更新日:2020年9月28日

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山形芋煮カレーうどん

いま、山形から・・・ おらほの自慢 芋煮会〆(しめ)のご当地グルメ 山形芋煮カレーうどん(山形市)(JPG:108KB)

(平成27年9月4日掲載)

秋空の下、家族や友人、職場の仲間が集まり、みんなで作った芋煮鍋を囲みながら親睦を深める芋煮会。その〆(しめ)の料理として「山形芋煮カレーうどん」は生まれました。

山形の秋の風物詩 芋煮会

かまどから立ち上る白い煙と、大きな鍋から聞こえるグツグツと美味しそうな音。山形県では、里芋が収穫される秋になると、野外で芋煮会を行う風景がよく見られます。週末にもなると、県内の河川敷は大小様々なグループで埋め尽くされ、賑やかな雰囲気に包まれます。芋煮会シーズン中は、地元スーパーに貸出用の大鍋やおたまがずらりと並び、一部のコンビニエンスストアでは薪が販売されるなど、山形ならではの光景が広がります。

芋煮会の様子1(JPG:97KB)

手作りかまどでグツグツグツ!早く沸騰させるのがポイント。

芋煮会の様子2(JPG:106KB)

みんなで作って、外で食べる芋煮、最高に美味しい!

また、毎年9月には、山形市の馬見ヶ崎河川敷で、直径6mの大鍋で芋煮を作って食べる「日本一の芋煮会フェスティバル」が開催されます。使用する食材は、里芋3トン、山形牛1.2トン、こんにゃく3,500枚、醤油700リットル、日本酒50升など、どれも桁外れです。県内外から訪れた多くの人が、山形の自然の中で熱々の芋煮を堪能します。

芋煮会から生まれた、〆の料理

山形県内でも地域によって食材や味付けが異なる芋煮ですが、牛肉の入った醤油味の芋煮が作られる村山地域では、芋煮会の最後は残った汁にうどんを入れて食べるのが定番でした。ところが、いつの頃からかうどんに加えて、市販のカレールーが入れられるようになります。一度で二度美味しいこの食べ方は次第に広がっていき、芋煮会の〆の食べ方として定着しました。これが「山形芋煮カレーうどん」です。食材の旨みがギュッと濃縮された汁で作る〆の一品は、食欲を誘うカレーの香りと相まって、満腹でもスルスルと食べられてしまいます。

芋煮カレーうどん

芋煮の残り汁にうどんを入れ、カレールーを溶いていきます。

「山形芋煮カレーうどん寄合」の発足

平成23年8月、山形市民から愛されている芋煮会の〆の料理「山形芋煮カレーうどん」で賑わいを作りたいと熱い想いを持った有志メンバーが集まり、「山形芋煮カレーうどん寄合」が発足しました。

山形芋煮カレーうどん寄合1(JPG:152KB)

福島県郡山市で、B-1グランプリに初参加。

山形芋煮カレーうどん寄合2(JPG:157KB)

イベントにはおそろいのオレンジ色のTシャツで参加しています!

「山形芋煮カレーうどん寄合」は、有志メンバーを中心に、地元の高校生や大学生と一緒に活動しています。県内外のイベントへの参加のほか、老人介護施設や障がい者施設への慰問、幼稚園や小学校での振る舞いなども積極的に行ってきました。また、Jリーグモンテディオ山形のホームゲームでは、スタジアムグルメとして県外からのアウェーチームのサポーターへも山形の味を提供しています。「山形芋煮カレーうどん」、そして山形の魅力を広めるために日々奮闘しています。

市内飲食店でも提供、そしてB-1グランプリへ

「山形芋煮カレーうどん寄合」のメンバーは、地元はもちろん県外から来た方にも気軽に「山形芋煮カレーうどん」を食べて欲しいとの想いから、山形市内の飲食店へも協力を依頼しました。その想いは伝わり、少しずつ「山形芋煮カレーうどん」を提供するお店が増えてきています。その中の1店が「蔵舞たぬき」です。「カレーは香りが強いため、そば屋としては提供することに抵抗感がありましたが、まちおこしのためという熱意に押され提供することを決めました。県外から観光で来られたお客さんが珍しがって注文されることが多いですね」と店主の開沼さん。「うちはそばのかえしにカレー粉をあわせて作っているので、味が濃くなりすぎないように気を使っています」と教えてくれました。なお、お店で「山形芋煮カレーうどん」を味わう際は、期間限定や予約が必要な場合もあるので、事前に確認してから来店するのがおすすめです。

山形芋煮カレーうどん(JPG:90KB)

「蔵舞たぬき」では9月中旬頃から12月までの期間限定で「山形芋煮カレーうどん」を提供しています。

市川さん(左)と開沼さん(右)(JPG:87KB)

それぞれ「山形芋煮カレーうどん寄合」オリジナルのTシャツ姿の市川さんと、手ぬぐい姿の開沼さん。

「山形芋煮カレーうどん寄合」は、様々な活動実績を積み、昨年は「ご当地グルメでまちおこしの祭典!B-1グランプリ」の全国大会(福島県郡山市)に初参加しました。今年も10月3日、4日に青森県十和田市で行われる同大会への参加が決まっています。

「B-1グランプリの『B』は地域ブランドの『B』として発信されています。B-1グランプリは、まちを愛する熱い仲間たちが集い、まちの良さを発信するイベントです。私たちの活動も『料理を売ること』ではなく、『山形という地域を売ること』を大切にしています。『山形芋煮カレーうどん』をきっかけに、山形の良さも知ってもらい、そしてより多くの方々に山形に来ていただき本場の芋煮会を体験して欲しいですね」と「山形芋煮カレーうどん寄合」で企画広報を担当する市川さん。

今年も山形に芋煮会の季節がやって来ました。秋の爽やかな風に吹かれながら食べる芋煮は格別です。皆さんも気心が知れた仲間を誘って、最後の最後まで美味しい山形の芋煮会を体験してみてはいかがでしょうか。もちろん〆は「山形芋煮カレーうどん」で!!

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