更新日:2019年9月13日

ここから本文です。

山形新幹線について

ご意見

山形新幹線については、その名称に新幹線が含まれているにもかかわらずとても時間がかかり、事故も多いので、新幹線化の必要があると思います。新幹線化計画を、JR東日本と山形県で話し合ってほしいです。 (2019-08-13)

県の取組状況

山形新幹線は、在来線の奥羽本線を新幹線の線路幅と同じ幅に広げ、東北新幹線が奥羽本線区間に直接乗り入れることにより、乗り換えによる不便さの解消や所要時間の短縮などを図る全国初の“ミニ新幹線”として計画が進められ、山形~東京間が平成4年に開業しました。
また、「山形新幹線」という名称は公募により決定され、海外を含む2万通を超える応募の中で、“山形”の地名を入れることにより路線の位置がイメージしやすいこと、また“新幹線”と呼ぶことで新幹線を直接乗り入れる方式が理解しやすいことなどの理由により、最も多くの支持を集めた現在の名前に決定し、以降、本県と首都圏を結ぶ重要な路線として、本県の知名度向上や観光振興、沿線地域の開発など、県の発展に大きく貢献してきました。
一方で、開業から20年以上が経過し、東北・北海道新幹線や北陸新幹線など、全国のフル規格新幹線が次々と開業する中で、首都圏等との時間的優位性が失われてきています。また、在来線を活用した路線であることから、風雨や降雪、動物との衝突などによる運休・遅延が多く発生するなど、安定性の面でも課題が生じている状況にあります。
こうしたことから、山形県が全国と繋がることで国内外の活力を引き込み、山形県を持続的に発展させていくためには、速達性・安定性に優れたフル規格である奥羽・羽越両新幹線の早期実現に向けた取組みが重要になると考えています。
県では、現在、両新幹線の必要性をより多くの皆様に理解いただくため、県や市町村、経済団体等の関係機関で組織する「山形県奥羽・羽越新幹線整備実現同盟」を中核として、政府・JR東日本に対する要望活動、大型商業施設におけるPRキャラバンや主に若い方を対象とした「地域・大学等ミーティング」の開催など各種広報活動、そして沿線6県で組織するプロジェクトチームでの費用対効果の検証や整備手法の検討等に取り組んでいます。
加えて、山形新幹線の運休・遅延の約4割が発生し、また奥羽新幹線整備にあたり最大の難所と考えられる福島~米沢間について、先般、JR東日本が防災トンネル整備に向けた調査結果を公表しましたが、このトンネル整備が奥羽新幹線の早期実現につながるとの考えの下、早期事業化に向けた取組みを進めているところです。
これからも県民の皆さんの熱意とともに、奥羽・羽越新幹線の早期実現に向け取組みを進めてまいりたいと考えています。(2019-08-28 実施中・実施済)

( みらい企画創造部 総合交通政策課 )