グラフでみるリフォーム市場のポイント

資料:国土交通省 住宅局 令和4年度 住宅市場動向調査報告書

1.リフォームの種類

リフォームを実施した世帯について、増築、改築、模様替えのうち、実施した工事の内訳を見ると、「模様替えなど」が85.0%と最も多くなっており、住宅の一部取り壊しや床面積の増加を伴うような大規模なリフォームはあまり実施されていないことがわかる。

2.リフォームの内容(複数回答)

実施したリフォームの内容を具体的に見ると、「住宅内の設備の改善・変更」が最も多く、次いで「住宅外の改善・変更」、「冷暖房設備等の変更」となっている。これは、過年度調査でも概ね同様の傾向となっている。

3.住宅内設備の改善・変更の内容(複数回答)

今回実施したリフォームの内容のうち、「住宅内の設備の改善・変更」とした人の具体的な内容を見ると、「台所・便所・浴室等の設備を改善した」が最も多く、8割以上を占めている。また、過年度調査でも同様の傾向が見られる。

4.住宅の構造の改善・変更の内容(複数回答)

今回実施したリフォームの内容のうち、「住宅の構造に関する改善・変更」とした人の具体的な内容を見ると、「断熱工事・結露防止工事等を行った」が最も多く、次いで「基礎・構造の補強を行った」「耐震改修工事を行った」となっている。

5.冷暖房設備等の変更の内容(複数回答)

今回実施したリフォームの内容のうち、「冷暖房設備等の変更」とした人の具体的な内容を見ると、「冷暖房設備を改善・設置した」が最も多くなっている。次いで「給排水管の修理や交換を行った」となっている。これは、過年度調査でも同様の傾向となっている。

6.リフォームの部位(複数回答)

リフォームを実施した部位は、「外壁」が最も多く、次いで「トイレ」「浴室」となっている。これは日常的に使用頻度の高い共有スペースのリフォームや、外装のリフォームが多いことがわかる。

7.リフォームの動機(複数回答)

リフォームの動機は、「住宅がいたんだり汚れたりしていた」が最も多く、次いで「台所・浴室・給湯器などの設備が不十分だった」「家を長持ちさせるため」となっている。

8.リフォームの工事期間(複数回答)

リフォームの工事期間は「1週間以内」が最も多く、「1ヶ月以内」がこれに次いで多くなっている。

9.リフォーム時に困ったこと(複数回答)

リフォーム時に困ったこととしては、「見積もりが適切かどうかわからなかった」が最も多く、次いで「費用が当初の見積もりよりオーバーした」となっているが、6割の世帯は「特にない」と回答している。

10.リフォーム資金

リフォーム資金とリフォーム資金内訳を見ると、リフォーム資金総額の平均は178万円で、自己資金比率は76.9%となっている。 自己資金の内訳は、「預貯金・退職金等」により自己資金の大部分をまかなっている。一方、借入金の内訳は、「民間金融機関」によるものが最も多くなっている。