更新日:2023年3月13日
ここから本文です。
山形県の日本海沿岸に位置する庄内砂丘は、延長約33km、面積約2,500haの日本有数の規模の海岸林(クロマツの砂防林)に覆われています。この海岸林は、飛砂を防ぐために造成されてきた歴史的な遺産であり、現在も庄内地域の暮らしや産業の基盤としてその役割を果たしています。しかし、近年では燃料革命に伴う手入れの不足、1979年から庄内地域で発生した松くい虫被害により荒廃した松林が増えている現状があります。現在は関係機関(庄内森林管理署・山形県・鶴岡市・酒田市・遊佐町)で協力しながら松くい虫の徹底防除に取り組んでいます。
一方で、地域の共有財産である海岸林を地域の力で守り育てようという意識も高まってきています。山形県庄内総合支庁では、このような動きを踏まえ行政機関だけではなく、多様な主体の協働による海岸林保全をめざす「出羽庄内公益の森整備事業」を平成14年度から行っております。平成19年度からは、やまがた緑環境税充当事業として「出羽庄内公益の森づくり事業」と名称を変え、継続的に実施しているところです。
多様な団体(行政機関・教育機関・森林ボランティア団体・森林組合等)による庄内海岸砂防林の保全活動等に関する意見、情報交換の場としています。併せて、平成25年度より本会の松原再生計画推進部会内に「庄内海岸松原再生計画」の見直し検討チームを設置し、見直し作業を進めています。
平成29、30年度には、「庄内海岸松原再生計画」を現状に合った形にするための検討を重ね、改訂を行いました。
令和4年度には、「庄内海岸林施業管理指針」の改訂を行いました。
↓「日本の松原再生運動」の詳細についてはこちら↓
NPO等関係団体との協力体制によりボランティア活動を推進しています。
お問い合わせ