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尾花沢すいか

いま、山形から・・・ おらほの自慢 あまくてジューシー 夏の風物詩 尾花沢すいか
(平成27年7月17日掲載)

 真っ赤に熟れた果肉、シャリッとした歯ざわりとみずみずしい果汁。全国各地に出荷される「尾花沢すいか」。すいかの名産地では今夏の出荷が始まっています。

尾花沢すいかとは
寒暖の差に加え、すいか農家の厳しい品質管理が尾花沢すいかのおいしさを支えています。

 「尾花沢すいか」は、尾花沢市とその周辺で生産されています。JAみちのく村山では、東部選果施設(尾花沢市)と、西部選果施設(大石田町)の2ヵ所から尾花沢すいかを出荷しています。

  都道府県別のすいかの収穫量では、1位熊本県、2位千葉県に次ぎ3位の山形県(※)。山形県内でみると、そのほとんどが尾花沢すいかです。夏をイメージするすいかですが、熊本県と千葉県のピークは春先から初夏頃。7から8月に出荷が集中する尾花沢すいかは、、夏すいか日本一といえます。※出典:平成25年産野菜生産出荷統計

最盛期の糖度は12度以上。しっかりとした甘みがあります。

ではなぜ雪国の山形でおいしいすいかがとれるのでしょうか?それは盆地形状にあります。山々に囲まれる尾花沢すいかの産地は、日中暑く夜涼しい気候です。この寒暖の差が、シャリシャリとした食感があって甘みの強いすいかを育んでいるのです。

 

ゴロゴロゴロ…選果場に集まるすいかたち
選果場に集められるたくさんのすいか。

 平成27年のJAみちのく村山選果場は7月14日から稼働しています。トラックで選果場に運び込まれたすいかは、レーンに並べられ選別に入ります。

厳しい基準で選果され、規定の糖度11度に達したすいかだけが出荷されます。

選ぶ基準は重さや糖度、空洞の有無、外観など多岐に渡ります。厳しい選別の後いよいよ全国へと出荷されます。サイズは、12~18kgのスーパー6Lから、4~5kgのSまで9階級。4kg以上は大玉すいかとされており、尾花沢すいかは、ほとんどが大玉すいかということになります。

 

手間を惜しまずひとつひとつを丁寧に
受粉のお手伝いはみつばち。4haの広い畑を飛び回ります。

 尾花沢市で阿部農園を営む阿部良一さんは、約10種類のすいかを栽培しています。すいかの作付の始まりは4月。まだ雪の残る畑に炭をまいて、雪どけを早めての作業です。そこには1日でも早く収穫の日を迎え、尾花沢すいかを心待ちにしている方のもとへ届けたいという生産者の思いが込められています。

どんどん伸びるつるは5mほど。「つるひき」は収穫までに3回ほど行われます。

 取材の日、畑では「つるひき」という作業が行われていました。「つるひき」は畑にかけられたビニールの下にちょうど良く実がなるように、伸び続けるつるを引っ張る作業です。

多いときには1,500個、軽トラック10台分のすいかを収穫します。

スタッフの皆さんは、炎天下の中しゃがみっぱなしで黙々と作業を続けていきます。一株から収穫する実を育てるのは2個ほどで、それ以外の実は小さなうちに摘んでしまいます。もったいないようにも感じますが、大きくて甘いすいかを育てるために必要なことで、特に苗の18~20節になる実はおいしく育つそうです。少数精鋭の選ばれたすいかだけが、おいしくすくすくと育てられるのです。

皿が使用される以前は、ひとつひとつ手で転がす「玉直し」という方法が行われていました。

 すいかの下を見ると、プラスチックの皿があります。これは、地面に着いたままの部分が白や黄色になってしまうのを防ぎ、すいかの皮をまんべんなく濃いしま模様に色付かせるためのものです。皿には握りこぶしより少し大きくなった頃に載せるのですが、小さいすいかは、傷つきやすかったり、つるが切れてしまったりとデリケートなため、作業には細心の注意が必要です。ほかにも余分なつるを摘む「仕立て」や「受粉」など、人の手を必要とする作業は山ほどあります。多くの手間をかけて、尾花沢すいかができあがるのです。

 

国道13号沿いに並ぶすいかの直売所
直売所の前の阿部さんご夫妻。「すいか屋の母ちゃんって呼ばれてます」と敬子さん。

 夏の風物詩とも言える、尾花沢市の国道13号沿いにあるすいかの直売所にずらりとすいかが並ぶ光景。35年前、この通りで直売所を始めたのが阿部さんの奥さんの敬子さんでした。道路沿いにあった知人の車庫を借りて、試食もできるすいかの販売所にしたそうで、次々に訪れるお客さんに感動したそうです。やがて子どもをおんぶしながら接客する敬子さんの、飾らない人柄とお喋りが評判になりました。「『恋人にすいかを持って行きたいから選んでくれ』っていうお客さまもいたっけね」と敬子さん。35年ぶんのエピソードがあります。

ヘタが凹んで、周りの肩が盛り上がっているのが食べごろ。

 すいかを選ぶ時に必ずと言うほど、ポンポンと叩いて確認しませんか。でも、慣れていないと、それだけで中身の良し悪しを判断するのは難しいものです。阿部さんにおいしいすいかの選び方を聞くと、実からつるが伸びているヘタの部分がポイントだと教えてくれました。「ヘタが凹んで周りの肩が盛り上がっているのが食べ頃。人の首をつるに見立てると、肩を持ち上げたような感じかな。あとは、でっかくて、ずしりと重いものを選ぶといいよ」。選ぶときの参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

第一回 日本一おっきい! ん~まい! 尾花沢すいかコンテスト

 尾花沢市のすいか農家が栽培技術を競う「日本一おっきい!ん~まい!尾花沢すいかコンテスト」が8月1日に開催されます。これは尾花沢市で配るすいかの苗を栽培して出品するというイベント。すいか農家はもちろん、一般の方の参加もOKで、保育園からのエントリーもあったそうです。現在60本の苗木がエントリー者に渡り、1人(1団体)が2本の苗を栽培中。審査基準は、重量・糖度・空洞の有無・熟度・外観など。会場では尾花沢すいかの販売も行われます。どのくらいおっきい!すいかが並ぶのか期待が高まります。

 キリッと冷やした尾花沢すいかにかぶりつく幸せは、この季節だけのもの。太陽が照りつける夏のお供にミネラル豊富な尾花沢すいかを召し上がれ。

 

「第一回 日本一おっきい! ん~まい! 尾花沢すいかコンテスト」

平成27年8月1日(土)
午前10時30分から午後3時
会場:尾花沢道の駅「ねまる」

 

お問い合わせ

尾花沢市農林課 tel.0237-22-1111
JAみちのく村山 tel.0237-55-6311 http://www.mitinoku.or.jp/

取材協力

有限会社 あべ農園 tel.0237-25-3785 http://www.abenouen.com/

 


 

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  • 平成27年7月17日公開

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