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更新日:2020年9月28日
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(平成27年2月20日掲載)
雄大な雪山の景色を味わいながら散策する、スノートレッキングが人気を集めています。真っ白な新雪の上に足跡をつけながらの山歩きは、ゲレンデを一気に滑り降りてくるスキーやスノーボードとはひと味違う、冬山の魅力がいっぱいです。
雪山でのスポーツと言えば、スキーやスノーボードなど、スピード感・爽快感のあるものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
「スキーで滑ってくるとあっという間ですが、山を歩いてまわることで雪山の景色をゆっくりと堪能できるのがスノートレッキングの醍醐味です。また、スキー板をつけては入れないような森の中の散策もできますよ」とスノートレッキングの魅力を教えてくれたのは、蔵王温泉観光協会の黒﨑さん。蔵王温泉スキー場では、「樹氷原探索コース」や「中央高原霧氷原探索コース」といったガイド付きのコースがあり、初心者でも気軽にスノートレッキングに挑戦できます。若い女性から年配のご夫婦まで幅広い世代の方が、雪山歩きを楽しみに全国各地から蔵王を訪れているそうです。
おすすめシーズンは2月下旬頃から。降り積もった雪が固まってくるので、足が埋もれず歩きやすくなります。
スノートレッキングでは、スノーシュー(西洋かんじき)や和かんじきを靴に装着して歩きます。
「蔵王温泉スキー場では、和かんじきをレンタルしています。靴は各自でご用意いただきますが、おすすめしているのは、適度な硬さがあり歩きやすいスノーボード用のソフトブーツです。希望があれば、ブーツをレンタルしているお店の紹介もしています。雪が靴の中に入らないハイカットで、防寒防水タイプであれば、普段使っている長靴でも大丈夫です。
また、服装は、ウェアや手袋、帽子などスキーやスノーボードをするときと同じような格好がいいですね。歩いているうちに体が温まってきますが、雪山なので天候が悪くなる場合もありますし、温かく安全な服装で参加するのが安心です」。
このほか、歩く際にはストックが必要です。レンタルもできますが、自分の身体に合ったもの、使い慣れたものの方がいいので、ストックを持っている方には持参をおすすめしています。
救急薬品や高カロリー食品、タオル、着替え、それらを入れるザックなどの準備も万端に。蔵王温泉スキー場のトレッキングは、午前9時から午後2時までのコースなので、山の上で食べる昼食も忘れずに持っていきましょう。
山頂付近に雄大にいくつもそびえ立ち、別名「アイスモンスター」と呼ばれる冬の蔵王の風物詩と言えば、「樹氷」です。「樹氷原探索コース」は、山頂の蔵王地蔵尊から、樹氷の間を歩きながらロープウェイひと駅分を下山するコース。スキーやスノーボードを使って山頂から降りてくるには、ある程度の技術が必要ですが、スノートレッキングは歩くだけなので、スキーやスノーボードが苦手な方でも気軽に参加できます。約3kmを5時間かけて降りてくるので、「人並みの体力があれば大丈夫」とのこと。雪山初心者でも樹氷を間近で見ることができるので人気です。
蔵王温泉スキー場で楽しめるもう一つのガイド付きコースが「中央高原霧氷原(むひょうげん)探索コース」。蔵王スカイケーブルの「中央高原駅」と蔵王中央ロープウェイの「鳥兜(とりかぶと)駅」の間を登ったり下ったりしながら縦走します。豪快な樹氷とは違った風景を楽しめるコースで、枝の一本一本に細かくついた氷で白く輝く木々の中を散策します。スキーヤーは入ることができないような森の中、誰も踏み入れていない新雪の上に足跡をつけながら一歩一歩足を進めて行きます。時には、うさぎやリス、カモシカなど思わぬ出会いがあることも。こちらのコースも約3kmを5時間かけて歩きます。
「例えば、樹氷の周辺には(雪が積もりにくいため)大きな段差ができるので、近寄りすぎると危険です。雪山には、その他にも様々な注意点がありますので、特に初めての方は、必ずガイド付きのトレッキングに参加していただきたいですね」と黒﨑さん。
ここまで樹氷に近づけるのはスノートレッキングならでは。迫力満点です。
雪山の天候は変わりやすく、雪崩などの危険もあります。無理をせずに安全な雪山歩きを。
蔵王の雪は軽く、舞い上がりやすいため、ホワイトアウト(吹雪などによって視界全体が真っ白になり、空間と地面との見分けがつかなくなる現象)によって前方が見えなくなってしまうことも少なくありませんが、そんなときも蔵王のベテランガイドがいれば安心です。また、山にある様々な植物や雪の上についた動物の足跡などの解説もあります。専門ガイドのおかげで冬の蔵王をさらに深く安全に楽しむことができそうです。この機会に蔵王を存分に味わい尽くしてみてください。
蔵王温泉スキー場の他にも、山形県内各地の雪山でスノートレッキングが行われています。それぞれ積雪の状況や気候にあわせて開催期間が異なりますので、詳細は各開催場所にお問い合わせください。
イベント名称 | 場所 | 内容 | 問い合わせ先 |
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蔵王かんじきトレッキング | 山形市蔵王温泉樹氷原コース 他 |
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A:樹氷原探索コース・ガイド付き 2日前の午後4時まで受付、要予約。 |
蔵王ロープウェイ山麓駅 電話:023-694-9518 |
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B:中央高原霧氷原探索コース・ガイド付き 最少催行人数2名以上 2日前の午後4時まで受付、要予約。 |
蔵王中央ロープウェイ 電話:023-694-9168 |
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C:蔵王中央高原かんじきスノーハイク・ガイド無し 予約不要、当日受付にてお申し出ください。 |
蔵王中央ロープウェイ 電話:023-694-9168 蔵王スカイケーブル 電話:023-694-9420 |
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天元台かんじき&スノーシュー体験ツアー | 米沢市白布温泉天元台 | 新雪にえがかれるフットプリント(足あと)探検! 期間:平成26年12月13日(土曜日)~ 平成27年3月15日(日曜日) 定員20名(最少催行人数2名) 要予約(締め切り 開催日前日午後5時まで受付) |
株式会社天元台 電話:0238-55-2236 |
月山スノーシュートレッキング | 西川町月山弓張平 他 |
動物の足跡や、春を待っているブナたちの息吹を感じながら、冬の神秘的な森の中を、スノーシュー(西洋かんじき)を履いて歩いてみませんか?
(ブナ原生林コース、一本ブナコース) |
月山朝日ガイド協会 電話:0237-74-5130 |
平成26年12月~平成27年3月までの第3日曜日 |
月山朝日観光協会 |
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羽黒山スノーシューハイキング | 鶴岡市羽黒町羽黒山 | パワースポットでもある羽黒山を歩こう! 期間:平成27年年2月~3月の日曜日(限定募集) 定員30名程度(ナイトハイキングは10名) 要予約 |
月山ビジターセンター 電話:0235-62-4321 |
(参考)山形県観光情報ポータル「やまがたへの旅」 http://yamagatakanko.com(山形県観光情報ポータル「やまがたへの旅」)(外部サイトへリンク)