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上杉雪灯篭まつり



いま、山形から・・・ 山形の旬だより 上杉雪灯篭(ゆきどうろう)まつり

 今年で37回目を数え、毎年多くの観光客が訪れる「上杉雪灯篭ゆきどうろうまつり」。冬の米沢を代表するイベントとして広く知られ、多くの人が訪れています。寒く厳しい雪国の冬を暖かなオレンジ色の炎で包み込むこのお祭りには、祈りの心が込められています。

雪灯篭のつくり方
脚立があれば便利!トーフを作っているところです。

 毎年2月第2土曜・日曜に、松が岬公園一帯を主会場に2日間にわたって行われる「上杉雪灯篭まつり」。約300基の雪灯篭の中に、ロウソクが置かれ美しい光を放ちます。この雪灯篭ですが、どのように作るかご存じですか?
ちょっとご紹介しましょう。

トーフが固まるのを待ちます。

 まず土台づくり。土台となる台座部分の雪を充分に踏み固めます。その土台の中心を囲うように4枚のコンパネを立て、上下2箇所をロープできつく結びます。四角の枠が出来上がったら、中へどんどん雪を投げ入れ、巨大な雪の柱(通称:トーフ。白くて四角いからこう呼ばれています。)を作ります。このトーフ作りは雪を投げ入れてもらいながら、コンパネ内部にヘルメットを被った人が1名入り、頭の上から投げ入れられる雪をどんどん踏み固めなければなりません。コンパネの上まで踏み固めたら、上部にもたっぷり雪を盛り上げておきます。日射しや雪の溶けてしまうこともあるからです。これでトーフが出来上がります。

削る作業には繊細さと几帳面さが表れます。

 それから1~2晩、そのままにし、凍って固くなったら整形(削り作業)を行います。 コンパネを外し、専用の型をあて、チョークなどで四面に印を付け、屋根の部分から削っ ていきます。ロウソクの周りの窓は三方だけ開けます。全部開けてしまうと、風が防げず、 灯りが消えてしまうのです。最後に屋根の上に宝珠ほうじゅを乗せて完成となります。

同じようでいて、それぞれに個性があります。

 一基作るのに3~4人は必要で、学校や地域、職場などのグループで参加するため、米沢市民ならほとんどの人が一度は作った経験があるそうです。「一番大切なのは、土台を踏み固めることと、トーフの踏み固め方」というのはみんなが知るところです。近年は大雪の年が続いているため、会場内の雪だけで雪灯篭の制作が間に合っていますが、雪が少ない年は、市内の別の場所から雪を運ぶ場合もあるそうです。

 

上杉雪灯篭まつりのはじまり

 点灯当日だけでなく、わいわいがやがやと、数日がかりの雪灯篭づくりを楽んだ上での「上杉雪灯篭まつり」ですが、はじまりには大人たちの遊び心と、太平洋戦争戦没者への鎮魂の思いがありました。

 

 昭和52年2月、折々の月を愛でながら酒を楽しむ「月見の会」(現:観月会)の席で、雪の美、雪の風情、それを楽しむ催しがないか話題となりました。造り酒屋東光当主 故小嶋弥左衛門さんから、新潟県十日町市の雪祭りや横手のかまくら祭りの視察談が披露され、そのうち「雪の中にローソクを灯したらどうなるだろう」という話になりました。庭の雪の壁に頭くらいの穴を掘ってローソクを立て、部屋を暗くして灯りを灯したところ、白銀の中にオレンジ色の光がゆらめく幻想の空間が出現しました。これが雪灯篭の誕生です。

 このように美しいものだから、多くの市民に呼びかけようと、その年の3月3日に雪ぼんぼりを作り、200名が参加した会が催されました。そして、翌昭和53年に「第1回上杉雪灯篭まつり」が開催されたのです。

鎮魂の思い そして今年
静かであたたか。厳かな雰囲気。

 実行委員長となったのは小嶋弥左衛門さん。この時、太平洋戦争戦没者の霊を慰める鎮魂塔を雪で作って献灯することになりました。終戦から33年が経っていましたが、太平洋戦争から生還した小嶋さんが発案すると、シベリア抑留体験のある方や他の実行委員の方々も賛同し決定したそうです。

キャンドルゾーン

 毎回、松が岬公園内の鎮魂の丘には巨大な鎮魂の塔が建てられます。故郷の白い雪に想いを残して散った郷土の若者たちへ、献灯する市民の列は夜遅くまで続くのだそうです。

 昭和62年の第9回目からはコンパネ8枚を使った創作雪像づくりも加わりました。バケツで作られる雪ぼんぼりも、まつりに彩りを加えています。ふるまいやイベント、物産展なども開催され、米沢牛の串焼きやラーメン、とろべこ汁などの地元米沢市や米沢ゆかりの地のふうふう、あつあつの冬の味覚も揃っています。

 雪国での特別な一夜。雪灯篭が作り出す幻想の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

雪ぼんぼり
創作雪像コンテスト。
 

 

第37回上杉雪灯篭まつり
開催日時 平成26年2月8日(土)・9日(日)
※7日(金)プレ点灯 上杉神社の参道の雪灯篭に点灯します。
開催場所 上杉神社境内・伝国の杜・松が岬公園一帯
おまつり広場・その他
点灯時間 両日午後5時30分点灯予定
7日(金)プレ点灯 午後5時30分点灯予定
※当日は会場周辺に駐車場がありません。
米沢市役所と米沢駅からのシャトルバスをご利用ください。

 

取材協力及びお問い合わせ
上杉雪灯篭まつり実行委員会/米沢市役所商工観光課内 TEL 0238-22-9607

 

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