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最新号案内 2012.5-6月号
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今月のひと
一般社団法人 山形県労働者福祉協議会 佐藤 均 さん 一般社団法人
山形県労働者福祉協議会
佐藤 均 さん


 (一社)山形県労働者福祉協議会(以下「県労福協」)では、労働者及び一般県民の生活安定や社会的地位向上を目指して様々な活動を行っています。
 今回は、その中で「生活あんしんネットやまがた」事業の相談窓口を担当し、多種多様な相談に日々応じられている佐藤均さんにお話を伺いました。

山形県労働者福祉協議会の事業概要について教えてください。
 
   私たちは労働者及び一般県民の福祉向上に関する事業を行っており、主な活動として「生活あんしんネットやまがた」事業の相談業務と、4月から山形テルサで求職者総合支援センターの運営をすることとなっております。
 また、勤労者体育祭や東北労働金庫山形県本部及び連合山形との3団体共催でチャリティーゴルフの開催を実施しています。さらに、連合山形が主体となった山形大学での寄付講座が今年度(後期課程)から始まり、県労福協も協力して取り組んでいきます。他には、労働者に係る調査研究事業も行っています。

その中で佐藤さんはどのお仕事を担当されていますか?
 
   主に「生活あんしんネットやまがた」事業の相談業務を担当しています。平日に県内全域から相談を受けており、9割が電話での相談です。一昨年度、昨年度共に約450件の相談が寄せられています。
 相談時間は、電話で一件当たり平均で30分くらいです。面談の場合には、相談内容にもよりますが1時間ないし2時間くらいかかります。

相談内容にはどのようなものがありますか?
 
   相談内容を「生活に関することならなんでも」としているので、就労就職、借金問題、労働相談からちょっとした悩み事まで多岐に渡ります。昨年度に限れば、統計的にいうと法律相談が全体の約16%と一番多くなっています。個人的には離婚に伴う家庭の問題が増えていると感じます。

相談業務は実際どのように進めていくのですか?
 
   まずは相談者の話をよく聞いて、相談内容を整理します。それから私で解決できそうな相談なのか、加盟団体等から助言をもらい回答するのか、それとも専門機関を紹介した方が適切なのかを判断します。
 県労福協には労働金庫、全労済、住宅生協、連合山形など9団体が加盟しています。また、県内各地に地区労福協があり、各地区において弁護士、司法書士、行政などとネットワークを組んでいます。加盟団体及び地区労福協、関係機関と連携しながら解決策を見出しています。
お仕事中の佐藤さん

お仕事中の佐藤さん


このお仕事に就かれたきっかけを教えてください。
 
   以前は製造業で派遣社員をしていたのですが、リーマンショックの影響から派遣切りに遭って求職中に、この仕事をハローワークの求人で見つけて応募しました。
 はじめは製造業とは全く違うジャンルで戸惑いました。しかし、失業した辛さ、なかなか仕事が見つからない焦り、そしてお金がないという苦しい経験が、今の仕事に活かせていると思います。

では、相談中にご自身のお話もされることがあるんですか?
 
   相談者に自分のことを信頼していただかないと話を引き出せないので、ときには自分の経験は包み隠さず話すこともあります。それがお互いに共感しあい、話しが進むきっかけとなります。自分の失業の経験はもちろん、父親としての経験が、同じパパさんからの子育てに関する相談に役立つこともあります。

お仕事の難しい点を教えてください。
 
   相談内容が幅広いですから、難しいことは多いです。だからと言って、知らないのでは話になりませんから日々勉強中です。大変ですが、勉強して覚えれば人の役に立ち、自分のためにもなります。
 また、相談が非常に重い内容だった時に、やはりこちらも気持ちが沈む事があります。今は気持ちの切換えが出来るようになりましたが、仕事を始めた頃は難しかったですね。

それではやりがいを感じるのはどんな時ですか?
 
   「すっきりしました。ありがとうございました。」と言ってもらえる時はうれしいですね。実際に相談者自身がここに来て報告してくれることもあります。感謝の言葉であったり、問題がいい方向に行っているという経過報告をもらった時は、やはりうれしいです。
インタビュー中の佐藤さん

インタビュー中の佐藤さん


相談業務で心がけていること、気をつけていることは何ですか?
 
   気をつけていることは、相談内容にもよりますが、相談の最初と最後は笑顔で明るく接するということです。相談者には最後には明るい気持ちになってほしいので、時にはジョークを挟んで話を盛り上げることもあります。
 そして相談に来られた方が入りやすく、話しやすいような、気さくな雰囲気になるよう心がけています。 あとは心掛けているわけではありませんが、相談中は方言で話していることが多いようです。方言の温かさで相談しやすいという利点があるようです。

「この相談窓口ならでは!」というところはありますか?
 
   まず、様々な関係団体が入居している大手門パルズに事務所があるので、専門的な相談の場合すぐに関係団体へつなぐことが可能です。相談者にとって、次の相談窓口を紹介されても、新たに相談するのは気が重いと思うんです。そういう面では1度の相談で対応できる幅が広いところが特徴です。
 また、どんな相談でも受け付けているので、複数の問題が絡み合った案件もあります。本人はひとつの問題だと思っていても、実は別のところに原因があったり、複数の問題が関係している場合があるので、その人が抱えているものを引き出すようにしています。

自分では気づかない点に気づいてもらえるのは相談者としてはありがたいと思います。
 
   聞かれたことだけに答えたり、ただ制度を紹介するだけの相談ではなく、相談者にとってどうするのがよいか考えています。ときには、これは言わないとダメだな、その人のために言った方が良いなという時は、心を鬼にして言うようにしています。
 一方で、とことん相談者の話に耳を傾け、聞き役に徹することもあります。吐き出し口になるのも相談所の一つの役割だと思います。

相談業務を通じて感じる社会の課題があれば教えてください。
 
   悩みを抱えている人がこんなにも多いんだということです。それでも実際に相談する人は悩んでいる人のうちのごく一部で、潜在的には相当いるのではないでしょうか。
 友達にも相談出来ない事もあると思いますが、ちょっとした事を相談できる友人がいない、話し相手がいないから、ひとりで悶々としてここに相談に来る。そういう社会になりつつあるのかなと思います。そういった方々の力にもなりたいですし、県労福協の活動も大変重要だと再認識しています。

相談するのはある意味勇気が必要なことだと思います。悩みを抱えている方々、相談を迷ってる方々へメッセージをお願いします。
 
   悩み事や困り事などあればいつでも気軽に相談してください。一緒に考えます。もう少し前に相談してくれれば、また違った解決策があったかもしれない、という場合も多いので、「こんなこと相談してもいいのかな・・・」と悩まずに、小さなことでも何でも構いませんので、ご相談ください。

最後に今後の目標などお聞かせください。
 
   気軽に相談できる相談所ということで、パンフレットを関係団体や加盟団体に配布・設置してもらっています。また、新聞や各自治体の広報誌にも掲載しています。
 しかし、「生活あんしんネットやまがた」の相談事業をご存じない方もまだまだたくさんいらっしゃると思います。多くの方に知っていただいて、相談したいことが出てきた時に思い出してもらえるよう、さらに親しみやすい相談所を目指していきたいです。

 村山地方の方言が印象的で話しやすい雰囲気の佐藤さん。相談業務を通して県内各地の方言に触れていらっしゃるそうです。佐藤さんの今後のご活躍に期待しております!

【「生活あんしんネットやまがた」の相談事業について】
◆受付時間:月〜金曜日(祝日等を除く)の10時〜16時
◆相談方法:電話、メール、面談(住所は下記参照)
◆フリーダイヤル:0120−39−6029
E-mail:anshin@tenor.ocn.ne.jp
 労働相談、金融相談、法律相談、クレ・サラ相談など生活に関する事なら何でも受け付けています。職業紹介もしております。
 個人情報厳守・相談は無料です。



一般社団法人山形県労働者福祉協議会

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