名所探訪 黒川能(王祗祭)

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名所探訪 黒川能(王祗祭)


昭和51年、国の重要無形民俗文化財に指定出羽三山の懐ちかく、音もなく降り積もる雪の中で、幽玄の世界が繰り広げられる

鶴岡市(旧櫛引町)の黒川地区に伝わる黒川能は、現在の能の五流のいずれにも属さず、五百年もの歳月にわたり独自の形を守り続けてきた。

この黒川地区で、毎年2月1日の未明から翌2日の夕方まで、昼夜を分かたず執り行われるのが、春日神社の例祭の一つである王祗祭。上座と下座それぞれの氏子たちが、その年の当屋(とうや)と呼ばれる民家を舞台に夜を徹して能を舞い、奉納する。


稚児舞の写真「大地踏」と呼ばれる稚児舞。演能に先立ち、悪い霊を封じ込め、大地の精霊を呼び起こすため、幼児が舞台を踏み鳴らし郷土にちなんだ寿詞(よごと)を唱える。


高砂の写真脇能として最初に演じられる能、「高砂」。長寿の夫婦の舞であることから、婚礼の祝儀などにも謡われる。めでたい演目として人気があり、上演回数も多い。


鐘巻の写真下座の「鐘巻」。五流の能にある「道成寺」の原型と言われる。白拍子の舞に惑わされた寺男たちは、思わず眠りに落ちてしまう。この女の執念がこの後、鐘の中で恐ろしい姿に変わる。


春日神社の様子まんじりともしないままに夜が明けると、舞台は春日神社に移される。上座と下座のそれぞれから能が奉納された後、両座競争による神事が行われ、長い2日間の祭が終わる。




 

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