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更新日:2019年12月3日

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プラスチックカプセルを利用した肥料の悪影響について

ご意見

稲作で肥料をプラスチックカプセルに入れたものを使用しているとのことですが、増水して海に流れた場合、マイクロプラスチックによる海洋汚染の原因になるのではないでしょうか。 (2019-11-08)

県の取組状況

肥料の中には、表面を樹脂(プラスチック)の膜でコーティングした「被覆肥料」と呼ばれるものがあります。肥料成分が徐々に溶出するため、作物による利用効率が高く、地下水等への肥料成分の流出が少ない、生育途中での追加の肥料が省略できるなどの利点があります。
現在肥料の被覆に使用されている樹脂は光によって徐々に壊れたり微生物によって分解されるたりする特性があります。
しかし、樹脂膜の分解には時間がかかるため、水田では肥料成分が溶出した後の樹脂膜が代かき時に水面に浮上することがあります。このため、肥料メーカーは、農業団体と連携し、樹脂膜の流出防止対策として、水漏れしないようにしっかりあぜ塗りをすること、田植前の排水は行なわないことなどを示したチラシを農業者に配布して注意喚起を行っています。
本県では、化学肥料や化学合成農薬の使用を減らす「環境保全型農業」を推進しておりますが、近年は、地球温暖化防止対策や生物多様性保全の取組みも進めています。こうした中で、被覆肥料の適切な使用についても市町村や農協と連携して啓発してまいります。 (2019-11-21  その他)

( 農林水産部 農業技術環境課 )