紙本墨画飛燕図 康西堂筆 (しほんぼくがひえんず こうさいどうひつ)

名称(事業名) | 紙本墨画飛燕図 康西堂筆 |
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ふりがな | しほんぼくがひえんず こうさいどうひつ |
指定区分 | 県指定文化財 絵画 |
指定年月日 | 昭和28(1953)年 8月 31日 |
所在地(市町村) | 酒田市浜田 |
所有者(実施団体名) | 個人 |
概要 (活動状況等) |
作者の康西堂についての伝歴ははっきりしない。『古画備考』では、康西堂と仲安真康は、同一人物であるとの見解を示している。 さらに、宝徳4年(1452年)の年紀と花押を伴い、「東光真康」と款記のある、古文書が掲載されており、その東光真康が仲安真康に引き寄せられて、彼の活動期の傍証となっている(『関東水墨画の200年』)。建長寺宝珠庵の元英祥啓は、康西堂の弟である。 「飛燕図」は水墨で、数本の草を鋭い筆力で描きあげ、その上を風をきって燕が飛び、わずかの筆で描いているのに、広い大草原を飛んでいるように感じられる。 このような極度な筆致は、技巧を越えて心にひびき、禅味に溢れ、筆の使用は見事というほかはない。禅画は禅僧が座禅の余暇に絵筆に託し、自分の心境を現わしたもので、この画を描いた康西堂は、雪舟と同時代に、鎌倉建長寺西来庵に住した画僧であった。 縦42.6㎝、横31.2㎝ |
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公開の有無:有 |