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霊峰月山に抱かれる 月山志津温泉

いま、山形から・・・ 霊峰月山に抱かれる「月山志津温泉」
泉質は塩分が強く、身体が芯から温まる「美肌の湯」

 月山の麓にある西川町志津地区には、古くから出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)山岳信仰の宿場町として多くの人が訪れました。平成に湧き出た温泉と豊かな大自然の恵みの活用で、歴史ある志津と冬の月山に新たな魅力が加わりました。

 

400年の歴史ある宿場町の新たな魅力
以前は出羽三山詣での行者の宿場町として栄えた。

 志津地区は、江戸幕府が番所を置き出羽三山詣でに訪れる行者の宿場町として、山形県の村山地方と庄内地方を結ぶ『六十里越街道』の要所として、400年もの間代々宿場の灯りを受け継いでいます。

 約6メートルの雪が積もる志津地区は時代の流れとともにさまざまな変遷がありました。番所が設置された頃から宿を営み、志津とともに歩んできた老舗旅館 仙台屋の館主 清野正一しょういち さんに伺いました。

旅館仙台屋 館主 清野正一さん

 「出羽三山詣でが盛んだった昔は、雪が多く、道も整備されていなかったため、山開きの7月1日までは志津に来る人はいませんでした。シーズンになると、お行様と呼ばれる信仰で訪れる人々が列を作るほど溢れ、賑わっていました。

 春から秋までは、月山の自然や夏スキーなどを楽しもうと多くの方が訪れていました。ただ、冬となると旅館として営業はしているものの、4月10日の月山スキー場オープンまでは開店休業状態でした。平成元年に温泉が湧き出たことで、雪を眺め温泉で暖まることができ、一年を通して志津を訪れてくれるようになりました」と言います。

 奥山の宿場町に温泉という新たな魅力が加わったのです。

 

山菜王国の「月山山菜そば」誕生
月山山菜そば。季節により入る具材が変わる。小鉢は清野さんが採った「ぶなかのか(ブナハリタケ)」。

 西川町は全国でも有数の山菜王国で、宿場では、出羽三山詣での行者にも山菜やきのこでもてなしたと言われています。地域資源の山菜と月山の湧水で打つそばで新しい西川町の名物を作ろうと、山菜料理店、製麺業者、旅館組合などが試行錯誤し、自然の恵みと豊富な山の幸がふんだんに入った『月山山菜そば』が誕生しました。

「メニューの考案には、お酒を飲んだ後に残った山菜などを具材にそばを入れて食べるというこの地域での食べ方も活かされたのだろう」と言います。

 

食べ方はお好みで。鍋に入れて煮込んでものびにくいそば。

 温かい醤油ベースの汁に鶏肉と様々な種類の山菜、きのこが鍋に入り、そこに西川町の月山山菜そば組合の店だけで食べられるオリジナルのそばと小鉢がつき、見た目のインパクトもボリュームも満点。食べ方は、器に盛った温かい汁にそばをつけて食べたり、鍋にそばを入れて熱々に煮立てて食べるのもおすすめです。月山山菜そば用に作られたそばは、煮込んでものびにくいので鉄鍋でグツグツ煮ても美味しくいただけます。

 具になる山菜やきのこは、季節ごと、月山山菜そば提供店ごとに異なり、それぞれの味を楽しめます。

 

昔の志津の町並みを雪で再現
月山志津温泉 雪旅籠の灯り実行委員長 志田昭宏さん

 平成18年(2006)にはじまった月山志津温泉の「雪旅籠の灯り」は、今年、平成25年(2013)で8回目を迎えます。雪旅籠について、月山志津温泉 雪旅籠の灯り実行委員長 志田昭宏さんに伺いました。

 「きっかけは、今の旅館組合青年部にいるメンバーが同じ頃地元に戻ってきたんです。その仲間同士で冬に何か楽しくできることはないかと考えていました。ちょうどその頃、志津の雪を調査したいと東北芸術工科大学から話を受けていたので、一緒に志津だけの、オンリーワンの取組みを創ろうと連携することになりました。

積もった雪をそのまま活用。ろうそくを灯した瞬間から雪旅籠に命が宿る。

これまで、5、6メートル積もる雪は、いかに雪を除いたり、融かそうかとする邪魔な存在でした。でも、毎年自然にこれだけの雪が積もることを宝物ととらえ、出羽三山信仰で賑わった宿場町の旅籠を再現しよう!と、要らないと思っていた雪を活用しようと発想の転換ができたことで、志津らしい取組みを始めることができました」と志田さんは話します。雪旅籠のベースとなったのは、昭和20年代から40年代の写真。実行委員と学生たちの想像をあわせながら、8軒から10軒ほどの雪旅籠が完成します。

昭和20年頃の志津の旅籠。

 11月に初雪が降ってから寒の時期まで降り積もると、雪の量、硬さもちょうど良い具合になります。色んな場所から運び集めるのではなく、その場所に自然と降り積もった雪だけで制作できるのも、志津の豊富な雪があってこそ。地域の人々と学生たちの手が加わるとノスタルジックな雪旅籠へと形を変えていき、昔の宿場町が雪で再現されていきます。中に灯されるろうそくの炎は、どこか懐かしく、タイムスリップしたような幻想的な空間に包まれます。また、雪と氷で作られたアイスバーは、LEDを使い、ろうそくの灯りとは対照的なあかりで幻想的な空間を演出し、ホットワインなども用意されます。

 
ろうそくの灯りと対照的なLEDの光も幻想的なアイスバー。

 最近では制作に東京などの大学からの参加もあり、雪旅籠を通して地域と学生の繋がりが広がっています。「デザイン系を学ぶ学生が多く、雪旅籠を通じて自分の勉強や作品発表の場になっているのだろうと思います。雪旅籠の灯りでの経験が、今後、それぞれの道に進むにあたっての何かきっかけになってくたらうれしいですね。」と言います。

学生制作の雪旅籠は自分たちの作品発表の場でもある。

 平成21年(2009)には、「第13回ふるさとイベント大賞」の大賞、「第2回地域づくりやまがた景観賞」を受賞しました。「受賞したことが、ますますクオリティを上げていこうという励みになりました。この取組みを続けられるのは、地元以外の方々に協力いただけたからだと思います。これからも、志津の雪で結びついたたくさんの方とのつながりを大切にしながら取組みを続け、地域を活性化していきたい。そして、私たちは自然と共存していることを大事にしなければならないと改めて感じました」と、雪旅籠を通した地域づくりへの強い思いを話してくれました。

平成25年は、2月22日(金)から3月3日(日)までの10日間、毎日午後6時から9時まで点灯されます。

 2月下旬となると、少しずつ春を意識する時期ですが、志津温泉はまだまだ寒いので、暖かい服装でおいでください。

 

 

月山の原生林をスノーシューで体験

 月山には、春、夏、秋とトレッキングで大自然を満喫しに訪れる人が大勢います。ただ、冬の月山は、豪雪でもあり、スキーやかんじきをつけて入れるのは一部の人だけでした。

月山朝日ガイド協会事務局の横山完さん

 それが、西洋かんじきの「スノーシュー」を履くことで、誰でも雪の上を歩くことができ、冬のトレッキングを気軽に楽しむことができるようになりました。  月山にはブナの原生林があります。そこは何とも神秘的な世界で、言葉で表現するのは難しく、見た者にしか分からないと言います。また、誰も歩いていない新雪の上に、自分の足跡を刻んでいくというのは特別な快感があるそうで、日常で経験することのない世界へと導いてくれます。

 
初めてでもガイドの案内で新雪を踏みしめながら、ブナの原生林など、冬の月山を楽しめる。

 昨年からは、もっと気軽に楽しんでもらおうと、ガイドが案内するコースを西川町の役場周辺などにも設け、西川町全体で白銀のスノーワールドを満喫できるようになりました。

 「月山、西川町には四季折々に違う顔がある。いままでは雪山に慣れた人しか入れなかった冬の森や里山の魅力をぜひ多くの人に体験してほしい」と話すのは、ガイドの横山完さん。

 スノーシューはレンタルもありますので、まずはお問合せください。

 

 

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  • 平成25年2月1日掲載

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