新型コロナウイルス感染症の自宅療養について
新型コロナウイルスの感染者が多数確認されている状況では、基礎疾患などの重症化リスクが低く、無症状・軽症の方には自宅や宿泊施設での療養をお願いすることがあります。
療養中は外出しないなどのご不便をおかけいたしますが、保健所や協力医で療養を支援しますので、ご協力をお願いします。
自宅療養の準備
療養環境
- 自宅療養中は原則個室とし、同居者と自宅内の生活空間を分けてください。
- 同居者との共用場所(トイレや浴室、洗面台など)の消毒剤を準備してください。
- 食器、タオルや石けん、歯磨き粉などは療養される方専用とし、同居者と共用しないでください。
- 使い捨ての手袋やマスクを準備してください。
日頃使用している医薬品
- 服用中のお薬がある場合は、かかりつけ医の電話診断等を受けるなどして2週間程度の備蓄を御用意ください。
- かかりつけ医の協力が得られない場合は、保健所に御相談ください。
食料品や生活用品
- 療養中は、常温で保存可能な食品を中心とした食料品やトイレットペーパーなどの生活必需品をお届けする食料品等支援がご利用いただけますので、希望される場合は保健所にお知らせください。
- 食料品等支援は、感染者の方限定となり、また、離乳食や食物アレルギー用の特別食には対応できません。
- 食料品等支援を希望される場合は、県が配送を委託する事業者に療養者の氏名や住所、電話番号等を提供しますので御承知ください。
- 感染者の急増により、食料品等支援のご希望に添えない場合もありますので御了承ください。
注意事項
療養される方へ
- 療養期間中は外出しないでください。
- 同居者と生活空間を分け、極力個室から出ないようにしてください。
- 部屋を出入りする際は不織布マスクを着用してください。
- 石けんや手指消毒剤を利用して、こまめに手洗いや手指消毒をしてください。
- 日中は30分~1時間おきに部屋の換気を行ってください。
- 鼻をかんだティッシュ等は、ビニール袋で密閉して捨ててください。
- 風呂を同居者と共用する場合は、療養者は最後に入浴してください。
- 風呂の利用後は換気を十分に行ってください。
- 病状の悪化を招く恐れがあるため、飲酒・喫煙は行わないでください。
同居している方へ
- 療養者のお世話をする方は1名に決めて、接触は最小限にしてください。
- 同居者に高齢者や基礎疾患のある方、医療従事者、介護職員等が含まれる場合は、必ず生活空間を完全に分けてください。
- 療養中は、同居者全員が不織布マスクを着用してください。
- 石けんや手指消毒剤を利用して、こまめに手洗いや手指消毒をしてください。
- ドアノブなど療養者が手で触れる部分はアルコール等で消毒をしてください。
- トイレや浴室、洗面台等を療養者と共用する場所は、清掃と換気を十分に行ってください。
- 風呂は同居者が先に入浴し、療養者は最後に行ってください。
- 食器類の洗食器類の洗浄や衣類・リネン類の洗濯は通常の洗剤で行い、必要に応じて手袋を着用してください。
- 療養者の体液が付着した衣類・シーツ等を扱う際は手袋とマスクを着けてください。
- 不要不急の訪問者は受け入れないでください。宅配等も「置き配」などで対応してください。
ゴミ出しについて
- 自宅療養中のゴミは、しっかりと密閉し、一般ゴミとして廃棄してください。
- 密封や廃棄を行う際はマスク・手袋を着用し、廃棄後は手洗いを行ってください。
自宅療養中の健康管理について
- 皆様が安全に療養生活を過ごしていただくために保健所から大切な連絡をいたしますので、電話に応答いただくようお願いします。
- 療養中は保健所から、パルスオキシメーター(血液中の酸素飽和度と脈拍を測定する装置)を貸与します。療養終了後に返却していただきますので、大切に御使用ください。
パルスオキシメーターの使い方
- 椅子にすわり数回深呼吸をしてください。
- 電源を入れ、中にあるセンサーの位置で指を挟んでください。
- 表示された数値が安定したら、酸素飽和度(SpO2)と心拍数(PR)をメモしてください。
- 指を抜いてください。
- 保健所が電話や自動応答システムで1日2回の健康観察を行いますので、体温のほか血中酸素飽和度と脈拍数をお知らせください。
- 体調に異常がある場合は、電話などで診療をお受けいただくこともできます。その際は保険証の番号等をお聞きします。
自宅療養の終了について
- 療養は次の条件を満たしたときに終了となり、保健所からお知らせします。
- 終了の目安は、発症日(症状のない方は検体採取日)から10日間経過していることと、症状が治まってから72時間経過していることの両方を満たす場合です。終了となったときは保健所からお知らせします。
- 療養終了後は、復職・復学などに制限はありませんが、終了後4週間は自ら健康観察を行い、症状が出た場合には、速やかに担当保健所に連絡し、指示に従ってください。
親子の一方だけが感染した場合
- 親子の一方だけが感染した場合、自宅療養を行うか入院が必要かなどで、様々な対応が考えられます。保健所のほか、児童相談所なども含めて状況に応じた対応を検討いたしますが、家庭においても、平時から親族などで対応をご検討ください。
関連リンク
厚生労働省
日本小児科学会
山形県