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姥湯温泉・滑川温泉

いま、山形から・・・ 温泉王国やまがた 道の奥の秘湯 姥湯(うばゆ)温泉 滑川(なめがわ)温泉(米沢市)

 深い緑の道の奥、岩山と森に囲まれた露天風呂。一つの温泉に一つの宿。県内にいくつかある一軒宿の温泉の中から、山形と福島の県境を分ける吾妻(あづま)山にある絶景の温泉、姥湯温泉と滑川温泉をご紹介します。どちらも宿の営業は、春から11月までの期間限定です。

姥湯温泉 桝形(ますがた)屋

 細く急な上り坂とカーブが続く山道。上って行くと、やがて車同士がすれ違えない細い道に入って行きます。涼しい木立ちのトンネルがあったり、片側にストンと切り立った断崖が現れる中、さらに道を上ります。「切返し」の標識のとおり、大きな車になると一度では曲がりきれないという難所を越えて、さらに上へ。

枡形屋外観。

 山道を登ること約40分。突然、開けた風景が見え、そこからは目の前にかかる吊り橋を歩いて渡ります。急勾配を上っていき、ゴツゴツと切り立った岩山に抱かれた、標高1300mの場所にあるのが姥湯温泉です。急な角度で切り立った崖にはりつくように宿があり、そのすぐ横を滝が流れ落ちています。断崖絶壁のずっと上の方まで温泉の湯気が立ち上り、岩肌は硫黄の白い色。谷をのぞき、山肌をふり仰ぎ、ただただ辺りの風景を見ていると、時間を忘れてしまいます。

客室からも絶景が望めます。

 18代当主となる遠藤哲也さんによれば、「交通の便の悪いこの環境で湯宿をやっていくのは楽ではありません。それでもここが気に入ったと、多くのお客様がリピーターとなって、全国から訪れていただいています。関東方面の方が多いのですが、関西方面からも、ほぼ毎週お客様にいらしていただき、皆さんに支えられて宿を続けています。」とのこと。3つある露天の湯船は、まるで自然の一部のよう。大きな岩に縁どられ、その中に青いお湯がたっぷりとたたえられています。泉質は透明でやわらか。混浴の「姥湯の湯」は白い岩肌から温泉が直接湧き出しているかのような絶景です。

山頂からのガスが流れ込む山姥(やまうば)の湯。

 お湯の湧き出し口を上へとたどっていくと、温泉水を湯船へと誘導する木製の(おけ)(とい) が据えられていました。湯口には湯の花がふわりふわりと舞い、その湯の花を取るために藁が沈められています。水を加えず、加熱もせず、気温に応じてお湯の温度を手作業で調整する、源泉100%の掛け流し。この姥湯温泉の開放感の陰には、遠藤さんたち湯守の努力が隠されているのです。

 

滑川温泉 福島屋
福島屋の玄関。
昭和の趣が残る木造建築の廊下。

 姥湯温泉の5km程手前。日本の滝百選に選ばれた落差80m、滝口2mの大瀑布、滑川大滝の近くにあるのが滑川温泉です。古い木造の宿には、開湯当時の約250年前に建築されたという部分が現在も残されており、背の高い男性なら頭をぶつけてしまうような低い天井高の部屋もあります。「江戸時代の建築だから天井高170cmでも、さほど問題にならなかったようです」と14代当主の笹木和夫さん。宿の中央の長く延びた廊下は途中で上りとなっており、地形にあわせて建築をしたことがわかります。歴史を感じさせる長い廊下を渡り、外履きに履き替えて1分ほど歩けば、2つの露天風呂に着きます

 そこには深山の奥の涼やかな空気。脱衣所で服を脱いで、露天風呂につかれば、頭のすぐ上には緑色の木立があり、湯船の中からはすぐ横を流れる川の様子を見ることができます。これぞ秘湯の醍醐味。薄い青色が混じった乳白色のお湯につかっていると、自分の体が優しい木々や穏やかな小川と一体になったかのよう。笹木さんによればこの辺りの気温は真夏でも24~25℃程度で、高山の空気と涼やかな風を、肌で感じとることができます。

貸切も可能な露天檜風呂。

 宿には自炊湯治のプランもあり、手軽な料金で長期滞在することができます。また、宿の横を吾妻山への登山道が通っており、20分ほど歩けば滑川大滝の展望台に着きます。近くには亀滝などの名勝もあります。険しい道ではありませんが、運動靴を持参しての散策をお勧めします。

 

 2つの一軒宿の旅館の周辺には、コンビニエンスストアどころか、ガソリンスタンドも民家もありません。煩雑な日常生活から解放され、ゆったりと温泉につかって、リラックスできます。いずれの旅館も宿泊の他、日帰り入浴が可能です。宿泊客には送迎サービスがありますので、山道の運転が不安な方はぜひご宿泊を。これからは紅葉が楽しめるシーズンです。自然と一体になって温泉と山の空気を楽しんではいかがでしょうか。

 

姥湯温泉 桝形屋

天文2(1533)年、大沢(米沢市)の遠藤大内蔵(くらぞう)が発見して開湯。のちに桝形屋として開業。鉱山師だった初代が鉱脈を求め山々を歩いていると、山姥が露天風呂につかっていたという話が由来となり、姥湯と名付けられたと言い伝えれられています。

米沢市大沢姥湯1
電話番号090-7797-5934
JR奥羽本線「峠駅」より徒歩約2時間20分
4月下旬~11月上旬まで
混浴。女性用内風呂あり。露天風呂には女性専用時間あり。

 

滑川温泉 福島屋

寛保2(1742)年、大沢(米沢市)の斎藤盛房(もりふさ)が川を渡ろうとして足を滑らせ、倒れた際に温かい石に触れ温泉を発見したことから滑川温泉の名が付いたと伝えられています。宝歴13(1763)年に、上杉藩主の許可を得た当主笹木正直が開湯。

米沢市大字大沢15
電話番号0238-34-2250
4月下旬~11月上旬まで
露天風呂には女性専用時間あり。

 


 

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