだったねぎ畑は250アールに広がり、首都圏などへ向けて出荷されるようになりました。


 

より鮮やかな色を求めて
選りすぐりの種を1つずつポットに入れ、共同管理のハウスで育苗します。高品質の赤ねぎへの第一歩です。

 さて、くすんだ色をしていた「平田赤ねぎ」は、どのようにして現在のような鮮やかな色になったのでしょうか。その答えは徹底した種子の選抜にあります。「とにかく良い種子を選ぶことが大切。そのため、種まきから定植までは共同で管理しています」と石川さん。“色が濃く、途中で枝分かれしていない、太いねぎ”から種子を採取し、ハウスで大切に育苗する。このひと手間が、より色鮮やかで品質の良い赤ねぎへと結びついているのです。


 

「平田赤ねぎ」を全国ブランドに
お話を伺った「JA庄内みどり 平田赤ねぎ部会」 部会長の石川さん。
収穫された赤ねぎの中から、真っすぐで途中で枝分かれしていないものを選り分け、ブランドねぎとして出荷します。
悠々の杜温泉施設「アイアイひらた」農産物直売所では、「平田赤ねぎ」などが購入できます。

 「JA庄内みどり 平田ねぎ部会」では、市場関係者などと情報交換を行い、市場に求められる赤ねぎ作りに取り組んできました。石川さんは、“売れるもの”のために試行錯誤を繰り返したと言います。現在は冷蔵庫にそのまま保存できるようにねぎの長さを45cmに統一し、鮮度を保つための特別な包装材に入れて出荷しています。「平田赤ねぎ」ブランドを守るために、地域団体商標を取得、色や太さなどの厳しい出荷基準を独自に設け、良いものだけを流通させるように心がけているそうです。

 そのようなブランドを守る取り組みが実を結び、市場関係者からも高い評価を得ています。出荷量は年々伸び、築地市場でも取り引きされるようになりました。季節ものとして料亭などでも重宝されているようです。

 平成27年は10月下旬から出荷が始まり、12月下旬までに23トンを出荷する予定です。県内の大手スーパ―や酒田市の悠々の杜温泉施設「アイアイひらた」農産物直売所で購入することができ、JA庄内みどりの通販サイト「あんべみれ」ではお取り寄せも可能です。


 

1本で2つの美味しさ
石川さんおすすめの食べ方は「バターソテー醤油味」。バターで炒め、醤油で味付けをする、まさに赤ねぎが主役の一品です。
生産地域では赤ねぎを使ったうどんやせんべいなど、加工品の開発にも取り組んでいます。

 「平田赤ねぎ」の人気の秘密は、見た目のインパクトはもちろん、食味の良さにあります。生で食べると白ねぎよりも辛みが強く、熱を加えれば甘みが増しトロリとした食感に変わります。お蕎麦の薬味やサラダの具材として使用すればピリッしたアクセントになり、山形名物「芋煮」などの鍋物に加えればとろみや甘さがプラスされ美味しさがアップします。調理方法によってガラリと味が変わるため、1本のねぎで様々な料理を楽しむことができるのです。さらに、ポリフェノールやケルセチンの成分が豊富に含まれており、栄養価の面からも“おいしい”食材と言えます。


 

全国ねぎサミット2015 in 酒田

 酒田市では、10月31日、11月1日の2日間、全国のねぎの生産者が集まり、ねぎを主役にした産地の交流を深めるイベント「全国ねぎサミット2015in酒田」が開催されます。東北初開催となる今年のテーマは「復興への想いを東北へ 産地の想いを全国へ」。当日は全国の主要ねぎ産地が大集合します。生産者だけではなく、一般の方も楽しめるイベントです。各地自慢のねぎを使用した料理も準備されるので、食べ比べしてみてはいかがでしょうか?

 生のままでワイルドな辛さ、適度に火を入れてトロリとした甘さ。2つの味が楽しめる「平田赤ねぎ」は、雪に弱いため12月下旬頃までの期間限定品です。ぜひこの季節だけの味をお試しください。


 

全国ねぎサミット2015 in 酒田

県内各地の特産品やご当地グルメなど秋の味覚を満喫できる食の祭典「やまがた庄内・農山漁食まつり」も同時開催!ご当地キャラも登場します。

平成27年10月31日(土) 午前10時から午後4時
平成27年11月1日(日) 午前10時から午後3時
会場:酒田市国体記念体育館(山形県酒田市飯森山二丁目296-1)
お問い合わせ:全国ねぎサミット2015 in 酒田実行委員会 tel. 0234-26-5792(酒田市農政課内)


 

取材協力

JA庄内みどり 平田赤ねぎ部会 tel. 0234-23-4124
JA庄内みどり通販サイト「あんべみれ」 http://ja-store.net


 


 

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  • 平成27年10月16日掲載

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