更新日:2023年4月6日

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第20回山形県科学技術奨励賞の受賞者について

この知事表彰は、科学技術に関して優れた研究成果をあげた県内の若手研究者を表彰し、研究意欲の向上を図るとともに、将来の研究者の確保に資することを目的としています。令和3年度で20回目を迎え、今年度は2名の研究者が受賞されました。受賞者には、表彰状と副賞(記念品及び研究奨励金)が授与されます。
なお、授与式及び研究発表会は令和4年2月に開催を予定しておりましたが、山形県にまん延防止等重点措置が適用されたことを受けて、開催しないことといたしました。

受賞者

氏名:松田 丈(まつだ たけし)氏

所属:山形県工業技術センター 主任専門研究員

業績:「石英ガラスなど硬脆材料の研削加工における高精度加工技術の開発」

産業用石英ガラス部品等において高精度の研削加工技術の開発を行い、加工精度を向上する成果を挙げた。多くの県内企業との共同研究を通して開発されたもので、県内産業への波及効果は大きい。
国立天文台の超大型望遠鏡主鏡の高精度研削加工技術開発においては、日本を代表する最先端の鏡材加工技術の研究開発が山形で取り組まれ、県内企業の技術の高度化に貢献している。

受賞者

氏名:吉田 一也(よしだ かずなり)氏

所属:山形大学学術研究院 助教

業績:「機能性ゲル材料の創出へ向けたデジタルファブリケーション技術の応用」

ソフトロボットやドラッグデリバリーシステムへの応用が期待される高分子ハイドロゲルの開発では、その目的に合った造形や加工が課題となるが、本研究では物理化学的知見と情報工学等を結び付ける技術を開発し、機能性ゲルを創出する成果を挙げた。
研究論文発表や招待講演を積極的に行っており、この分野における社会への波及効果が大きい。

 

記念品について

  • レリーフはブロンズ製、楯は金山杉製。
  • 本県若手研究者の『いぶき』を象徴する賞にふさわしく、「いぶき」をイメージしたもの。中央部は、未来を切り開く「知」の核を抱きそこから溢れ出る「エネルギー」を表現し、上部は、未来に向かって伸びていく力強さを表現している。

奨励賞の記念品の写真

デザイン:東北芸術工科大学 黒田良行氏

製作:(有)たくみまさの、佐野屋鋳金工芸

お問い合わせ

産業労働部産業技術イノベーション課科学技術振興担当

住所:〒990-8570 山形市松波二丁目8番1号

電話番号:023-630-2312

ファックス番号:023-630-2695