線刻聖観音鏡像 (せんこくしょうかんのんきょうぞう)

名称(事業名) | 線刻聖観音鏡像 |
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ふりがな | せんこくしょうかんのんきょうぞう |
指定区分 | 県指定文化財 工芸品 |
指定年月日 | 昭和61(1986)年 4月 1日 |
所在地(市町村) | 天童市大字山元2078-3 |
所有者(実施団体名) | 来吽院 |
概要 (活動状況等) |
鏡像は、中世に盛んにつくられた懸仏の祖型である。 本鏡像は、径30.3cm、薄手の鋳製銅板に、二重円光を背に、聖観音菩薩坐像が、蓮華座に結伽趺坐(けっかふざ)する姿を、蹴(けり)彫りによる点線で表している。左手に蓮華を持ち、右手は掌を前に向け、第一指と第三指を捻ずる。宝髻(ほうけい)は高く化仏(けぶつ)をいただき、垂髪に花が飾られる。細部まで丁寧に表現され、行きとどいた見事な作りである。 もともとは、若松寺境内の馬頭観音堂に安置されていたが、大正12年(1923年)の火災の際に行方不明になり、昭和19年(1944年)に、鐘楼の下より偶然に発見されたものである。 12世紀末ごろの逸品である。 |
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公開の有無:無 |
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