更新日:2020年9月28日
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近海の魚介類が原因とみられるビブリオ・バルニフィカス感染症による死亡事例が発生しました。
肝臓疾患、免疫力低下などの基礎疾患のある方や貧血の治療で鉄剤を内服している方が感染しやすい病気ですので、これらの疾患で治療されている方は、夏場における海産魚介類の生食は避け、適切に加熱調理したものを摂取することが重要です。
ビブリオ・バルニフィカスは熱に弱いため、通常の調理温度で死滅します。
ビブリオ・バルニフィカスは、食中毒菌の名前で、特に、河口域で海水と真水が交わる汽水域に生存しています。
また、海水温度が20℃を超えると検出される傾向にあります。
ビブリオ・バルニフィカスが付着した海産魚介類を、刺身や加熱不足の料理を食べて感染します(経口感染)。
そのほか、皮膚に傷のある人が河口付近の海に入って傷口から感染する場合もあります。人から人への感染例は報告されていません。
健康な方は、軽度の胃腸炎を起こすことがありますが、重症になることはほとんどなく、過敏に反応する必要はありません。
ただ、足などに傷のある方は、海水に触れることで感染し発症する場合もありますので、ご注意ください。
なお、日本では、1976年長崎県で確認されて以来、約200例が確認されていますが、本県での発生例はありません。
詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
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