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山形県におけるバイオクラスター形成に向けた取組について

 山形県では、慶應義塾大学先端生命科学研究所等の優れた研究成果を地域内で活用し、本県産業の振興を図ることにより、地域の活性化に結び付けていくための取組を行っています。
 今後の成長が期待されるバイオ分野で新たな産業づくりを推進するため、関係機関の連携促進や全県的な取組の推進母体となる「山形県バイオクラスター形成推進会議」や、研究所発ベンチャー企業が事業化を目指す合成クモ糸繊維を核とした産業集積等を促進するため「山形県合成クモ糸繊維関連産業集積会議」を開催しています。

 さらには、(公財)庄内地域産業振興センターにコーディネート機能等を整備し、研究所の研究成果を活用による研究開発から事業化までを切れ目なくワンストップで支援を行っています。(同財団のバイオクラスター形成促進事業のページ → 外部リンク
 

慶應義塾大学先端生命科学研究所について

 慶應義塾大学先端生命科学研究所は、平成11年3月に山形県が鶴岡市等とともに学校法人慶應義塾と締結した協定を踏まえ、平成13年4月に慶應義塾大学が首都圏以外に初めて設置するキャンパスとして、鶴岡市に開設されました。
 山形県及び鶴岡市は開設以来4期にわたって研究所の教育研究活動に対する支援を行っています。研究所に対する支援を行うにあたっては、各期末において研究所の取組みについての外部有識者による評価等を実施し、協定を締結して行っています。 
 この研究所は、最先端のバイオテクノロジーを用いて生体や微生物の細胞活動を網羅的に計測・分析し、コンピュータで解析・シミュレーションする「統合システムバイオロジー」という新しい生命科学のパイオニアとして、世界中から注目されています。
 また、世界で初めて、細胞内の物質を短時間で一斉に測定するメタボローム解析技術を開発し、この分野における世界最先端の研究拠点として国内外の高い評価を受けています。
 この研究所の成果をもとに、ベンチャー企業が5社設立され、うつ病診断技術の開発、合成クモ糸繊維の量産化技術の開発等が進められており、今後の発展が期待されます。
 この研究所では、世界最先端の研究のみならず、最先端のメタボローム解析技術の医療、農業・食品、環境分野における応用、地域の人材育成、人的交流の促進などにも積極的に取り組んでいます。

学校法人慶應義塾との協定 → こちら

同研究所の研究教育活動に対する評価 → こちら

同研究所のホームページ → こちら(外部リンク)
 

慶應義塾大学先端生命科学研究所の取組

研究成果
  •  少量の血液から複数の肝臓疾患を一度に判別する技術や唾液からがんなどの疾患を判別する技術を開発し、新たな診断技術の開発を目指しています。
  • 「つや姫」や「だだちゃ豆」のおいしさの秘密をメタボローム解析により明らかにしました。
  • 平成21年度から平成23年度まで「地域イノベーションクラスタープログラム(都市エリア型)」において、山形大学、県公設試験研究機関、県内企業とともに、県産農産物の機能性評価システムや機能性を生かした商品開発に取り組みました。(成果集 PDF 2.2MB
  • 平成25年度から(独)科学技術振興機構の「戦略的創造研究事業(CREST)」に「代謝産物解析拠点の創成とがんの代謝に立脚した医療基盤技術開発」が採択されました。
人材育成・国際交流
  • 地域の高校生を対象に、研究助手や特別研究生として研究所に受入れ最先端の研究環境を提供することにより、科学技術の分野で本県の将来を担う人材の育成に取り組んでいます。
  • 高校生バイオサミットin鶴岡を開催し、全国のバイオ研究者を志す高校生の意識啓発や交流を促進するなど、将来の科学技術の担う人材の育成に取組んでいます。
    高校生バイオサミットのホームページ → こちら(外部リンク)
  • 国際学会の招致など人的交流の拡大にも取り組んでいます。平成26年6月には、第10回メタボロミクス国際会議が開催され、国内外の研究者550名が鶴岡市に参集しました。
事業化
  • 研究所発ベンチャー企業のSpiber株式会社が、世界で初めて合成クモ糸繊維の量産化技術を開発し、大手自動車関連メーカーの小島プレス工業株式会社(愛知県)と共同して事業化に向けた取組を進めています。また、今後、株式会社ゴールドウインとの共同開発によるアウトドア用ジャケットの販売が予定されています。
  • 研究所発ベンチャー企業のヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社が、うつ病診断のためのバイオマーカーの特許を取得し診断薬の開発の取組を進めています。平成25年末には、東証マザーズ市場に株式上場を果たしました。
  • 第3のベンチャー企業として、平成25年12月に唾液による診断技術の開発に取り組む株式会社サリバテックが設立されました。 
  • 第4のベンチャー企業として、平成27年3月に便による腸内環境解析等を行う株式会社メタジェンが設立されました。
  • 第5のベンチャー企業として、平成28年3月に再生医療による臓器疾患の新たな治療法の開発・提供を行う株式会社メトセラが設立されました。
     

1 山形県バイオクラスター形成推進会議

 山形県において、慶應義塾大学先端生命科学研究所、山形大学、県内の試験研究機関、企業、金融機関等が連携を深め、共同で先導的なバイオ技術を核とした知的・産業クラスター(バイオクラスター)の形成を推進するため、「山形県バイオクラスター形成推進会議」を設置し、バイオ関連研究成果と山形県の強みを活かした産業振興等を図り、地域活性化に繋げていきます。

2 山形県合成クモ糸繊維関連産業集積会議

 慶應義塾大学先端生命科学研究所から生まれたベンチャー企業が世界で初めて量産化に成功した新素材「合成クモ糸繊維」を核とした事業化や産業集積を促進するため、「山形県合成クモ糸繊維関連産業集積会議」を設置し、関係者が連携して全県的な取組を推進することにより、地域活性化に繋げていきます。

3 バイオクラスター形成促進事業(研究所の成果活用)

コーディネート機能の整備  

  (公財)庄内地域産業振興センターにコーディネーターを3名配置し、慶應義塾大学先端生命科学研究所のコーディネーターと連携しながら、研究シーズと企業ニーズのマッチングなど、研究成果を活用した新たな製品開発や新技術の導入、国の競争的資金の獲得支援、研究者の交流促進、企業に対する研究開発費の支援を実施しています。
同研究所の研究シーズを知りたい場合、共同研究を行いたい場合には、下記窓口までお問い合わせください。

産学官研究交流の促進

 バイオ分野における産学官連携の取組みを全県的なものとし、先導的なバイオ研究シーズを活用した新たな共同研究プロジェクト等を推進するため、(公財)庄内地域産業振興センターを事務局として、研究者の交流促進、研究発表会・製品展示会、連絡会議等を開催します。

事業の概要

  • 研究発表会の開催
    本県におけるバイオ研究成果の普及を図るとともに、研究者の研究シーズ探索への活用及び県内企業におけるバイオ研究成果の活用を促していきます。
  • 研究交流会の開催
    農産物等の品種開発や栽培技術の開発及び食品の機能性成分を生かした加工技術開発などをテーマに研究交流会を開催し、産学の研究者の交流を促進することにより新たな共同研究の芽出しに結び付けていきます。

研究所の研究成果を活用した事業化促進(共同研究シーズ事業化支援助成事業)

 慶應義塾大学先端生命科学研究所の先導的なバイオ研究成果の活用による新たな産業づくりを推進し、地域活性化に繋げていくことを目的として、県内企業等の研究開発の取組などに対し、助成金を交付することにより支援します。  

実施機関・問合せ先

 (公財)庄内地域産業振興センター バイオ産業推進室
所在地:鶴岡市先端研究産業支援センター 事務室内
〒997-0052 山形県鶴岡市覚岸寺字水上246番地2
電話:0235-29-1620(代)
FAX :0235-23-8231
E-mail(代表):bio@shonai-sansin.or.jp

URL:http://www.shonai-sansin.or.jp/(財団のホームページ)
http://www.shonai-sansin.or.jp/bio-info/(バイオクラスター形成促進事業のページ)

 

 

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