古白薩摩茶碗 (こしろさつまちゃわん)

名称(事業名) | 古白薩摩茶碗 |
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ふりがな | こしろさつまちゃわん |
指定区分 | 県指定文化財 工芸品 |
指定年月日 | 昭和41(1966)年 4月 6日 |
所在地(市町村) | 川西町中小松2886 |
所有者(実施団体名) | (公財)掬粋巧芸館 |
概要 (活動状況等) |
鹿児島県の薩摩焼は、豊臣秀吉の命により、朝鮮に出兵した文禄・慶長の役(1592~98年)の際に、薩摩の島津義弘が、半島から連れ帰った陶工たちによって始められた。特に、陶工金海が、帖佐地方で開いた宇都窯で焼かれた茶陶は、古帖佐物として珍重されている。 上杉家伝来とされているこの茶碗も、「火計手」と呼ばれる古帖佐の逸品である。火計(ひばかり)という呼称は、土も釉も人も朝鮮で、火だけが日本のものを使ったという意味からきている。遠い国へ渡来した陶工たちは、心のよすがとして、故郷の白い良質な土を持ってきたのだろう。 碗の全面に掛けられた釉には、細かい貫入がみられ、ここから茶がしみて批杷色を帯びているのが、佗びた風情で味わい深い。器形も李朝時代前期に焼かれた、高麗茶碗の一種である、熊川(こもがい)茶碗に極めて類似し、半島の産と見紛(みまが)うほどである。 (口径13.0㎝、高さ9.1㎝) |
問い合わせ先 |
公開の有無:無 ホームページ:古白薩摩茶碗 Tel:0238-42-3101 |
地図 |