●おいしいのし梅のできるまで

時代とともにのし梅も変わり、竹の皮に乗った皆さんご存知の現在ののし梅について、文政四年創業の「乃し梅本舗 佐藤屋」におじゃまし、その製造過程を拝見してきました。
材料は山形県産完熟梅、砂糖、水あめ、寒天とごくシンプル。砂糖、寒天、水を煮詰め、梅を加えてさらに煮詰めたものをガラス張りの型に流し込みます。それを30〜40時間かけて乾燥させ、均等に切ったものを竹の皮に貼り付けて完成です。山形以外の地域でものし梅は作られていますが、他の地域と山形の違いは、他の地域ののし梅は羊羹(ようかん)のように棒状に作って薄く切っていくのに対し、山形ののし梅はあらかじめ食べる薄さにしたものを長方形に切っているのです。これはより弾力のあるのし梅ができる製法なのだそうです。こうしてできあがったのし梅はさわやかで上品な味に加え、透き通って涼しげな梅の色をした、目にも美しいお菓子です。

一枚一枚に孟宗竹の皮を張る。竹の皮には殺菌力があり、食べるときに、はがしやすいという利点も。

ガラス張りの板に、梅などを煮詰めたものを流し込む。きれいに平らになるよう、重ねた板と板の間に紙を挟んで微調整。

乾燥させたのし梅を重ね、一気にカット。これも手作業で。

のし梅は1日に約5,000~6,000枚製造される。夏場が特に人気だとか。