2010年10月デビュー!つや姫


現在の山形県の主力品種「はえぬき」は、全国のおいしいお米のルーツとなる「亀ノ尾」(明治時代、山形県庄内町(旧余目町)で阿部亀治(あべかめじ)が育成)の良食味性が引き継がれた品種です。しかし近年、全国的に「コシヒカリ」の作付が拡大し、「はえぬき」の生産者からさらなる良食味品種が求められるようになりました。
そこで山形県は、平成10年から極良食味品種の開発を急ぎ、育成を開始しました。育成期間を短縮するためハウス内で冬期間も栽培し、また、苗を1本ずつ植え、病気に強いか、収量が多いか毎日観察しながら選抜しました。
こうして、10年という長い歳月をかけ、幾多の人たちの熱い思いと期待が込められて誕生したのが「亀ノ尾」の良食味性を引継ぐ「つや姫」です。


「つや姫」の一番の特徴は、その「美味しさ」です。
(財)日本穀物検定協会の食味官能試験(※)において、参考出品ながら、平成20年産米、平成21年産米ともに「粒が揃っている」、「艶がある」、「甘みがある」、「うま味がある」などのコメントと最高ランクの「特A」の評価を得ました。その美味しさの秘密は、うま味成分のグルタミン酸やアスパラギン酸が、コシヒカリよりも多く含まれているからとのこと。また、多く含まれているうま味成分により、冷めても美味しいお米となりました。
【左画像】白く輝く「つや姫」は、口いっぱいに甘さが広がります。
(※)(財)日本穀物検定協会の食味官能試験とは、「外観」、「香り」、「味」、「粘り」、「硬さ」、「総合評価」の6項目に関して比較評価を相対法により行います。


“夢”と“絆”、“安心”
地球温暖化が進む中、みんなの期待を背負い誕生した「つや姫」。
ホタルが飛び交うような美しく豊かな自然と環境に優しい栽培で、夢を持って、米づくりを行う。そして、その米が生産者と消費者を固い絆で結ぶ。そんな信頼関係ができればと思っています。
また、日本の宝物(子どもたち)を大切に育てられるよう、安全なお米を安心していっぱい食べてもらう、そんな稲作を守り続けたいと日頃から思っています。
「つや姫」には“夢”と“絆”、“安心”を象徴するようなお米になってほしいし、そうなるよう真心を込めて育てたいと思います。



興味津津に籾すり、精米の様子を覗き込む子供たち。

ぬかるんだ水田に足が抜けなくなったり、泥まみれになる子も。

吉村知事も参加者と一緒に田植えに挑戦。

自分達で作ったおにぎにりに、あちこちから「美味しい」の声が。
5月23日(日)、秋の本格デビューのPRのため、山形県総合農業研究センターの水田において、県内の親子38名と吉村県知事が参加して、「つや姫」田植え親子体験イベントが開催されました。
イベントは、お昼に食べる「つや姫」おにぎりの準備からスタート。その後、籾(もみ)すり・精米(※)を実際に体験し、どうやって自分達の口に入る「お米」になるかを学習しました。そして、いよいよ田植えの開始。初めて田植えを体験する親子が多く、ぬかるんだ水田に足を取られ悪戦苦闘しながらも、秋においしい「つや姫」がたくさん実るよう願いを込め、楽しく田植えを終了。田植えの終了後は、自分達で精米し炊きあがった「つや姫」でおにぎりを作り食べました。
炊きあがった「つや姫」の輝きやそれを食べている子供たちの笑顔を見ていると、この素晴らしい「お米」の開発に携わった多くの人たちの情熱や思い、期待を強く感じ、秋の本格デビューが待ち遠しく感じられます。
(※)籾すりとは、籾から籾殻を取り除いて玄米にすること。精米とは、玄米からぬかを取り除いて白米にすること。


