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銀山温泉

いま、山形から・・・ 温泉王国やまがた 雪を眺むる 銀山温泉(尾花沢市)

 雪国山形の中でも、1~2月に最も混み合う場所の一つが銀山温泉です。大正時代の面影を残す街並みに降り積もった雪とガス灯の明かりが一層懐かしさをかき立て、その風景は多くの人を旅へといざないます。

一枚の絵のような佇まい
銀山温泉右岸。映画やドラマの撮影に何度も使われた、特徴的な建物が並びます。

 尾花沢市の中心部から車で約30分。山道を少し上り、緩やかな坂を下ると間もなく見えてくる小さな谷間にある温泉街。銀山温泉の始まりは、慶長年間(1596~1615年)といわれています。「銀山」の名前の由来となったのは、江戸時代の初期に栄え、最盛期には日本三大銀山にも数えられた延沢(のべさわ)銀山です。江戸中期になると産出量が落ち、銀山は事実上閉山となりましたが、その後温泉地として栄えるようになります。

オレンジ色のガス灯の明かり。ロマンチックで幻想的な、夜の温泉街。

 周囲を山に囲まれ、大正末期から昭和初期に建てられた木造多層の旅館が、温泉街の中心を流れる銀山川を挟んで立ち並んでいます。まるで昔の日本にタイムスリップしたかのようなノスタルジックな風景は、何度訪れても見飽きることがありません。

 

守られてきた大正ロマンの街並み

 ずっと昔から変わらない、と感じられる景観ですが、実は電柱が立ち並んでいた時期もありました。尾花沢市では、風情ある旅館を保存し観光復興に生かそうと、昭和61年に「銀山温泉家並保存条例」を制定。電線類を地中化したり、3メートル近く積もる雪を溶かすため歩道の下に地下水を流す融雪システムを配したり、特徴的な建物を保存したりしながら、銀山温泉の景観を守ってきました。温泉街への一般車両の出入りは禁止されており、車は温泉街の入り口の手前で降りることとなります。クリーニングや酒類の搬入などの営業車両も、時間を決めて乗り入れします(足の悪い方には各旅館から送迎あり)。一方で、銀山温泉は建物が密集していることや、通路が狭く消防車の乗り入れができないことなどから防災に対する意識が高く、温泉街をあげて訓練に取り組んでいるそうです。

「伊豆の華」
正面の橋を渡って店内へ。
「おみやげの店 江戸屋」
赤いポストも残っています。
「はいからさん通り」
遊郭をイメージしたという外観。

 

さまざまな「こて絵」に彩られた旅館街

 旅館やお店がそれぞれに工夫を凝らした建物を見て回るのも銀山温泉の楽しみの一つ。看板や戸袋、壁などに、こて絵を配した建物が数多く見られます。大正2年(1913年)の大洪水でかつての茅葺(かやぶき)屋根の旅館はほとんど押し流されてしまいましたが、その後木造多層旅館街に生まれ変わった際、各旅館がその豪華さを競ってこて絵を描いたといわれています。こて絵とはしっくいを用いて作られるレリーフで、職人が左官ごてで仕上げたもの。柱への装飾や看板、戸袋、壁などに、着色されたしっくいを用いて屋号や縁起物の絵柄などが描かれています。

 ひときわ目を引くのが国の登録有形文化財である「能登屋旅館」。玄関エントランスの柱にはこて絵を施した流麗な装飾がなされ、正面にはバルコニーが付き、丸みを帯びた装飾など、大正モダンの洒落た意匠で広く親しまれています。また、「古山閣(こざんかく)」は、大洪水から残った希少な建物だそうで、離れには約300年前の蔵座敷もあり、歴史の重みが感じられます。

「能登屋旅館」。右端のこて絵の看板には、銀山開拓の祖である「木戸佐左ェ門」の名が記されています。
「古山閣」。正面の壁にはこて絵が並んでいます。
1年の行事を描いたという、色鮮やかなこて絵。

 

レトロな街ならではのおもてなしを
リヤカーでお客様の荷物を運びます。大正モダンのスタイルで。

 銀山温泉では旅館や土産物屋で働く人たちが、大正ロマン風の服装をしています。矢絣(やがすり)などの古典的な柄の着物や作務衣(さむえ)など、様々な装いで大正時代の雰囲気をつくり、お客様をもてなしています。

旅館やお店ごとに、様々な装いでおもてなしを。

 カフェを併設する貸衣装店「あいらすげ~な」では、洋服の上から簡単に着られる着物や(はかま)などを貸し出しています(冬期間の貸し出しは宿泊者のみ。1泊での貸し出し可)

 「訪れてくださった皆さんに、銀山温泉という絵の一部になっていただきたいということで始めました。お客様一人ひとりがモデルで、銀山の住人。お客様同士が『一緒に写真を撮ってください』と声を掛け合うすてきな光景も見られるようになりました。

街並みに映える、「あいらすげ~な」の衣装。

雪が降って番傘をさしての散策となると、さらに大正ロマンの雰囲気が楽しめますよ。」と尾花沢市観光物産協会の阿部かおるさん。女性用・男性用の他、子ども用もあります。若い方々やお子さん連れのご家族はもちろん、年配の方々も「一度こういう格好をしてみたかったの!」と、ご夫婦や友人同士で大正気分の装いを楽しんでいるそうです。

 

日帰りで楽しむ銀山
カリーパン。揚げたてがいただけるのも、ここならでは。

 雪が降り積もる1~2月は宿の予約が取れないというほど人気の銀山温泉ですが、日帰りでも楽しむことができます。 口コミであっという間に大人気になった「はいからさん通り」のカリーパンは、歩きながらいただける銀山グルメ。バスガイドさんたちがバスの中で食べるために買っていたもので、最初は1日10個位の販売だったのが、今では連休ともなると数百個も売れることもあるほど人気なのだそうです。パンには山形県産の小麦「ねばりごし」を使用しており、中のカレーはとってもスパイシー。揚げたては最高のおいしさです。夕方には売り切れてしまうそうなので、お早目にどうぞ。

豆腐と生揚げ。これだけでも来て良かったと思えるおいしさ!

 もう一つの歩きながらいただける銀山グルメは、川沿いにある足湯「和楽足湯(わらしゆ)」のそばにある「野川とうふや」の立ち食い豆腐。創業130年という古くからある豆腐店が作る、ふわっふわの豆腐と生揚げは、特製の醤油ダレとの相性も抜群です。阿部さんによると、足湯につかりながらいただくのが銀山温泉のステータス?なのだとか。

 

まるで一枚の絵のような景色。
降る雪を眺めていると、いつもとは違う速さで時間が過ぎていきます。
するすると、いくらでも食べられる揚げ茄子おろしそば。漬物付きです。

 また、4年前に温泉街の中心に移転オープンしたのが「そば処・酒処 伊豆の華」。古民家を再生した風情のある建物で、窓から銀山の街並みを一枚の絵のように眺めながら本を読んだり、食事やお茶をいただけるようになっています。自分だけの銀山温泉を堪能できますよ。揚げ茄子おろしそばや銀山名物・おしんめしが人気です。お食事を頼むと、自家製の漬物がたくさん付いてきます。

 

 そしてお風呂に入るなら、共同浴場しろがね湯と、50分ずつ貸し切ることできる、貸切浴場おもかげ湯があります。

 

居心地のいい温泉地

 銀山温泉がある尾花沢市は、花笠踊りの発祥地であり、「雪を眺むる尾花沢」と花笠音頭にうたわれるほど雪景色が美しいところです。

尾花沢の漬物。青菜漬、大根のなた切り漬、赤カブ漬。

 お店や旅館によって味が違うというそれぞれの自慢の漬物がテーブルに並ぶ様子や、「せっかぐ来たがら方言覚えでいってよ~」と親しみのこもった接客からは、親戚の家にいるような温かさが伝わってきます。

 銀山温泉は限られた広さの土地に12軒の旅館がありますが、部屋数は多くないので、早めの予約をお勧めします。

 銀山温泉へのアクセスは、羽田便・伊丹便に加え、今年(平成26年)3月からは名古屋便が「おいしい山形空港(東根市)」に発着しています。今年11月からは観光ライナー(要予約)や観光バスの運行も始まり、おいしい山形空港から銀山温泉まで約60分で行くことができるようになりました。

 泊まるも良し、日帰りも良し。この冬、雪を眺めに銀山温泉へお越しください。

 

お問い合わせ

尾花沢市観光物産協会 TEL 0237-23-4567 http://www.obane-kankou.jp/

あいらすげ~な TEL 0237-28-2811 http://www.ginzanso.jp/I_rasgayna/

おいしい山形空港観光ライナー(要予約。前日17時まで)・
  おいしい山形空港観光バス(予約不要)について、詳しくは「おいしい山形空港」HPをご覧ください。
 http://www.yamagata-airport.co.jp/cms/obanazawa-access/

 

 

 


 

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  • 平成26年12月19日公開

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