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こたつ舟から眺める雪の最上川

いま、山形から・・・ 山形日和。 冬にほっこり こたつ舟から眺める雪の最上川(戸沢村)
(平成28年2月5日掲載)

 最上川の中流にある渓谷、最上峡。最上川の舟下りは、山と川が織りなす四季の景色をゆったりと楽しむことができます。12月から3月までの冬期間は、降り積もった雪と澄み切った空気が生み出す水墨画の世界が広がる中を、ぬくぬくと暖かいこたつ舟が運航します。


 

最上川の景観や伝説に触れる体験型観光スポット
最上川舟下りの玄関口「古口港(戸沢藩船番所)」。
乗船手続きをする船番所には、お土産やお食事処もある。

  最上川は山形県内を南北229kmにわたって流れ、日本三大急流のひとつにも数えられています。江戸時代には、内陸部の紅花やお米を酒田湊(酒田市)経由で上方(関西地方)へ運ぶ最上川舟運が盛んでした。

雪に覆われた最上峡とそれを映す川面は、幽玄な眺め。
豆炭のこたつが置かれ、暖をとりながら船旅を楽しむことができる。

 現在の船旅の出発地点である戸沢藩船番所は、当時戸沢村にあった関所を彷彿させる造りになっています。また、周辺の流域には、国指定名勝の「八向楯と芭蕉乗船の地」があり、奥の細道紀行や義経伝説に触れることもできます。四季折々の美しい景観と数々の歴史に彩られた最上峡を舞台に、観光事業としての舟下りが始まったのは1964(昭和39)年でした。

 笹船のような形をした和船に船舶エンジンを搭載し、国内外の観光客を乗せて運航しています。より快適に、より多くのお客様に楽しんでいただきたいと、船内に畳やござを敷いたり、テーブルと椅子を置くなど、趣向を凝らした造りになっています。雪の便りが届く12月には、船の上部に屋根を付けて天井の配管から暖かい空気を送り、こたつを置いて、暖をとりながら水墨画のような景色を楽しめるこたつ船が登場します。大勢の観光客が訪れる山形県内でも有数の人気スポットになっています。


 

船旅のおともは個性が光る27人の船頭さん

船頭さんのトークに引き込まれる乗客たち。

 最上川舟下りといえば、船頭さんが舟唄とユニークなトークでガイドをしてくれるのも特徴のひとつです。運航には、船の舵をとる運航係とガイド係、計2名の船頭さんが搭乗します。風や水量などにより船の運航に支障をきたさないよう、船頭さんが長年の経験から、流れや川面、川の深さも見極めながら運航します。特に冬場は強風により、終点まで下らずに途中で引き返すコースになることもありますが、ガイド役の船頭さんは、臨機応変に軽妙なトークと見事な舟唄で楽しませてくれます。

最上川舟唄(日本語、英語、フランス語)、おしんの子守歌と軽快な話で盛り上げる船頭の横井ゆきさん。

 1983年に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで、海外で放送のあった国から大勢の観光客が訪れるようになり、英語、フランス語、台湾語、北京語で最上川舟唄を歌ったり、外国語でガイドをしたりする船頭さんもいます。「国内はもとより、海外からのお客様も多いですね。以前、芭蕉の熱狂的なファンというスイスのお客様を乗せたことがあります」と船頭の横井さんが話してくれました。船上で披露されるのは、最上川舟唄だけでなく、おしんの子守歌、源義経伝説、松尾芭蕉の逸話や周辺観光スポットの案内など、乗客の性別や年齢層、舟の運航状況にあわせて、ガイドの内容を変えていくので、船頭さんは船上のエンターテイナーとも言える存在です。


 

見る・聞く・味わう こたつ船の楽しみ方

最上地方の味をギュツと詰め込んだ最上川おしん弁当(要予約)。

 1時間ほどの舟下りでは、事前に予約すれば船の上でお弁当を食べられます。駅弁・空弁ならぬ、船弁です。売店で購入した鮎の塩焼き、銘菓や地酒をこたつの上に広げ、乗客同士和気あいあいと楽しむ方もいるそうです。陸路からは見ることができない雄大な景色を眺め、松尾芭蕉や源義経といった歴史上の人物たちに想いを馳せることも、特別な体験となりそうです。

 舟下りの乗船場「古口港(戸沢藩船番所)」近くには、鮎の甘露煮や戸沢村特産の角川つのかわかぶのおろしをそばつゆに入れ食べるそばや、そば打ちの体験(要予約)が出来るそば処「芭蕉庵」、気軽に立ち寄れる日帰り温泉「いきいきランドぽんぽ館」もあります。冬にしか味わえない水墨画のような幽玄な景色はもちろん、多様な魅力あふれるこたつ船の旅を体験してみてはいかがでしょうか。

そば処「芭蕉庵」では、そば打ち体験ができる。
砂風呂や温泉、プール施設を兼ね備えた「いきいきランドぽんぽ館」は、舟下りを楽しんだ後気軽に立ち寄れるスポット。


 

取材協力・お問い合わせ

戸沢村観光物産協会 tel.0233-72-2110 http://kankotozawa.jimdo.com/
最上峡芭蕉ライン観光 tel.0233-72-2001 http://www.blf.co.jp/
※降船場は最上川リバーポート[戸沢村草薙]。乗船場行きのバスや車の代行あり。
いきいきランドぽんぽ館 tel.0233-72-3600 http://ponpokan.com/ponpokan/
 


 


 

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  • 平成28年2月5日公開

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