移住実践者インタビュー
義父母の見舞いに山形を訪れるうちに、山形の気候風土や生活が気に入り、定年と同時に山形移住に踏み切った布施さん御夫妻。移住1年目はガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、ジムに通って体力づくりにいそしむ日々。家庭菜園でできた野菜類はびっくりするほど美味しく、感動的だったそうです。

ご主人の文雄さんは横浜のご出身で、奥様の恵美子さんは山形生まれ。お2人は結婚以来ずっと横浜で暮らしてきましたが、文雄さんの定年退職を機に山形に土地を探し一戸建てを建てて移住。現在はジムに通って体力づくりをしながら、ガーデニングや家庭菜園などを楽しむ日々。
定年退職を機に山形に移住されたということですが、どういうきっかけで移住を考え出したのですか?
- 文雄さん
- 最初のきっかけは、家内の父親の病気です。7~8年前に義父が大病を患い、それからは入退院を繰り返す生活だったのですが、その義父のことと義母のことが心配だったもので、お盆、正月、5月の連休と長い休みが取れる時は必ず家内と2人で山形に来ていたんです。遊びとか観光じゃなく、お見舞いや様子見にということで。でもそうやって何年も山形に来ているうちに、だんだんと山形が気に入ってきたんですね、私が(笑)。それと一方では、私自身がそろそろ定年退職というのもあり、それで定年後は山形で暮らそうかなと思うようになったわけです。
山形のどういうところが気に入ったのですか?
- 文雄さん
- 言葉にすると簡単ですが、やっぱり自然環境、景色、空気、食べ物でしょうか。私はずっと横浜市戸塚区で生まれ育ったので、いま思うと自然への憧れとか田舎願望みたいなものがあったかも知れません。それに、年に何回も山形に来ていると、だんだんと山形の空気に馴染んでくるんですね。それで横浜に帰るのが面倒になってくる(笑)。でも冗談じゃなくて、本当にそんな感じで、だんだん山形に住みたいと思うようになったんです。

築1年の新居はどこもかしこも真新しく、清々しい雰囲気。敷地内につくった畑では大根が生育中で、雪が降るまで楽しめると笑顔で語って下さいました。
でも移住といっても簡単にはいかないと思うのですが、どの辺が一番大変だったですか。奥様どうですか?
- 恵美子さん
- 大変ということでは、やはり家探しが一番大変でした。最初は山形市内の街なかでいい土地がないか探していたのですが、街なかはやはり地価が高くてなかなか手が出ない。あちこちけっこう探しましたが、これというのが見つからなくて…。そんな時にたまたまニュータウンの「蔵王みはらしの丘」を知って、環境が気に入り資金的にもなんとか手が出る範囲でしたので、ここならと思って第1期募集に申し込みました。それが抽選に外れてしまって、また振り出し(笑)。結局それから1年後くらいに、「蔵王みはらしの丘」の公団の方から分譲の案内を頂いて、それに申し込んでようやく土地を購入できたという次第ですね。
それで引っ越してこられたのが、平成19年の12月ということで、約1年経ったわけですが、どうですか山形暮らしは?
- 文雄さん
- そうですね、退職して1年目というのと初めての山形暮らしで、なんかバタバタと過ぎてしまった感じですが、家の庭づくりをしたり野菜を育てたり、ジムに通って体力づくりをしたりと、結構忙しい一年でした(笑)。
- 恵美子さん
- 庭づくりとか野菜づくりとかいいましても、人が見たら笑ってしまうようなものなんです。庭づくりも見よう見まねですし、野菜は敷地内の空いているところを畑にして、思いついたものを植えるだけ。でも不思議なことにびっくりするくらい野菜ができて、それがどれもこれも感動するくらい美味しかったんです。その点で本当に楽しい1年でした。
どんな野菜を育てたのですか?
- 恵美子さん
- えぇとですね、ジャガイモ、エンドウ豆、秘伝豆、ゴーヤ、ミニトマト、バジル、イタリアンパセリなどのハーブ類。横浜にいたときはプランター栽培で全部失敗していたのに、すごい成功率。不思議ですね(笑)。

山形暮らし1年目は、何かと忙しかったと振り返って下さった布施さん御夫妻。2年目はもっと計画的に野菜づくりに取り組みたいとおっしゃってました。
山形市では市民農園をやっていたと思いますが、今度はそういう農園を借りてやってみてはどうですか。
- 文雄さん
- この「みはらしの丘」にも住民用の貸し農園があるんですよ。それもインストラクター付きで。でも、まずは敷地内の小さい畑でやっていこうと思っています。
ご主人は定年を迎えられたとはいえ、今の時代の60歳はまだまだこれから。今後は何か仕事とか考えていることはありますか?
- 文雄さん
- 私もずっと仕事一筋にやってきて、ようやくほっと一息ついたところ。当分は退職金と年金で細く長くやっていこうと思ってます(笑)。
- 恵美子さん
- 家計もけっして楽ではないのですが、私も当面は土いじりや庭いじり、体力づくりなどをして山形暮らしを楽しみたいと思っています。土いじりをしながらの暮らしは初めてですが、すごく楽しい。山形に帰ってきて、本当に良かったです。

