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美人の湯にほたる舞う小野川温泉

いま、山形から・・・ 温泉王国やまがた 美人の湯にほたる舞う「小野川温泉」

 米沢市の奥座敷として伊達政宗や上杉鷹山にも愛された、いで湯の里・小野川。開湯は1200年ほど前で、小野小町おののこまちが見つけたという伝説が残っています。

美人の湯のいわれ 温泉成分

 『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』小野小町

小野川温泉のシンボル「尼湯」。

 平安時代の女流歌人として、小倉百人一首に歌が選ばれている小野小町。絶世の美人であったと言われ、「小町」は今でも美人の代名詞です。

 父である小野良真よしざねを慕い、京都より出羽(現在の山形と秋田、小町は秋田に向かっていた)へと旅立ったものの、ここ小野川で病に倒れます。自分の顔を川面に写すと、目はつり上がり、肌も醜く、まるで鬼のようだったとか。しかし温泉につかると、病も癒え、絶世の美女に生まれ変わったと伝えられています。小町が顔を映したといわれる川は、鬼面川おものがわとして、温泉街の東側を流れています。

 『訪ね行く 出で湯は何処にあるならん 心あらばや 葦よ教えそ』小野小町

 小町を美しくした湯、美人の湯といわれる小野川温泉。伝説だけではなく、入るたびに、肌がしっとり滑らかになるといい、その秘密がわかってきました。肌にやさしい中性の湯であり、塩分が保温効果を高めることから、お湯からあがってからも湯冷めしない。硫黄成分で血流がよくなりデトックス効果が期待できるそうです。さらに、近年注目されているメタケイ酸という温泉成分の数値が高く、肌触りをまろやかにして、肌に水分を運び、新陳代謝を助け美肌へとサポートする効果も確認されています。

 温泉成分に着目し、源泉を100%使用した「小野川温泉ミスト」「小野川温泉化粧水」も発売されており、お土産としても人気があります。

 

共同浴場「尼湯」「滝湯」、露天風呂「小町の湯」。
「尼湯」内部。

 80.3度と35.6度、2本の源泉井戸を持ち、総噴出量1300ℓ/分を超える豊富な湯量。14ある温泉旅館のすべてが源泉掛け流しという小野川温泉では、観光や湯治客以外でも温泉を楽しむことができます。

「滝湯」

 温泉街のほぼ中央にある共同浴場「滝湯」と「尼湯」は地元住民によって運営されてきました。今でも薬の名前の入った黄色い洗面器があり、昔なつかしい雰囲気があります。共同浴場の建物のすぐ横には、温泉玉子をつくる槽があり、誰でも作ることができます。泉質にラジウムを含むことから、小野川温泉では、温泉玉子をラジウム玉子と呼びます。

ゆで過ぎにご注意ください。ラジウム玉子製造湯船
露天風呂「小町の湯」

 2003年には足湯と飲泉所が完成。さらに宿泊客以外の方でも露天風呂を満喫してもらいたいと、旅館、商店や農家が集まった「観光知かんこうち実行委員会」が中心となり、手づくりで「小町の湯」を作りました。山並みが見えたり、蝶やトンボが訪れたりと、自然の趣きたっぷりです。

 

ほたるまつり

 ラジウム玉子や温泉を利用した豆もやし・あさつきなど、小野川温泉には様々な名物がありますが、梅雨の時期だけの特別な楽しみがあります。それは一度見たら忘れられない、幻想的なほたるたちの舞い。6月中旬から7月下旬まで「ほたるまつり」が開催されます。

 期間中、光り方の違う3種類のほたるが飛び交います。まず大きなゲンジボタル。4秒周期で、ふわ~っと尾を引くように光ります。次がヘイケボタル。1秒周期で発光し、チカチカとまるで車のウインカーのようです。最後のヒメボタルは、1秒周期の鋭いオレンジ色の光が特徴で、まるでカメラのフラッシュのように発光します。ゲンジボタルとヘイケボタルは、東日本と西日本で光る周期が違うのだそうです。その境界は地質構造が異なるフォッサマグナだというから、不思議です。小野川では日常会話のように、誰もが熱心にほたるの話をしてくれます。

 

ほたるとまちづくり
小野川温泉観光協議会 会長の蔦幹夫さん

 旅館の跡継ぎ達が中心となってはじめた「ほたるまつり」は今年で32回目。商店や近所の若者たちを巻きこんで、自然環境の保護へと広がりました。小野川温泉では、一過性ではなく、いつ訪れても魅力ある温泉地、情緒溢れる温泉地に向け、景観づくりやほたる生息の環境整備づくりに取り組んでいます。

「ゲンジボタルは幼虫時にカワニナだけを食べますが、カワニナの幼虫は泉質のきれいな水にしか生息しないのです。また、ゲンジボタルの幼虫は川から上陸して成虫になりますが、柔かい土の土手でさなぎになり、成虫の時に休める自然の木がある環境でしか生息できない。これらのことからも、人間が自然に程よく手をかけていなければ、ほたるは生息できない。ほたるが身近な自然環境を判断するシンボルと言われるゆえんです。」と観光知実行委員会の蔦幹夫さん。

ホタルが光る時間帯も種類により異なります。

 ○童謡 ほたるこい

 『ほう ほう ほたる来い あっちの水は苦いぞ こっちの水は甘いぞ』

「ほたるまつり」では期日限定で出店などあり。

 ほたる狩りの歌にある、甘い水とはきれいな水のことをいうのではないでしょうか。そして小野川には、ほたるが住める環境を残そうと活動している人々がいるのです。「ほたるまつり」期間中、ほたる公園にある露天風呂「小町の湯」は利用時間を延長しています。美肌の湯とほたるのコレラボレ―ション、夢のような世界へ出掛けてみてはいかがでしょうか。

 第32回小野川温泉ほたるまつり 2012年6月16日(土)~7月31日(火)

 

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  • 平成24年6月15日掲載

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