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天然 岩牡蠣

いま、山形から・・・ おらほの自慢 鳥海山の自然の恵みでぷっくり大きく育つ 「天然 岩牡蠣」(遊佐町)

 チャッチャッチャッチャ。夏の昼どき、吹浦ふくら 漁港に軽快な音が響きます。帰ったばかりの漁船から運び込まれた15~20㎝ほどもある岩牡蠣。水揚げされるとすぐに、殻についた海藻などを削り落とし、選別する作業が始まります。

鳥海山の伏流水と日本海が育む
酒田市から遊佐町の三崎までが漁場

 庄内浜の北方にそびえる霊峰、鳥海山では、ブナ林から地中にしみ込んだ雪解け水がいくつもの湧水となって麓の地表に表れ、庄内浜の海底に豊富なミネラルを含んだ伏流水となって湧き出しています。岩牡蠣の餌となるプランクトンは、海水に伏流水の冷たい真水が混じることで豊富に発生するのですが、庄内浜の岩牡蠣は、この豊富な餌をたくさん食べているため、大きくぷっくりと育つのだと言われています。

左が牡蠣を岩からはがすための道具・バール

 岩牡蠣が生息するのは海底や波の荒い岩場。漁は酸素ボンベなどを使わない素潜りで行われます。夏でも海水温が冷たいため、専用のウェットスーツが必需品です。体に8kgもの重りをつけて水深5~10mまで潜り、岩と見分けがつきにくい牡蠣を瞬時に見極め、バールで一気に引きはがします。漁獲量はおよそ10kgが入れられる箱に1人1日7個までと決まっているそうです。

 

岩牡蠣と真牡蠣
岩のような塊から岩牡蠣が表れます。

 ここ庄内地域でとれる牡蠣は岩牡蠣で、秋から冬が食べ頃となる真牡蠣まがきとは、全く別のもの。味も見た目(形や大きさ)も違います。

 岩牡蠣は夏にたっぷりと体に栄養を蓄えます。そして8月下旬ごろになると産卵のため徐々に身がやせていくので、6月から8月中旬くらいまでが一番の食べ頃となるのです。

海藻やカルシウム分を落とし、選別作業を行います。

 また、真牡蠣はほとんどが養殖ですが、庄内地域の岩牡蠣はすべてが天然物。出荷できる大きさになるまで数年かかるため、決められた漁獲量が厳しく守られています。

 

口いっぱいに広がる旨み
漁師の妻たちで運営されている「元気な浜店」

 庄内地域では、一年を通して新鮮な魚介類を味わえますが、岩牡蠣は夏の人気食材。庄内地域や関東地域などの和洋食店で扱われていますが、吹浦漁港の近く、道の駅鳥海「ふらっと」にある漁協女性部「元気な浜店」では、岩牡蠣をその場で開いて、生のまま食べさせてくれます。まず、店頭に並んだ岩牡蠣を選びます。手のひらよりも大きく、ずしりと重い岩牡蠣。お店の方が目の前でパカッと殻を開けてくれます。

殻も身も、本当に大きい!
身はぷりっとしています。

 おおっ大きい! 食べてみると身はプリッとして、濃厚なミルクのような旨みが口いっぱいに広がります。牡蠣は水揚げされた後も一週間は殻の中で生き続けているため、新鮮でみずみずしいのだそうです。

魚介類の扱いは手慣れたもの。

 レモンを絞ったり、薄めた酢醤油をかけたりするのが、おすすめの食べ方。亜鉛やタウリン、ビタミンなどが多く含まれており、栄養価も高い岩牡蠣。ここ庄内地域では8月中旬までが食べ頃ですから、夏休みにぜひお出かけください。

 

お問い合わせ

山形県漁協吹浦支所 tel.0234-77-2501
道の駅鳥海ふらっと 漁協女性部 元気な浜店 tel.0234-77-3422

 


 

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