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赤湯温泉

いま、山形から・・・ 温泉王国やまがた 上杉鷹山が愛した湯 赤湯温泉

 県内全35市町村に温泉が湧く温泉王国やまがた。山形新幹線つばさが停車するJRの駅からすぐ近くにも温泉街が多くあります。山形県南陽市にあるここ赤湯温泉もJR赤湯駅から車で5分、歩いても30分という距離。商店街、ワイナリー、そして桜の名所まで歩いて散策できる魅力溢れる温泉街です。

赤湯温泉の歴史
雪景色の温泉街。

 赤湯温泉の歴史は古く、寛治7年(1093年)、奥州統一を担った八幡太郎源義家に同行していた弟義綱が、草刈八幡のお告げでこんこんと湧き出す湯を発見したと伝えられています。そして、戦で傷ついた家来たちを湯に入れると、たちまちのうちに傷が治り、傷口から出た血によって温泉は深紅に染まったため、「赤湯」と呼ばれるようになったといわれています。

 やがて、米沢藩上杉氏が治める時代になると、殿様が入る箱湯として保護されて栄えました。

 赤湯温泉は、平成25年(2013年)で開湯920年を迎えた歴史ある温泉です。

 

上杉鷹山が描かせた「丹泉八勝詩画(たんせんはっしょうしいが)」

 上杉家と赤湯温泉との関わりは、米沢藩第二代藩主上杉定勝さだかつの時代にはじまり、第九代藩主上杉鷹山ようざんは赤湯温泉をこよなく愛し、幾度も訪れたと伝えられています。

結城豊太郎記念館ロビーの壁面を飾る「丹泉八勝詩画」の複製。

 上杉鷹山が赤湯の風光明媚な八ヶ所の地を選んで、お抱えの絵師 目賀田雲川めがたうんせんに8枚の絵を描かせた「丹泉八勝詩画たんせんはっしょうしいが」があります。1枚1枚の場面毎には、6人の家来による漢詩が添えられています。縦34センチ、横16メートルにも及ぶ巻物で、実物は、上杉神社(米沢市)の 稽照殿けいしょうでん(宝物殿)に納められており、通常は鑑賞することはできませんが、「丹泉八勝詩画」の複製を赤湯地内にある「結城豊太郎記念館」のロビーで見ることができます。

南陽市立結城豊太郎記念館館長 加藤正人さん。結城豊太郎、丹泉八勝詩画について加藤館長の話もうかがえる。事前に電話問合せ必要。

 「丹泉八勝詩画」に興味を持ち赤湯の魅力を伝えるために、現代の赤湯八景探しをしようと企画したり、「丹泉八勝詩画」の謎解きをテーマに企画展示をしたりと、上杉鷹山の愛した風光明媚な赤湯の風景をもっと楽しんでいただきたいと調査に取り組んでいるのが、結城豊太郎記念館 館長の加藤正人さんです。

結城豊太郎記念館正門(南陽市指定文化財)。元薩摩藩御隠居屋敷表門を移築したもの。

 加藤さんによると、「鷹山公が、15万石の上杉家の領地の中でなぜ赤湯を選んだのか、8枚の詩画に描かれた場所が、現在の赤湯のどこか、そしてどこから見て描いたのかと興味は募る。」と、その謎解きに夢が膨らむのだといいます。

 「丹泉八勝詩画」の複製画が誘ってくれる「結城豊太郎記念館」では、南陽市(旧赤湯村)出身の元大蔵大臣で第十五代日本銀行総裁となった結城豊太郎の偉大な足跡を知ることができます。豊太郎は、故郷を離れた後も常に郷土赤湯をこよなく愛し、ふるさと赤湯のため、人材育成のために多大な功績を遺しました。加藤さんは、「記念館には全国から大勢の人が来ていただいています。若い方や学生さんにも来館していただき、自分の生き方や進路を考える機会にしてほしい。何よりも地元の子供たちに足を運んでもらい、自分のふるさとに誇りを持ってほしい。」と話します。温泉街から歩いて行けますので、ぜひ訪れてみてください。

 

ワインと素敵なすき焼きを堪能
4社のワイナリーには、それぞれの特徴がある。

 赤湯には、温泉はもちろん、四季を通してさまざまな魅力があります。 山形県はぶどうの出荷量が全国第3位です。南陽市は気候や土壌がぶどうの生育に相性がよく、品質も優れています。山形県内に12社あるワイナリーのうち4社が南陽市内にあります。各社ともに味わい深い特徴があり、温泉街からすぐの距離にあるため、1日ですべてを見学することもできます。また、南陽市には、山形県ソムリエ第一号の久松茂さんが在住しています。久松さんが4社のワイナリーのすべてのワインをティスティングし、ワインの味、特徴を6つの項目ごとに六角形のグラフにしたのがパンフレットになっています。それを見ながら、ワイナリーでティスティングすると、例えば、1社で好みのワインがみつかれば、同じような傾向のワインを他社でも探すのに役立ちます。

「素敵なすき焼き」。各旅館ごとに、それぞれ工夫し、料理に合うワインをセレクトしている。
 
すき焼きの前にステーキで味わえる旅館も。厚い山形牛のすき焼きは見た目も食べても大満足の逸品。

 そして、「ワインに合う大人の街 赤湯温泉」をコンセプトに、赤湯温泉のご当地グルメとして2013年にデビューしたのが、山形牛のすき焼きの「素敵なすき♥焼き」です。すき焼きはすき焼きでも、厚さ約2センチのステーキかと見間違う肉をすき焼きにして、ワインと一緒にいただきます。赤湯温泉の参加旅館8社が、それぞれのすき焼きと、4社のワイナリーのワインを一緒に堪能できるおもてなし企画「ワインの饗宴」です。各旅館が趣向を凝らした自慢の料理に合う、おすすめワイン2種は、久松さんセレクトによります。

春には烏帽子山(えぼしやま)公園がピンク一面に染まる

 赤湯温泉の湯にはさまざまな効能があり、旅館に宿泊する他にも、4ケ所の共同浴場と2ケ所の足湯があります。源泉近くにある足湯「あっこぽっぽの湯」では飲泉もできるようになっています。赤湯温泉はあったまりの湯で長く湯冷めしないのが特徴の一つでもありますので、寒い冬の季節には、しっかり温まって、露天風呂や風呂上がりの散策で雪見を楽しむのもよいかもしれません。

 例年、3月いっぱいくらいまでは雪におおわれる赤湯温泉ですが、春、4月中旬から、その年によっては5月の連休頃まで桜が楽しめます。

烏帽子山公園に広がる満開の桜

 赤湯の桜の名所といえば、烏帽子山えぼしやま公園の烏帽子山千本桜です。日本さくらの会選定の「日本さくら名所100選」にも選出され、満開の千本桜で烏帽子山がピンク色に染まります。この烏帽子山公園には、温泉街から歩いて行けるのも魅力です。

烏帽子山公園内の八幡宮参道にある大鳥居としだれ桜。市の指定文化財。

旅館に泊まって、昼の桜、ライトアップした夜桜、そして、朝もやのかかる桜と散歩しながら、さまざまな時間の違った雰囲気の桜を楽しめます。桜を眺めながら、商店街でおみやげを見たり、食事をしたり、ワイナリーに立ち寄ったり。そして、継目なしの石造りの鳥居としては日本一の大きさといわれる大鳥居をくぐって、ソメイヨシノ、シダレザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラと、桜に吸い込まれるように烏帽子山へ。間近で観る桜も圧巻です。

熊野大社。本殿裏に隠し彫りされた、3羽のうさぎを見つけると願いが叶うという。

 他にも、少し足を伸ばして、日本三熊野の一つ、縁結びとしても有名な熊野大社など、見どころいっぱいです。ぜひ、温泉に浸かって、赤湯の温泉街をゆっくり楽しんでみてください。

赤湯温泉旅館協同組合 赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」。公衆浴場「赤湯元湯」、足湯も隣接。毎週水曜日定休。

 各旅館や温泉のイベント情報、パンフレット、ワイナリーなどの情報は、赤湯温泉大通りに面した赤湯温泉旅館協同組合 赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」にお立寄ください。三角屋根が目印です。足湯も併設されており、お土産品もあります。

 イベントや桜の開花情報については、南陽市観光協会にお問い合せいただくか、ホームページでご確認ください。

 

取材協力・お問合せ

結城豊太郎記念館 tel.0238-43-6802
赤湯温泉旅館協同組合 赤湯温泉観光センター「ゆーなび からころ館」 tel.0238-43-3114
「素敵なすき焼き」参加旅館
丹泉ホテル:0238-43-3030
鶴の湯 松島館:0238-43-2501
森の湯:0238-43-2057
湯宿 升形屋:0238-43-2301
いきかえりの宿 瀧波:0238-43-6111
上杉の御湯 御殿守:0238-40-2611
旅館 大和屋:0238-43-2257
保養所 むつみ荘:0238-43-3035
南陽市観光協会 tel.028-40-3211
バックナンバー 山形漫歩「山形が誇る茅葺屋根文化 熊野大社」

 


 

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