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更新日:2019年6月26日

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山形新幹線のフル規格化について

ご意見

山形県では山形新幹線のフル規格化に力を入れているようですが、山形新幹線の開業時もそうでしたが、新幹線を通すと在来線の本数が減ります。在来線の本数を増やした方が県民の利便性に役立つと考えますがいかがでしょうか。 (2019-06-06)

県の取組状況

山形新幹線は、在来線の奥羽本線を新幹線の線路幅と同じ幅に広げることにより、東北新幹線が奥羽本線区間に直接乗り入れることを可能とした全国初のプロジェクトとして、平成4年に東京~山形間が開業しました。
山形新幹線の開業に際しては、福島~山形間は新幹線の線路幅(標準軌)、それ以外の区間は在来線の線路幅(狭軌)となったことなども踏まえ、奥羽本線の運行ダイヤの変更が行われ、一部区間では普通列車の運行本数の減少等もありましたが、普通列車全体としては、運行本数は維持されました。
現在、山形新幹線の開業から20年以上が経過する中、東北・北海道新幹線や北陸新幹線など、全国におけるフル規格新幹線が次々と開業し、首都圏等との時間的優位性が失われてきており、さらには、在来線を活用した路線であることから風雨や降雪、動物との衝突などによる運休・遅延も多く発生するなど、山形新幹線の速達性や安定性の面で課題が顕在化している状況です。
こうした中、定時性・速達性・安定輸送性に優れたフル規格新幹線は、山形新幹線の速達性・安定性の課題を抜本的に解消し、国と地方を挙げて取り組んでいる地方創生を実現するための基盤となるものであり、その早期実現が不可欠であると考えています。
その一方で、現行の県内鉄道についても、お年寄りや学生など地域の方々の日常の足として欠くことのできない重要な交通機関ですので、絶えず、その安全・安定輸送を確保していくとともに、利便性向上や機能強化を図っていくことが重要です。
こうしたことから、現行の鉄道路線についても、各地域の実情や要望等をしっかり踏まえて、県内関係機関と連携し、鉄道事業者への積極的な働きかけなど、取組みを進めているところです。
また、鉄道路線とともに、路線バスなど地域の公共交通全体として移動手段を確保していくことも重要ですので、こうした観点から、地域公共交通ネットワークの維持・確保にも取り組んでいるところです。
今後も、本県公共交通の一層の充実に向けて、取組みを推進してまいります。 (2019-06-25 実施中・実施済)

( みらい企画創造部 総合交通政策課 )